某大学の機械系の学科での「環境安全工学」の5回目の講義。
概要は、以下のとおり。
1. 本日の参考書等
この記事の最後に示した。
2. 地球環境問題
地球生態系へのアンバランス
(独)国立環境研究所 地球環境研究センター(CGER)によるモニタリング
主な地球環境問題
主な地球環境問題:
1) 人口爆発
2) 海洋汚染
3) 地球温暖化
4) オゾン層破壊
5) 酸性雨
6) 砂漠化・熱帯雨林の消滅
7) 黄砂
8) 野生生物減少
9) 汚染物質の越境移動
10) ヒートアイランド現象
人口爆発(Exolosive Population Growth)
3. 色々な環境の安全
空気(大気)の安全
水の安全
土壌の安全
食の安全
3.空気の安全
a) 大気の組成
b) 大気汚染の現況
大気汚染のスケール
地球規模の大気汚染
地域規模の大気汚染
室内等の大気汚染
有害大気汚染物質(優先取組物質)として、22物質選定。
アクリロニトリル ベンゼン
アセトアルデヒド ベンゾ[a]ピレン
塩化ビニルモノマー ホルムアルデヒド
クロロホルム 水銀及びその化合物
酸化エチレン ニッケル化合物
1,2-ジクロロエタン ヒ素及びその化合物
ジクロロメタン ベリリウム及びその化合物
ダイオキシン類 マンガン及びその化合物
テトラクロロエチレン 六価クロム化合物
トリクロロエチレン クロロメチルメチルエーテル
1,3-ブタジエン タルク(アスベスト様繊維を含むもの
※ これらの物質について、各自復習すること。
c) 自動車の排気ガス
増え続ける自動車
排ガス技術の限界
次世代自動車への移行が必要。
d) 室内空気汚染の現況
喫煙
シックハウス:
のどの痛み、頭痛、目のチカチカ、傾眠、集中力欠如、
めまい、涙目、目の充血、目の乾燥、鼻づまり、鼻汁、
吐き気、呼吸困難、発疹、皮膚乾燥、かゆみ.....等
主な原因:
室内の内装等につかわれる建材、接着剤、塗料等。
ホルイムアルデヒド (HCHO)
トルエン (C6H6-CH3)
キシレン (C6H6-(CH3)2)
酢酸ブチル (CH3COO(CH2)3CH3) ......等
e) 悪臭防止
4. 水の安全
a) 水資源
b) 水環境の現状
水の環境パラメータ:
水素イオン濃度 (pH)
酸性か、アルカリ性か?
生物化学的酸素要求量(BOD biochemical oxygen demand)
微生物が水中の有機物を分解するために必要な酸素
化学的酸素要求量(COD chemical oxygen demand)
水中の被酸化物を酸化剤で酸化するために必要な酸素
浮遊物質量 (SS suspeded solids)
単位容積当たりの浮遊物の重さ
溶存酸素量 (DO dissolved oxygen)
水中に溶存する酸素
大腸菌群数
※ これらは、常識として憶えること。
c) 水の汚染
汚染物質:
人間の活動、農薬等による、窒素、リン
藻、カビの繁殖
水道消毒の塩素による有機塩素系化合物
ゴミの焼却、塩素系農薬によるダイオキシン類
工場や家庭の洗剤、界面活性剤
アルキル硝酸ナトリウム
陽イオン陰イオン系界面活性剤
非イオン系界面活性剤
直鎖型アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム
ノニルフェノールポリエポキシレート
d) 飲料水の安全
飲料水はとても少ない:
安全な飲料水はとても少ない:
この10年間に、安全な飲み水が手に入る人の割合は、世界
全体で77%から82%に増えた。
・・・しかしまだ11億人以上が安全な水源を利用できない。
安全で美味しい水:
5. 土壌の安全
a) 土壌の一次汚染
b) 土壌の二次汚染
c) 土壌汚染の事件
d) 土壌物質と環境基準値一覧
第一種特定有害物質
特定有害物質の種類 土壌溶出量基準(mg/L)
四塩化炭素 0.002以下
1,2-ジクロロエタン 0.004以下
1,1-ジクロロエチレン 0.02以下
シス-1,2-ジクロロエチレン 0.04以下
1,3-ジクロロプロペン 0.002以下
ジクロロメタン 0.02以下
テトラクロロエチレン 0.01以下
