JAHPON LAND( Pucci )

スケートファニチャーやステンドグラス作品などJAHPON.comとして活躍する作家 土屋隆亮(プチ)のメッセージ!

ドーナツレコード病

2007年09月29日 | Weblog
90年代初め頃 大学での社交会的なイベントとしてDJパーティーブームがありました。ダンスパーティーの様に誰も疑わずに酔って踊る!不思議な謎の時代でしたね。そんな中 当然憧れるDJスタイルにも変態的な絞り込み癖が働きました。ある日先輩に連れて行かれたレゲエのクラブでドーナツ盤のダブプレートをターンテーブルに輪投げの様に投げ入れている様子に夢中になってしまい「ドーナツ盤オンリーのディスコファンクDJ」にフォーカスしてしまったのです。以前から集めていた¥100とか¥200で古道具屋でも売っているディスコファンクのドーナツ盤は 馬鹿みたいなコミックソングも多いけど 中には素晴しいファンクの楽曲も紛れていて、金のない学生の俺にはぴったりだったのです。しかもレコードを運ぶ時コンパクトにリュックに入ります!あと、A面かB面しか無いから何曲目かを探す手間がいらなくて楽なんです!って楽過ぎたらDJの醍醐味が無いじゃないの?とゴモットモな声!なんちゃってDJゴッコだからいいんです「この曲笑えるねーってダサいけどウケるレコードがたった¥100だったよ!」てな感覚が楽しかったから、このDJレコードセットがあれば誰でも確実にウケるDJプレイが出来てしまうのです。それにしても恐ろしい程 踊らせたのは 馬鹿な曲が好きな奴が多かったのか?酔ってぎゅうぎゅうになって男女が踊る快感がたまらなかったのか?DJとしては「うわぁこんなレコードで盛上がっている!」という驚きで狙ってはいるけれど 馬鹿過ぎてトランスしている様な異常さは病的に感じました。「ファンクの意味ってカッコイイ解釈が一般的だと思うけれど、実はダサい馬鹿でカッコ悪い駄目な3枚目の感じこそがリアルなFUNKの解釈!」だと信じているのです。そんな趣味の合う仲間と異常に凝った模擬店ディスコを一年がかりで学祭に向けて作ったりしたファンクな青春でした。おれの人生で一番調子に乗って酷い病気だった時期です。

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