--Katabatic Wind-- ずっと南の、白い大地をわたる風

応援していた第47次南極地域観測隊は、すべての活動を終了しました。
本当にお疲れさまでした。

アルベド

2005-10-29 | Weblog
何年か前に、自然科学系の分野だろうと思われる人の話の中に、「アルベド」という言葉があり、気になったので渡井さんに聞くと、日射の反射率のことだと教えてくれました。
緑の濃い森はアルベドが小さくて、雪の南極はアルベドが大きいというのだそうです。
昔学校で習った光の吸収と反射のことなのね?
そのときはそれで終わっていたのですが、最近「エアロゾル」について調べていたところ、「単一散乱アルベド」と言う言葉に出会ったのです。
これについては、そのうち話題にすることにしますが、とにかく「アルベド」という言葉に再会したのです。
これ以来、エアロゾル病ではありませんが、アルベドが気になって仕方ありません。
山に行ったときに、ストーブの周りが黒いパネルで覆われていて、見た感じは暖かそうに見えたのですが、これってパネルは暖かいけれど、周りにはあまり熱が来ないんじゃないの?
だって、アルベドが小さいもの。
市販のストーブはステンレスで囲ってあって、アルベドが大きいよね!
そもそもこういう使い方が合っているのかどうかも分からないのですが。
外を歩いていても、ここは砂礫だからアルベドが大きいとか、この服はアルベドが小さいからあったかいだとか、実に生活が科学的です???
今、ふと思ったのですが、アルベドって太陽光にしか使わないのでしょうか?

先日、この時期の昭和基地NOW!!を見ていたら、11月になると、毎年昭和基地では砂まきの作業が行われているようです(44次隊の砂撒きの記事)。
夏作業に向けて、周辺の雪を早く融かすためです。
だいたい毎年書かれているので、今までは何の違和感も無く特に不思議も感じずに読んでいました。
でも、これって、黒い砂を撒くことでアルベドを小さくして、熱を集めて早く融かしているのですよね?
そういう見方をすると、砂撒きの話もまた新たな感覚で読めるのでした。

第47次日本南極地域観測隊員出発まで、あと30日

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