● 送信切り替え時パワーが一旦9W位になりワンテンポ遅れて12W位になる
この原因が分かるのに3日掛かりました。やっと原因判明で修理完了。
当初はアンテナ切り替えリレーの接触不良を疑いましたが、リレーは正常。どこでレベル変動が起きているのか追っていくとファイナルの電力増幅部であることが分かりました。
さらに調べていくとファイナルのベースバイアス電圧が動いていることが分かり、ダイオード不良と判断して電圧供給用のダイオードD2を交換しましたが、復旧せず。ダイオードは元の物に戻しました。
とうとうたどり着いたのがバイアス供給のRFC(L4)のエナメル線をリード線に巻きつけて半田付けしてある箇所の半田劣化による導通不良でした。再半田付けで導通が回復してすべて解決しました。
分かってみるとファイナルはプッシュプル増幅の片側がC級増幅をしていたことになります。半分B級半分C級ってどうなるんだろう??いずれにしても汚い電波を出すところでした。
こんな状態でもそれなりのパワーが出るんですね。モニターしても気づかない音でした。
2トーンをチェックしていれば・・・・?
TS-600ファイナル部はバラしにくいです。出来ればファイナルはいじりたくないですね。
一応これでこのTS-600のレストアは終了。友人宅へお嫁に行くことになります。