今日は公開研究会という大きな仕事がありました。
自分のやりたいテーマを研究し発信できることは幸せだなぁと、つくづく思いました。
南極でもそうですよね。
家に帰ってきて、４７NEWSを見たら、「南極越冬隊が交代式」動画ニュースがアップされていました。
記念撮影で47次と48次の隊員さんがたくさん映っていたので、渡井さんはどこかなーと思って画面をのぞき込んでいたら、急に渡井さんのアップが映ったので思わず「うわぁ！」と叫んでのけぞってしまいました。
あービックリした。
それでは、渡井さんからの南極だよりです。
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2007年2月2日（金）曇り 昭和基地残留
越冬交代は２月１日だが、前次隊が当日一気に引き上げることはない。
夏季には建築作業が行われるため人手が欲しい。
また越冬交代後にやむを得ず作業がずれ込む場合もある。
そのような場合は47次と48次で調整し各部門毎に残留調査を行う。
それを隊として纏めて残留要請を出し、そして受けることになるわけだ。
観測系についても残留作業がある。
自分の場合、
担当期間である1月31日までのデータ処理、
1月下旬に行われる大気採取容器の梱包、
1月31日2400をもって交換したシリンダーの運び出し、
2月上旬に採取する必要のあるフロン濃度分析用の大気採取、
などである。
帰路のしらせで持ち帰る物資は、しらせに乗る隊員が責任を持って持ち込まないと、基地に残置される恐れがある。
そのような訳で、昨日離れた昭和基地に朝戻ってきた。
残留していればいくらでもすることはあるのだがそうもいかない。
2月1日には隊長、調理、医療の全隊員、そして通信、機械の一部の隊員が基地を離れた。
2月7日には観測系、そして2月9日には設営系の大部分の隊員が離れる。
47次隊、最後の隊員が昭和基地を離れるのは2月15日。
そして同日、しらせは昭和基地を離岸する。
-----2月2日本日の作業など-----
・大気サンプル梱包＆片付け
・チャート紙、サンプリングメモまとめ
・二酸化炭素精製マニュアル改訂版作成
・暖房燃料使用＆防災機器安全点検報告
・大気充填
＜日の出日の入＞
日の出 02:46
日の入 22:20
＜気象情報＞
平均気温0.1℃
最高気温2.4℃(1142) 最低気温-3.5℃(0414)
平均風速8.5m/s
最大平均風速22.6m/s風向NE(2230) 最大瞬間風速29.6m/s風向NE(2222)
日照時間 6.9時間
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昨年も46次隊が2夏に移動して残留していたので、実は私、特別に仕事のある人だけが2月1日から「しらせ」に戻るのだと思っていたのです。
逆だったのですねー。
離岸までまだ2週間もあるのに、昭和基地を見ながら「しらせ」で過ごすのは、なんとも寂しいのではないだろうか？と思いました。
2週間といえば、フリーマントルから第一便が飛ぶまでの間です。
暴風圏があり、氷山が見え、浮氷帯に入り、ペンギンやアザラシが見え、定着氷に突入してチャージングをする。
その間、しらせ大学があり、安全講習があり、野外オペの準備ありのなかで、南極に向かう2週間とはさすがに違うのではないかな、と思うのです。
しかも南極だよりを読むと、人数はかなり少ないみたいですし。
私なら、海氷を歩いて毎日昭和基地に行きたい気分。
この時期パドルがたくさんできて、最も海氷が融けていると思うので、そう簡単にはいかないのでしょうけれど。
さて、思わず「しらせ」に先に戻っている隊員さんの気持ちを追ってしまいましたが、一方で昭和基地残留組は、2夏に移動して残った仕事をこなしていく残務整理に入ったのですね。
2夏の思いで？はたくさん（とまではいかないけど）あります。
昨年の1月末に2夏の見取り図を書きたくて、2夏について調べたこともありました。
サロンは禁煙と喫煙とに分かれていて、かつての居住棟を2つ並べた間にサンルーフを作ってあるところがなかなか優れたところだと思いました。
本筋から逸れたことばかり話ををしてしまいましたが、渡井さんはまだ仕事があったのですね。
1月31日まで観測をしていたのだから、当たり前なのかもしれません。
それに、自分でやったものを残置してきてしまったら、泣いても泣ききれないですね。
あと少し、ケガをしないように祈っています。
＜2/4加筆＞
記事アップ後、「本日の作業など」と「気象情報」が届きました。
昭和基地にいるときには「本日の作業など」に、休日日課の日も必ず毎日記されていた
「・CO2, CH4, CO, O3濃度分析システムチェック」の1行がなく、
越冬を交代したのだなぁ・・と思わされます。
毎日のこの作業は、後任者48次越冬の佐伯隊員が引き継いでいるのでしょう。