1,1,1-トリクロロエタン 1以下
1,1,2-トリクロロエタン 0.006以下
トリクロロエチレン 0.03以下
ベンゼン 0.01以下
e) 放射性廃棄物地層処分
原子力発電総発電量容量: 4822万キロワット
原子力発電所: 17箇所
原子炉: 54基 (米国 103、フランス 59に次ぐ)
原子炉からは、「使用済み核燃料 」が出る。
使用済み核燃料 == 高レベル放射性廃棄物
現在、使用済み核燃料は海洋投棄できず、地層処分する必要がある。
ガラスで固化、オーバーパック、30~50年間冷却のために貯蔵
最終処分法に従って地下300m以深に地層処分
本当にこのようにうまくいくのか??
参考書等:
参考URL:
http://www-cger2.nies.go.jp/
http://www.erc.pref.fukui.jp/topic/earth.html
http://www.virtualglobe.org/jp/info/env/
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kankyo/index.html
http://www.s-yamaga.jp/nanimono/taikitoumi/taikinokouzo.htm
http://www.erca.go.jp/
http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/
http://www.securitynet.jp/water/index.htm
www.unicef.or.jp/library/pdf/toukei_2.pdf
ja.wikipedia.org/wiki/土壌汚染
http://www.landsolution.co.jp/whats/wht_list.html
http://www.numo.or.jp
概要は、以下のとおり。
1. 本日の参考書等
この記事の最後に示した。
2. 地球環境問題
地球生態系へのアンバランス
(独)国立環境研究所 地球環境研究センター(CGER)によるモニタリング
主な地球環境問題
主な地球環境問題:
1) 人口爆発
2) 海洋汚染
3) 地球温暖化
4) オゾン層破壊
5) 酸性雨
6) 砂漠化・熱帯雨林の消滅
7) 黄砂
8) 野生生物減少
9) 汚染物質の越境移動
10) ヒートアイランド現象
人口爆発(Exolosive Population Growth)
3. 色々な環境の安全
空気(大気)の安全
水の安全
土壌の安全
食の安全
3.空気の安全
a) 大気の組成
b) 大気汚染の現況
大気汚染のスケール
地球規模の大気汚染
地域規模の大気汚染
室内等の大気汚染
有害大気汚染物質(優先取組物質)として、22物質選定。
アクリロニトリル ベンゼン
アセトアルデヒド ベンゾ[a]ピレン
塩化ビニルモノマー ホルムアルデヒド
クロロホルム 水銀及びその化合物
酸化エチレン ニッケル化合物
1,2-ジクロロエタン ヒ素及びその化合物
ジクロロメタン ベリリウム及びその化合物
ダイオキシン類 マンガン及びその化合物
テトラクロロエチレン 六価クロム化合物
トリクロロエチレン クロロメチルメチルエーテル
1,3-ブタジエン タルク(アスベスト様繊維を含むもの
※ これらの物質について、各自復習すること。
c) 自動車の排気ガス
増え続ける自動車
排ガス技術の限界
次世代自動車への移行が必要。
d) 室内空気汚染の現況
喫煙
シックハウス:
のどの痛み、頭痛、目のチカチカ、傾眠、集中力欠如、
めまい、涙目、目の充血、目の乾燥、鼻づまり、鼻汁、
吐き気、呼吸困難、発疹、皮膚乾燥、かゆみ.....等
主な原因:
室内の内装等につかわれる建材、接着剤、塗料等。
ホルイムアルデヒド (HCHO)
トルエン (C6H6-CH3)
キシレン (C6H6-(CH3)2)
酢酸ブチル (CH3COO(CH2)3CH3) ......等
e) 悪臭防止
4. 水の安全
a) 水資源
b) 水環境の現状
水の環境パラメータ:
水素イオン濃度 (pH)
酸性か、アルカリ性か?
