Dr. Jason's blog

IT, Engineering, Energy, Environment and Management

デジタルコンテンツの未来を考える

2005-12-14 | Informatics
 Amazon.co.jp から,先日注文してあった,「2010年コンテンツ産業に必要な8つの要件」が届く.
 日本工学アカデミーと日本学術会議合同の「デジタル・コンテンツ流通研究専門委員会」の2002年から2年間の研究成果をまとめたもので,2004/11/01の出版.
 
 日本を代表する,以下のデジタルコンテンツの研究者の先生方によるオムニバス的論文集.

 安田 浩  東京大学 教授
 辻井重男  情報セキュリティ大学大学院 学長
 酒井善則  東京工業大学 教授
 中村伊知哉 スタンフォード大学日本センター研究所長
 藤田欣裕  NHK放送技術研究所 ネットワークシステム部長
 坂田史郎  千葉大学大学院教授
 曽根原 登 国立情報学研究所 教授
 笠原正雄  大阪大学大学院 教授
 土井美和子 東芝 研究開発センター 研究主幹


 目次

 第1章 コンテンツビジネスの展望
 第2章 超学際総合科学としての情報セキュリティ
 第3章 ブロードバンド社会の実現
 第4章 コンテンツ政策の転換
 第5章 ディジタル・テレビの可能性
 第6章 コンテンツ配信プラットフォームの展望
 第7章 d-コマースの提案と展開
 第8章 ディジタル権利管理技術に関する考察と提案
 第9章 メタデータによる知の記述
 第10章 情報社会の人の道

 4章で,ポップカルチャーや,アマチュアによるコンテンツ制作について言及している点は非常に興味深い.


 私は,昨年の秋から,某大学のデジタルコンテンツのライセンス管理と流通に関する共同研究に参加しているが,一年以上も,この文献に気が付かなかったのは,全くの不覚であった.


 デジタルコンテンツについて,研究,開発しているすべての人にお勧めの一冊.



2010年コンテンツ産業に必要な8つの要件―d‐commerce宣言
日本工学アカデミー, 日本学術会議 編
アスキー

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