久しぶりに高尾山に行ってきました。
気持ちはよかったのですが、スギ花粉は飛んでいるらしく、目がかゆくなりました。
しらせに無線LANが通じなくなっているので、ほとんどの隊員さんのブログが停止してしまいました。
シドニーまで更新されることはなさそうなので、残念に思っていたら、澤柿さんのkaki-blogは、メールで投稿してくれるようです。
楽しみが増えました。
それでは、渡井さんからの南極だよりです。
---------------------------------------------------------------
2007年2月11日(日)曇り 航路啓開
#海氷を押し開けて行く
しらせは0700、見晴らし沖を出港した。
本当の離岸は15日であるが、氷縁までの航路を維持、すなわち氷をあらかじめ割っておくために、一時北上するのだ。
48次隊夏隊が引き上げるのは15日と決まっている。
昨年より3日ほど遅い。
一方、その後の海洋観測などを考慮すると、定着氷は早めに抜けて起きたい。
そんな訳で野外観測等も落ち着いたこの時期に航路啓開を行うことになった。
この時期の海氷はほとんど連続砕氷で進んでいける。
しらせはゆっくりとした速度で氷を割っていく。
船室にいればほとんど揺れは感じられない。
ただしスクリューは一生懸命回っているのが、船尾から絶え間なく吐き出される海水からわかる。
航路啓開では以前通った航路ではなく、わずかにずれた箇所を北上している。
これは航跡は時間が経ちすぎると、プレッシャーリッジとなってしまうことも多く、再びなぞるには適さないためだ。
-----本日の作業など-----
・航路啓開
・海水中のCO2測定装置修理
バルブを取り外し分解清掃
ダイアフラムポンプ大気用と交換
NDIR大気用と交換、配管変更
・読書(ノーザンライツ)
<日の出日の入>
日の出 03:36
日の入 21:31
<気象情報>
平均気温-4.8℃
最高気温-3.0℃ 最低気温-6.9℃
平均風速2.2m/s
最大平均風速4.3m/s風向NNW 最大瞬間風速5.7m/s風向N
日照時間 0.6時間
気象庁webより
--------------------------------------------------------------
昨日メールをもらったときに、「航路啓開」という言葉は耳慣れないけれど、字からすると海氷をあらかじめ開いておくということかな?と思い「啓開」を調べてみると「特に、水中の障害物を除いて、船が航行できるようにすること(三省堂)」と書かれていました。
しらせの航路は、「しらせ接岸」の時に「しらせの進入路は,例年,弁天島の西を南下し,さらにテオイヤ諸島の南を回り込んでオングル海峡を北上します.」とさわがきさんに教えていただきました。
そのときに描いた図を直すのを忘れていたので、あらためて描き直してみました。
復路もおおよそこのような航路なのでしょうか?
ということで昨日渡井さんにメールをしてみたところ、おおよそそのような感じみたいでした。
どうして「おおよそそのような感じみたい」という書き方になったかというと、現在はプレ出港のようになっているので、本当の離岸の時にとっておきたいらしく、あまり見ていないそうなのです。
なんだか、分かる気がします。
この時期はまだ連続砕氷で進んでいけるとのこと。
連続砕氷というのは、チャージングのように一度後に下がって乗り上げるようにしなくてもいいということでしょうか?
連続砕氷と航路啓開後の速度はどのくらい違うのでしょう?