生物化学的酸素要求量(BOD biochemical oxygen demand)
微生物が水中の有機物を分解するために必要な酸素
化学的酸素要求量(COD chemical oxygen demand)
水中の被酸化物を酸化剤で酸化するために必要な酸素
浮遊物質量 (SS suspeded solids)
単位容積当たりの浮遊物の重さ
溶存酸素量 (DO dissolved oxygen)
水中に溶存する酸素
大腸菌群数
※ これらは、常識として憶えること。
c) 水の汚染
汚染物質:
人間の活動、農薬等による、窒素、リン
藻、カビの繁殖
水道消毒の塩素による有機塩素系化合物
ゴミの焼却、塩素系農薬によるダイオキシン類
工場や家庭の洗剤、界面活性剤
アルキル硝酸ナトリウム
陽イオン陰イオン系界面活性剤
非イオン系界面活性剤
直鎖型アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム
ノニルフェノールポリエポキシレート
d) 飲料水の安全
飲料水はとても少ない:
安全な飲料水はとても少ない:
この10年間に、安全な飲み水が手に入る人の割合は、世界
全体で77%から82%に増えた。
・・・しかしまだ11億人以上が安全な水源を利用できない。
安全で美味しい水:
5. 土壌の安全
a) 土壌の一次汚染
b) 土壌の二次汚染
c) 土壌汚染の事件
d) 土壌物質と環境基準値一覧
第一種特定有害物質
特定有害物質の種類 土壌溶出量基準(mg/L)
四塩化炭素 0.002以下
1,2-ジクロロエタン 0.004以下
1,1-ジクロロエチレン 0.02以下
シス-1,2-ジクロロエチレン 0.04以下
1,3-ジクロロプロペン 0.002以下
ジクロロメタン 0.02以下
テトラクロロエチレン 0.01以下
1,1,1-トリクロロエタン 1以下
1,1,2-トリクロロエタン 0.006以下
トリクロロエチレン 0.03以下
ベンゼン 0.01以下
e) 放射性廃棄物地層処分
原子力発電総発電量容量: 4822万キロワット
原子力発電所: 17箇所
原子炉: 54基 (米国 103、フランス 59に次ぐ)
原子炉からは、「使用済み核燃料 」が出る。
使用済み核燃料 == 高レベル放射性廃棄物
現在、使用済み核燃料は海洋投棄できず、地層処分する必要がある。
ガラスで固化、オーバーパック、30~50年間冷却のために貯蔵
最終処分法に従って地下300m以深に地層処分
本当にこのようにうまくいくのか??
参考書等:
人間・環境・安全―くらしの安全科学及川紀、北野(著)共立出版このアイテムの詳細を見る |
環境安全科学入門玉浦 他 (著) 講談社このアイテムの詳細を見る |
環境安全論―持続可能な社会へ北爪 他 (著) コロナ社このアイテムの詳細を見る |
参考URL:
http://www-cger2.nies.go.jp/
http://www.erc.pref.fukui.jp/topic/earth.html
http://www.virtualglobe.org/jp/info/env/
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kankyo/index.html
http://www.s-yamaga.jp/nanimono/taikitoumi/taikinokouzo.htm
http://www.erca.go.jp/
http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/
http://www.securitynet.jp/water/index.htm
www.unicef.or.jp/library/pdf/toukei_2.pdf
ja.wikipedia.org/wiki/土壌汚染
http://www.landsolution.co.jp/whats/wht_list.html
http://www.numo.or.jp