最近は, 昨年 12/18の blog で紹介した「国家の品格」でベストセラーランキングに名を連ねる,お茶の水女子大教授 藤原正彦 の新旧のエッセイの中から2冊.
「若き数学者のアメリカ」は,藤原先生が1972年から,米国ミシガン大学に研究員として招かれ,そこからさらにコロラド大学の助教授となったときのさまざまな話しを綴ったもの.米国での3年間の体験を,独特の語り口で生き生きと伝えている.
1972-74年ごろの話しなので,現在とは違う部分もあるが(特に,ベトナム戦争の影響の等),全体的にとても楽しく読める.
英語の話し,人種の話しなどは,私も同じような体験をもっているので非常にリアリティを感じた.
「祖国とは国語」は,国家の根幹を,国語教育にあるとする「国語教育絶対論」をはじめとして,新聞や雑誌にかかれた色々なエッセイのオムニバス.
近年,ドイツでも「国力の低下は国語力の低下から」といわれているらしい.
私の父親の家族も朝鮮からの引き上げ者だったので,母親との出生地訪問の旅を綴った巻末の「満州再訪記」は特に感慨深いものがある.
いつもは,仕事関係の本や専門の本ばかり読んでいる方に,お勧めの教育的示唆に富んだエッセイ.
「若き数学者のアメリカ」は,藤原先生が1972年から,米国ミシガン大学に研究員として招かれ,そこからさらにコロラド大学の助教授となったときのさまざまな話しを綴ったもの.米国での3年間の体験を,独特の語り口で生き生きと伝えている.
1972-74年ごろの話しなので,現在とは違う部分もあるが(特に,ベトナム戦争の影響の等),全体的にとても楽しく読める.
英語の話し,人種の話しなどは,私も同じような体験をもっているので非常にリアリティを感じた.
「祖国とは国語」は,国家の根幹を,国語教育にあるとする「国語教育絶対論」をはじめとして,新聞や雑誌にかかれた色々なエッセイのオムニバス.
近年,ドイツでも「国力の低下は国語力の低下から」といわれているらしい.
私の父親の家族も朝鮮からの引き上げ者だったので,母親との出生地訪問の旅を綴った巻末の「満州再訪記」は特に感慨深いものがある.
いつもは,仕事関係の本や専門の本ばかり読んでいる方に,お勧めの教育的示唆に富んだエッセイ.
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