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Amature radio のたのしみ。古い無線機のレストアを中心にアマチュア無線やそのほかの話題も。

TS-811D #7 レストア その1

2011-11-01 13:22:43 | TS-811

久しぶりのブログ更新になってしまいました。

最近TR-9000シリーズとTR-751を何台かレストアしたのですがみんな清掃して調整して完了のパターンが続いてしまって記事になりませんでした。

今日はTS-811Dの不動品を入手したので早速ブログに載せることにしました。

毎度のことながらオークションでの入手です。出品者のコメントは「先日よりパワーが0.5W以下しか出ない。以前は25W出ていました。汚れや傷があり、とくに本体左側面は汚れがひどい。
」とのことでした。

私なりのチェック

【外観】

1.フロントパネルは汚れは有るが、傷は無さそう。

2.ツマミ類はかなりカビと錆が出ている。

3.リアパネルは錆が出ている。

4.ケースはかなり錆びて塗装もハゲている。

全体的に外観はあまり良くないです。

【性能・機能】

1.送信出力は出品者のコメント通り0.1Wほどしかなし。

2.受信感度もかなり悪い。通常S=9(20dBμV)の信号がカスカスで受信できる程度。

3.アンテナコネクターがN型に改造されている。

4.ファンが非純正品に交換されている。

送受信両方がダメでしかもまったく動いていないわけではないので、おそらくPLLを含む局発部の不良と思われます。

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1.パワーモジュールチェック

とりあえずパワーモジュールが不良では先に進む意欲がわかないのでまずチェックしました。

ファイナルユニットの入力にSSGから+17dBmの信号を入力すると出力は40Wも出てきました。ちょっと出すぎの感じもしますが、壊れていないことが確認できてひと安心です。

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2.清掃・洗浄

いつもの通り修理は後回しにして、手始めにフロントパネル部の洗浄から。

当初見たとおりフロントパネルは大きな傷もなく大変きれいで、パネルとツマミ、スイッチのヘッドを分解して洗浄することで見違えるほどきれいになりました。

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分解したら表示部のスモークアクリル板が剥がれて外れていました。両面テープで貼り直して補修完了。

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次にリアパネルの洗浄に取り掛かりました。

ファンのカバーを外してみると元々付いていたはずのファンの代わりに汎用のファンが取り付けてありました。改造工事のやり方がどうもKENWOODサービスでやった工事のように見えます。おそらく故障修理の際モーターが補修部品で無くなってからこの方法で修理しているような気がします。この方が静かで良いかもしれません。

中は埃がすごかったです。きれいに洗って再組み立てしました。パネルの錆は磨いてネジを新品交換し、バラしついでにアンテナコネクターもピカピカに磨きました。

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アンテナコネクターのBefore AND After

800_img_4614_3 Before

800_img_4631 After


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