Jariaの玉手箱【更新終了】

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北陸新幹線 富山~金沢間と福井駅舎整備の起工式を実施

2005年06月04日 19時35分50秒 | 新線・計画線関係ニュース
関連:
Yahoo!NEWS:北陸新幹線 富山-金沢間と福井駅駅舎整備で起工式

さて、先日、北海道新幹線の起工式が行われたばかりですが、今度は北陸新幹線だそうです。
そんな訳で、タイトルを御覧頂ければ分かるとは思いますが、北陸新幹線富山~金沢間と福井駅舎整備の起工式が4日、富山、石川、福井の3県でそれぞれ行われました。
ちなみに、今回の建設区間は富山~金沢~白山総合車両基地(仮称)迄で、福井は入っていません。
では、何故わざわざ福井駅舎の整備工事の起工式を北陸新幹線と同じ日にしたのか。
これについては、関連のリンク先にある以下の文がよ~く解説してくれています。

>福井駅舎は08年度完成予定で、81億円で延長約800メートルを整備する。駅舎を単独・先行整備するのは整備新幹線で初めて。(中略)
福井県の起工式会場となったJR北陸線福井駅北側では、西川一誠・同県知事が「(基本計画から)30年来の悲願だった新幹線の大きな節目。福井駅までレールを延ばし、富山-金沢間と同時期の開業に向け努力したい」と話した。

(Yahoo!NEWS:北陸新幹線 富山-金沢間と福井駅駅舎整備で起工式)

既成事実を造る気満々です。>福井県知事
要するに、免許は下りているものの、きちんと福井まで線路が来るかどうか怪しいところもあるので、駅舎を先に整備することによって公共事業見直し派の動きを封じようという作戦。

別に北陸新幹線の建設を否定する気はさらさらありませんが、こういうやり方も如何なものでしょうか。
そもそも、そんな回りくどいことしなくても、儲かる要素があれば国もJRも喜んで新幹線を通しますよ。
この件は政治的な面でも色々とあるのでしょうが、わざわざ面倒臭いことをするということは、新幹線が儲かるくらいの街づくりをする気がない(少なくとも、自分にはできないと思っている)ということの裏返しなのでは。
勿論、言うは易し、するは難しではあるのですが、どの道、長期的には沿線の街を活性化していかないと、単なる赤字新幹線になってしまいます。
新幹線の開通が地元に経済効果を与えるケースが多いことは事実ですが、それはあくまでも一時的な場合が多いのもまた事実。
新幹線に沿線消費市場の新たな需要の創造を頼るのではなく、新幹線なんか無くても、自らの力で需要を創造してやるくらいの気概がないと、特に今後訪れるであろう地方分権時代にはやっていけないのではないでしょうか。(地方分権化と自由化が進むにつれて、リーダーの腕が地域の発展に及ぼす影響がより大きくなる訳ですから)

それと、国民の税金で造るからには、決して無駄にはしないという覚悟と、黒字達成まできっちりJRを(税制面ではなく、地元経済の発展という面から)間接的であれ全力でサポートするという責任感をもって頂きたいものです。
税金は政治家さん達のポケットマネーではないのですから。

詳細は関連のリンク先を御覧下さい。