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2013年9月24日(火)
今年ももう初秋となり、通勤途上の田園地帯でも豊かな実りを実感できる(タイトル写真)頃となってきました。
五穀豊穣と言うけれども、五穀の中でもとりわけ稲は、古来からの日本人の生活や文化の基盤となってきたものですヨネ。近付いて見ても(写真下)、まさに「たわわに実る」という表現がピッタリで、雨・陽射し・風などの自然の恩恵をたっぷりと吸い込んだその姿は、神々しくさえも思える。
本居宣長は、日本の国が古来から米(水稲)に恵まれていたことが、食生活だけに限らず素晴らしい文化を生んだ源であったと断言しているらしい。
文献によれば、僅か24粒の籾種を蒔くと24本の苗が芽吹き、それを3本ずつ8株に分けて水田に植えると、秋には稲8株が実り、それから13、860粒が収穫される。そして、その籾殻を取り精米すると、大人一日分の白米二合五勺になるらしい。
今の時代の成人男子の一日分としてはちょっと大目だが、今のようにパン食が普及する以前の、農業従事者を含む肉体労働者では平均的な一日分の量だったと思われる。日本人が自らの国を「瑞穂の国」と呼称したように、稲作の重要さと共に農耕民族であることをもっと誇りとしていいと思う。
ちょうど朝の通勤時間帯だと、稲穂の先に朝露が降りてキラキラと光っている(写真下)。
写真だとちょっとその美しさは伝えきれないが、皆さんも是非、朝の時間帯に田園地帯をぶらりと散歩してみることをお薦めします。
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