Jariaの玉手箱【更新終了】

鉄道ニュースについて管理人のツッコミ、そして時に自論を展開するブログ(※このブログは既に更新を終了しています)

JR西日本 福知山線 6月19日に運転再開へ

2005年06月15日 11時48分02秒 | JR関連ニュース
関連:
Yahoo! NEWS:尼崎脱線事故 19日から運転再開 JR福知山線
JR西日本ホームページ:JRニュース

事故から1ヶ月以上が経ち、マスコミは相撲取り一家の兄弟喧嘩の方が重要な内容だと踏んでいる様です。
まあ、そんなことはどうでも良いとして、JR西日本の福知山線が6月19日から運転を再開することになりました。
これは、同社が国土交通省近畿運輸局に運行計画を提出、受理されたことから。
関連のリンク先等から具体的な計画をまとめるとこんな感じになります。

1.最高速度を120km/hから95km/hに落とす
2.事故現場の制限速度を70km/hから60km/hに落とす
3.停車時分の延長等で運転に余裕をもたせる
4.ブレーキの目安となる補助標識を取り付ける
5.来年3月のダイヤ改正時に改めて見直す

さて、気になる点をいくつか挙げてみます。
まず最初に、運転士の能力向上については何も書かれていませんよね。
運転士関係のことを書くと、すぐ日勤教育に結び付けられるので書かなかったのかもしれませんが、別に厳しい日勤教育でなくても技術を向上させる手段はいくらでもある訳です。
厳しい日勤教育の様に下手なものを締め付けるのではなく、例えば運転の上手い者には表彰や昇給等を行い、上手になろうとする動機付けをするといったこともその一つ。
ここで挙げたのはあくまでも例ですし、これはこれで問題点もあるのですが、要はやり方次第ということ。
勿論、ダイヤや速度設定等を一番技術力のない若手の運転士が問題なく運転できる程度にすることは当たり前なのですが、だからと言って、運転士にあまり技術力が要求されないというのも困ります。
やはり、我々乗客が最後に頼りにできるのは運転士の腕しかないのですから。
ATO運転の路線でも、技術力ゼロの素人が運転していると分かれば乗りたくありませんよね。
それと同じことです。

次に、ブレーキの目安となる補助標識を付けるというものですが、これって意味があるのでしょうか。
同じ路線でも天候や線路の状態によってブレーキをかける位置は多少違ってくるわけですし、こうした目安を置くということは、つまりベテラン運転士から若手運転士への習熟運転時の技術の伝授が上手く行っていないということでは。
それならば、補助標識という付け焼刃の対策だけでなく、根本的な解決策が必要なのではないでしょうか。

素人であるマスコミや世論に叩かれない様、正しいことでも書けない内容があることは理解できますが、もう少し何とかならなかったのかな、というのが今回の感想です。

なお、文中で単に”日勤教育”ではなく”「厳しい」日勤教育”と書いたのは、今回問題とされたのが尼崎の日勤教育であって、JR西日本の他の電車区等や西日本以外のJR各社のそれまでは問題にされていない、つまり、尼崎以外の日勤教育というものがどの程度のものか、或いは存在しているのかが不明であるからです。
誤解のなきよう、お願い致します。

最後になりますが、改めて、事故で犠牲になった方々の御冥福をお祈りすると共に、事故で被害を受けた皆様にお見舞い申し上げ、このエントリーを終わらせて頂きます。

詳細は関連のリンク先へどうぞ。

最新の画像もっと見る