今日も気分はニニ・ロッソ

私J.Yasudaがニニ・ロッソの思い出など、思いつくままに語ります。
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司会者の力

2007年04月15日 00時08分04秒 | 随想/ニニの事他
今日は昼過ぎまで会社に出ていましたから、練習は午後3時ごろからの2時間程度でした。
特に何かを重点的にやるというのではなく、あまり時間もないのでコーヒーを飲みながら自分のレパートリーを流す感じで気楽に吹いていました。
自分でもうまく行ったなと思える演奏ができるのはこんなときです。
リロイ・アンダーソンの「トランペット吹きの休日」の心境です。
本番の時にもこんな風にできればいいのにといつも思います。

本番で緊張するのは仕方ないとしても、もう少しリラックスして演奏できないものかといつも悩んでいたのですが、試みとして前回のライブのときに司会を入れてみました。

これが大成功!

司会が入ることで曲と曲の間が長くなりますし、司会者とのやり取りが聴く方も、演奏する僕もリラックスさせてくれます。曲と曲との間に汗を拭くこともできますし、飲み物を口にすることもできます。(僕は緊張すると口の中がカラカラになってしまいます。)
約2時間の間僕も本当に楽しむことができました。
(ちなみに司会をしてくれたのはゆったりねっとhttp://www.yuttari.net管理人の「ゆったり人」さんでした。)

舞台に不慣れな、僕のようなアマチュアがライブをやるのであれば、司会を入れることでずいぶん助けられるのだということが良くわかりました。

ニニロッソのコンサートでは、故小田憲司さんがそのほとんどの司会をされていました。小田さんの司会によって、時にニニの演奏は一つの物語になりました。
有名なニニのオリジナル「道化師」もそうですし、「ジェルソミーナ」を演奏するときの
「さあ、ニニ吹いてごらん。彼女のことを思うんだ。」
静かに語りかけるようなナレーションが僕には特に印象に残っています。

反面、ニニのことを「おとっつぁんは・・・」と気さくに呼び、観客を笑わせるユーモアにも溢れており、コンサートをいっそう楽しいものにしてくれました。
小田憲司さんについては、WEBで話題になることがほとんどなく、いつか書きたいと思っていました。

小田憲司さんの司会は、ニニ・ロッソの演奏をさらに印象深いものにし、ステージのニニを気遣い、観客を楽しませ、そのくせ本人は控えめで、ただひたすらコンサートの成功のお手伝いという、どちらかというと裏方としての仕事でありながらニニのコンサートと完全に同化して強い印象を残された本当に職人だったと思います。

少なくとも僕の印象の中では小田憲司さんの司会とニニのコンサートは切り離せないものになっています。

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