JAHPON LAND( Pucci )

スケートファニチャーやステンドグラス作品などJAHPON.comとして活躍する作家 土屋隆亮(プチ)のメッセージ!

帰り道にドリームタイム

2007年09月07日 | Weblog
...とまあ、色々な思想があって それぞれが真理な訳だけど何か物足りない!そんな時 世界中の思想や哲学を流動的に異種格闘に滑りまくる「中沢新一先生」の本に出会ったのです。この情報時代ならば籠ってしまう宗教よりも広い視野で真理が掴めるかもしれないと、冒険的な思考の旅に出た勇気ある先生です。その中に登場して、今興味あるのは オーストラリアの原住民 アボリジニ による精霊(スピリット)が泳ぐドリームタイムという空間です。「物に潜む精霊の本質を見る超越の力で、宇宙エネルギーへの帰り道を取戻せるのではないか!」という おれの希望です。物質の世界に形のある物が出現する前に、ドリームタイムと呼ばれるこの世界に重なった次元で 形の無い状態で物の本質としての精霊が泳いでいるという世界観です。この本質や精霊は老子の言葉では道に当たります。おれが「帰り道」と表現したのは「力」パワーへの解釈です。宇宙エネルギーや自然の力を欲しがる人間の欲はいつも間違ったベクトルで破壊的で野蛮なイメージでした!それが原因で大事な通路を閉ざされて隠れてしまっている!と思うのです。帰り道を取戻す力も十分欲ですが野蛮では無いイメージで、気に入っているフレーズなのです。さてドリームタイムに入る方法ですが、世界中の儀式で毒を飲んでトランスする部族が多い中、アボリジニは青空を見続ける!という方法を使うそうです。何て自然体で素敵なんでしょう!毒は草やキノコやサボテンなど植物なので、植物に頼った瞑想では人間としての公平な判断が出来ないのでは?という不審があったので、ますます気に入った訳です。それに 儀式でしか超越出来ないなんて特別なものに祭り上げた事も通路を閉ざした原因ではないでしょうか。現実と超越したビジョンは完全に同居して見えているべきなのです。簡単です!昔おばあちゃんに言われた「御飯つぶ残すと目がつぶれるよ!」これこそが普通に超越していた感覚だったのです。物質的感覚に偏り過ぎた現代に「超越が見える 感じる力」というものが世界を救うのではないかと真剣に信じています。