ヨーロッパの限りない大地

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ローマの「聖母マリアと天使と殉教者の教会」について

2007-08-09 23:02:04 | ヨーロッパ旅行記
ローマ市内にある、ディオクレティアヌス帝にちなんだ建造物を紹介します。
写真の噴水の向こうにある建物は「サンタ・マリア・デリ・アンジェリ教会」と呼ばれています。
ちなみに「ローマ人の物語ⅩⅢ」の中では、「聖母マリアと天使と殉教者の教会」とされていました。
この教会を見たときは、古い建物を利用したんだな、と思ったくらいなのですが、もともとは紀元305年に完成した「ディオクレイティアヌス浴場」だったそうです。
その一部、具体的には「温浴室」と「冷浴室」の部分が教会として残っています。
そのせいか、建物内部が、普通の縦長の十字とは違い、横長になっています。
後に教会の建設を依頼された、かのミケランジェロが、可能な限りオリジナルな状態を残そうとしたからです。
さすがミケランジェロと、改めて感心させられます。

彼のおかげで、ローマ人の空間感覚を追体験できるのですが、残念ながら内部のことは記憶にありません。
このときは、ローマ時代について、全く知識がなかったこともあります。
また、この後に見た、サンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会のキンキラキン、そして「聖テレーザの法悦」に心を奪われてしまったからかもしれません。

ちなみに、写真の噴水のまわりは共和国広場と呼ばれます。
広場といってもロータリーになっており、車が走っていました。
この外縁の部分こそ、広大なディオクレティアヌス浴場の外縁になっていたそうです。
そんなこともつゆ知らず、「わあ古い教会と噴水だ。そこをくるまがぐるぐる走っているよ」とアホみたいに思いながら写真を撮っていました。
場所はテルミニ駅の近くです。
ぜひ今度行かれる時は、教会内部の空間にその身をひたすと共に、車を消し去って、古代ローマの巨大な浴場の空間を想像し、感じ取ってみてください


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