1年間頑張ってください。
自分のやりたいテーマを研究し発信できることは幸せだなぁと、つくづく思いました。
南極でもそうですよね。
家に帰ってきて、４７NEWSを見たら、「南極越冬隊が交代式」動画ニュースがアップされていました。
記念撮影で47次と48次の隊員さんがたくさん映っていたので、渡井さんはどこかなーと思って画面をのぞき込んでいたら、急に渡井さんのアップが映ったので思わず「うわぁ！」と叫んでのけぞってしまいました。
あービックリした。
それでは、渡井さんからの南極だよりです。
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2007年2月2日（金）曇り 昭和基地残留
越冬交代は２月１日だが、前次隊が当日一気に引き上げることはない。
夏季には建築作業が行われるため人手が欲しい。
また越冬交代後にやむを得ず作業がずれ込む場合もある。
そのような場合は47次と48次で調整し各部門毎に残留調査を行う。
それを隊として纏めて残留要請を出し、そして受けることになるわけだ。
観測系についても残留作業がある。
自分の場合、
担当期間である1月31日までのデータ処理、
1月下旬に行われる大気採取容器の梱包、
1月31日2400をもって交換したシリンダーの運び出し、
2月上旬に採取する必要のあるフロン濃度分析用の大気採取、
などである。
帰路のしらせで持ち帰る物資は、しらせに乗る隊員が責任を持って持ち込まないと、基地に残置される恐れがある。
そのような訳で、昨日離れた昭和基地に朝戻ってきた。
残留していればいくらでもすることはあるのだがそうもいかない。
2月1日には隊長、調理、医療の全隊員、そして通信、機械の一部の隊員が基地を離れた。
2月7日には観測系、そして2月9日には設営系の大部分の隊員が離れる。
47次隊、最後の隊員が昭和基地を離れるのは2月15日。
そして同日、しらせは昭和基地を離岸する。
-----2月2日本日の作業など-----
・大気サンプル梱包＆片付け
・チャート紙、サンプリングメモまとめ
・二酸化炭素精製マニュアル改訂版作成
・暖房燃料使用＆防災機器安全点検報告
・大気充填
＜日の出日の入＞
日の出 02:46
日の入 22:20
＜気象情報＞
平均気温0.1℃
最高気温2.4℃(1142) 最低気温-3.5℃(0414)
平均風速8.5m/s
最大平均風速22.6m/s風向NE(2230) 最大瞬間風速29.6m/s風向NE(2222)
日照時間 6.9時間
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昨年も46次隊が2夏に移動して残留していたので、実は私、特別に仕事のある人だけが2月1日から「しらせ」に戻るのだと思っていたのです。
逆だったのですねー。
離岸までまだ2週間もあるのに、昭和基地を見ながら「しらせ」で過ごすのは、なんとも寂しいのではないだろうか？と思いました。
2週間といえば、フリーマントルから第一便が飛ぶまでの間です。
暴風圏があり、氷山が見え、浮氷帯に入り、ペンギンやアザラシが見え、定着氷に突入してチャージングをする。
その間、しらせ大学があり、安全講習があり、野外オペの準備ありのなかで、南極に向かう2週間とはさすがに違うのではないかな、と思うのです。
しかも南極だよりを読むと、人数はかなり少ないみたいですし。
私なら、海氷を歩いて毎日昭和基地に行きたい気分。
この時期パドルがたくさんできて、最も海氷が融けていると思うので、そう簡単にはいかないのでしょうけれど。
さて、思わず「しらせ」に先に戻っている隊員さんの気持ちを追ってしまいましたが、一方で昭和基地残留組は、2夏に移動して残った仕事をこなしていく残務整理に入ったのですね。
2夏の思いで？はたくさん（とまではいかないけど）あります。
昨年の1月末に2夏の見取り図を書きたくて、2夏について調べたこともありました。
サロンは禁煙と喫煙とに分かれていて、かつての居住棟を2つ並べた間にサンルーフを作ってあるところがなかなか優れたところだと思いました。
本筋から逸れたことばかり話ををしてしまいましたが、渡井さんはまだ仕事があったのですね。
1月31日まで観測をしていたのだから、当たり前なのかもしれません。
それに、自分でやったものを残置してきてしまったら、泣いても泣ききれないですね。
あと少し、ケガをしないように祈っています。
＜2/4加筆＞
記事アップ後、「本日の作業など」と「気象情報」が届きました。
昭和基地にいるときには「本日の作業など」に、休日日課の日も必ず毎日記されていた
「・CO2, CH4, CO, O3濃度分析システムチェック」の1行がなく、
越冬を交代したのだなぁ・・と思わされます。
毎日のこの作業は、後任者48次越冬の佐伯隊員が引き継いでいるのでしょう。
1年間頑張ってください。
