ヨーロッパの限りない大地

ヨーロッパの色々な都市を訪問した思い出をつづっていきたいです。

ぞろぞろとコンピエーニュのシャトーをめぐる

2006-04-08 01:20:36 | フランス物語
市庁舎前を通り過ぎ、コンピエーニュの宮殿に向かう。
ちなみに市庁舎そばの観光案内所は開いてなかったように思う。日曜日に開けないなんてどういうことだ、と思うが、基本的には安息日なので仕方がない。
家並の路地を抜け宮殿前に辿り着く。
中に入り、チケットを買う。ただし見学はガイドに伴われて、時間も固定されているので、少し待つ。
しばらくして小太りの中年の女性がやってくる。見学者はだいたい20人ほどだったと思う。

この宮殿はルイ15世の時に建設が進められ、ルイ16世のときに完成した。その後1809年にナポレオンにより修復された。
ナポレオン3世はここを秋のレジデンスとして使用し、宴や狩を催したらしい。ふむふむ。
部屋としてはナポレオンの后マリールイーズの朝食の間や寝室、王の護衛の間や舞踏室などがある。
ヴェルサイユほど派手ではないが、気品があり落ち着いた感じだった。

見学していると小さな声で日本語が聞こえてきた。ガイドのフランス語による説明の通訳をしていたのだ。しかしグループではなく、一人だけのためだった。自分以外ではそのペアが唯一の日本人だった。なるべくそばにより、通訳の恩恵に預かろうかと思ったが、一人だけだし、エライ人かもしれないので、にらまれないように、ほどほどの距離を保っておいた。