JAHPON LAND( Pucci )

スケートファニチャーやステンドグラス作品などJAHPON.comとして活躍する作家 土屋隆亮(プチ)のメッセージ!

道草迷子でノーゴール

2007年09月19日 | Weblog
2003年バートンスノーボードのグラフィックデザインをした時の話です。ステンドグラスのスタンドを製作して足を乗せる表側にスタンドの写真をプリント、裏側ソール面にスタンドの側面を展開図状に広げた写真を全面にプリントした!という謎怪なデザインです。当時最先端に面白いと思っていた「裏側の苦労やストーリーを臭わせるデザイン」を実現出来た貴重な作品で納得の自信作です。このアイデアを説明する時に「あさっての方向に頑張り過ぎちゃうズッコケ感がクールでしょ!」と連呼していました。全く予期しない方法でゴールに辿り着く面白さは「アレっどっから来たの?」とそこまでのストーリーを想像させる分味わいや深みが増します。勿論確信犯的に回り道したわけだから作為的ですが「あえて遠回りするゆとり感が必要でしょ!」ってな事です。まずバートンの矢印ロゴマークを使ってハメ絵ゲームを楽しみ始めたのです。昔のスケートブランドでブロックヘッドという頭の四角いサングラスのおじさんがぴったりに見えました。恐らくアメリカンバイク ハーレーのエンジン型式と絡んだ素肌に革ベストのおっさんキャラです。おれの こうした発想は安直なファーストチョイスを真剣に活かすタイプなので ロゴマークを見つめて浮かんで来たイメージを即録画するのです。文字やマークが立体になって飛び出す事ってそれだけでPOPで好き!その飛び出した側面に何か生物っぽい奴とかが寄生する様に潜んでいると無気味なサイケデリックで面白いと思って遊ぶんだ。その生物っぽい奴は文字やロゴと感覚的に関係ある発想で生まれるから、Aならば赤が見えてアップルの林檎だったりとか、てきとうで愉快なんだよね。この時ソール面に広げたイメージも意識してボードのプリント原寸で原型作り開始し、長い制作過程が続くのです。NHKのピタゴラスイッチ的な「ドミノ式に事件が連鎖する物事の関係という物は広い想像力を育み 大人数で暮らさなければならない人間のコミュニケーションの源になる」と、近年 想像力の欠如を訴えるコメンテイターも増えました。「手段を選ばないで結果だけを欲しがる薄っぺらな欲望」も金儲けに関する想像力の欠如でしょう!ゴールだけを目的にしないで過程を楽しもうよ!自分の道のりを楽しむと同時に「ゴールした人や物を見て、その結果に至った過程も想像してやろうぜ!」という訴えです。

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