京都府水産事務所 漁獲量増めざし
潜水漁業を京都府内の漁業者に定着させ、アワビなどの資源を有効活用するために、京都府水産事務所(宮津市鶴賀)は7月から、漁業者を対象に潜水の技術指導を始める。府内で主に行われている水視漁業では、漁獲量に限界があり、潜水漁業を本格的に導入することで、アワビやアカウニなど高級魚介類の漁獲量アップを目指す。
府内では、移動性の少ないアワビなどの磯根生物は、船上からかぎを使って漁獲する水視漁業が主流で、潜水漁業は舞鶴市と宮津市の一部を除き、ほとんど行われていない。
府沿岸には、ウニの中でも最高級と言われるアカウニなど資源は豊富にあるが、水視漁業では、岩陰などに隠れている磯根生物の漁獲は難しい。
また府立海洋センター(宮津市小田宿野)によると、府沿岸に生息するクロアワビのうち、漁獲可能なのは2割に満たず、ほかにも、漁獲されずに死滅している磯根生物は多いという。
潜水指導は、府立海洋センターなど関係機関の協力を得て実施する。実際に漁場で、深く潜るコツや効率的な漁獲方法などを実践を交えて指導。資源の乱獲を防ぐためのルール作りや、水視漁業者との調整なども積極的に支援していく。
府は、本年度から2010年度までの6年間で、府沿岸一帯の藻場造成事業を計画しており、藻を餌とするアワビやウニなどの資源増加が期待されている。府水産事務所は「府内産のアワビやウニの漁獲量を増やして知名度を上げるために、まずは潜水漁業の定着を目指したい」としている。
Kyoto Shimbun News 2005年6月18日(土)
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潜水漁業を京都府内の漁業者に定着させ、アワビなどの資源を有効活用するために、京都府水産事務所(宮津市鶴賀)は7月から、漁業者を対象に潜水の技術指導を始める。府内で主に行われている水視漁業では、漁獲量に限界があり、潜水漁業を本格的に導入することで、アワビやアカウニなど高級魚介類の漁獲量アップを目指す。
府内では、移動性の少ないアワビなどの磯根生物は、船上からかぎを使って漁獲する水視漁業が主流で、潜水漁業は舞鶴市と宮津市の一部を除き、ほとんど行われていない。
府沿岸には、ウニの中でも最高級と言われるアカウニなど資源は豊富にあるが、水視漁業では、岩陰などに隠れている磯根生物の漁獲は難しい。
また府立海洋センター(宮津市小田宿野)によると、府沿岸に生息するクロアワビのうち、漁獲可能なのは2割に満たず、ほかにも、漁獲されずに死滅している磯根生物は多いという。
潜水指導は、府立海洋センターなど関係機関の協力を得て実施する。実際に漁場で、深く潜るコツや効率的な漁獲方法などを実践を交えて指導。資源の乱獲を防ぐためのルール作りや、水視漁業者との調整なども積極的に支援していく。
府は、本年度から2010年度までの6年間で、府沿岸一帯の藻場造成事業を計画しており、藻を餌とするアワビやウニなどの資源増加が期待されている。府水産事務所は「府内産のアワビやウニの漁獲量を増やして知名度を上げるために、まずは潜水漁業の定着を目指したい」としている。
Kyoto Shimbun News 2005年6月18日(土)
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