15日に離岸したら、定着氷を脱けるまでの時間を比較してもらうことにしましょう。
思い起こしてみれば、昨年は2月12日(ちょうど一年前)に出航しました。
復路は往路のように真っ直ぐではなく、海洋観測をしながら1ヶ月以上をかけてシドニーに向かいますが、今年は3日離岸が遅い分、海洋観測が少ないのかと思ったらそういうわけではないのですね。
昭和基地にとどまっていた3日分は、あらかじめ海氷を開いておくことで短縮しようという考えだったのですね。
気持ちはよかったのですが、スギ花粉は飛んでいるらしく、目がかゆくなりました。
しらせに無線LANが通じなくなっているので、ほとんどの隊員さんのブログが停止してしまいました。
シドニーまで更新されることはなさそうなので、残念に思っていたら、澤柿さんのkaki-blogは、メールで投稿してくれるようです。
楽しみが増えました。
それでは、渡井さんからの南極だよりです。
---------------------------------------------------------------
2007年2月11日(日)曇り 航路啓開
#海氷を押し開けて行く
しらせは0700、見晴らし沖を出港した。
本当の離岸は15日であるが、氷縁までの航路を維持、すなわち氷をあらかじめ割っておくために、一時北上するのだ。
48次隊夏隊が引き上げるのは15日と決まっている。
昨年より3日ほど遅い。
一方、その後の海洋観測などを考慮すると、定着氷は早めに抜けて起きたい。
そんな訳で野外観測等も落ち着いたこの時期に航路啓開を行うことになった。
この時期の海氷はほとんど連続砕氷で進んでいける。
しらせはゆっくりとした速度で氷を割っていく。
船室にいればほとんど揺れは感じられない。
ただしスクリューは一生懸命回っているのが、船尾から絶え間なく吐き出される海水からわかる。
航路啓開では以前通った航路ではなく、わずかにずれた箇所を北上している。
これは航跡は時間が経ちすぎると、プレッシャーリッジとなってしまうことも多く、再びなぞるには適さないためだ。
-----本日の作業など-----
・航路啓開
・海水中のCO2測定装置修理
バルブを取り外し分解清掃
ダイアフラムポンプ大気用と交換
NDIR大気用と交換、配管変更
・読書(ノーザンライツ)
<日の出日の入>
日の出 03:36
日の入 21:31
<気象情報>
平均気温-4.8℃
最高気温-3.0℃ 最低気温-6.9℃
平均風速2.2m/s
最大平均風速4.3m/s風向NNW 最大瞬間風速5.7m/s風向N
日照時間 0.6時間
気象庁webより
--------------------------------------------------------------
昨日メールをもらったときに、「航路啓開」という言葉は耳慣れないけれど、字からすると海氷をあらかじめ開いておくということかな?と思い「啓開」を調べてみると「特に、水中の障害物を除いて、船が航行できるようにすること(三省堂)」と書かれていました。
しらせの航路は、「しらせ接岸」の時に「しらせの進入路は,例年,弁天島の西を南下し,さらにテオイヤ諸島の南を回り込んでオングル海峡を北上します.」とさわがきさんに教えていただきました。
そのときに描いた図を直すのを忘れていたので、あらためて描き直してみました。
復路もおおよそこのような航路なのでしょうか?
ということで昨日渡井さんにメールをしてみたところ、おおよそそのような感じみたいでした。
どうして「おおよそそのような感じみたい」という書き方になったかというと、現在はプレ出港のようになっているので、本当の離岸の時にとっておきたいらしく、あまり見ていないそうなのです。
なんだか、分かる気がします。
この時期はまだ連続砕氷で進んでいけるとのこと。
連続砕氷というのは、チャージングのように一度後に下がって乗り上げるようにしなくてもいいということでしょうか?
連続砕氷と航路啓開後の速度はどのくらい違うのでしょう?
15日に離岸したら、定着氷を脱けるまでの時間を比較してもらうことにしましょう。
思い起こしてみれば、昨年は2月12日(ちょうど一年前)に出航しました。
復路は往路のように真っ直ぐではなく、海洋観測をしながら1ヶ月以上をかけてシドニーに向かいますが、今年は3日離岸が遅い分、海洋観測が少ないのかと思ったらそういうわけではないのですね。
昭和基地にとどまっていた3日分は、あらかじめ海氷を開いておくことで短縮しようという考えだったのですね。
12日08:35からNHKで「南極観測50年 毛利衛 氷の大陸を行く」が放映されてましたね。昭和基地のなかで渡井さんが何度か写ってました。過日のオープンフォーラムで今井通子さんのご講演&スライドショーのなかで、渡井さんのお話も盛り込まれてました。
番組の中で、毛利さんご自身がおっしゃっておりました。「普段、私はクールなのですが、憧れの昭和基地に着いたときには込み上げるものがあった。」そうです。
また、「宇宙は、30年憧れて行くことができた。南極は、50年憧れて行くことができた。」とも。心からのフレーズですね。
その番組、実はまだ見ていないのです。
でも、同僚が録画してくれたものを見る予定にしていたので、楽しみです。
オープンフォーラムも、結局申し込み多数のために行くことができずじまいでした。
そちらは録画で見ることもできないので残念です。
なんだか、最近渡井さんの露出が高いのですよね。
今注目のCO2の観測をしているからでしょうか?
実際には誰にも負けないほど?地味な観測なのですけれど。