石

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石という漢字は不思議な感じだ。
右に似ているし、少し手を加えると左にも見える。
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馬子というと古いけれど、外国旅行に行ったときに
初めて馬に乗った。
ガイドには当然日本語が通じない。
それでも彼が手綱を引いてプカポカと歩き出した。
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馬の転回や（急）停止の難しさは自動車の比ではない。
馬にも意思ってものがあるからだろう。
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初心者と分かると舐めてかかる。
ある意味頭の良い動物だ。
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ポカポカ牧場からポカポカ、ポカポカと歩いていった。
ガイドへのチップを忘れたためか、彼は手綱を放し
馬の尻を叩いた。
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馬は急発進した。
その加速感は、これまた自動車の比ではない。
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俺は振り落とされまいと必死に手綱を握っていた。
手のひらは冷汗をかき手綱に吸い込まれヒリヒリとしてiた。
思い切り手綱を引いた。
停止の合図だが、馬は聞く耳を持っていなかった。
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これぞ”馬耳東風”だな。
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そして行き着いた果ては・・・。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つづくゾ！
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