8時半起床。久しぶりに目覚ましをかけずに寝たのだが、案外早く目が覚めた。
身支度を整え、9時半前に家を出て上野へ。予定通り、国立西洋美術館でラファエロ展を見る。平日なのに、そこそこ混雑していた。ラファエロの絵は色使いが印象的で、特に人の肌の美しさや、赤色の使い方が秀逸だと感じた。一方で、描かれてる人物の多くは目に生命力が感じられず、いわゆる「死んだ目」をしていた。宗教画がメインで、日常生活を描いたものはなかったと思うので、敢えてそのように描くことで俗世とは異なる雰囲気を表現したのだろうか。よくわからない。
地下鉄銀座線に乗り、銀座へ。大学の先生のブログに何度か登場していて、前々から一度行ってみたいと思っていた「竹葉亭」で昼食をとる。注文は、鯛茶漬け。味噌であえてある鯛のお刺身は思った以上に美味しく、そのまま全て食べてしまいほどだった。それをほうじ茶でお茶漬けにするとは、なんという贅沢だろう。こんな美味しいお茶漬けは、なかなか食べられない。
窓際の席に座ると、銀座の街を眺めながら食事が出来る。
まずは、お刺身をそのままご飯で頂く。
ほうじ茶を注ぎ、お茶漬けに。
新橋方面に少し歩き、「ウエスト」の喫茶室で休憩。ここのミルフィーユが、最高に美味しいのだ。生地もそうだが、クリームと、上に掛かっている砂糖が絶品だと思う。また、飲み物に選んだ「ハーブミルク」も美味しかった。ホットミルクに3種類のハーブ(スペアミント・レモングラス・レモンバーム)を入れたもので、爽快感のある牛乳といった感じだ。ハーブティーにミルクを入れるのはよくあるが、ミルクにハーブを入れるとは、これを考えた人はすごい。
新橋駅へ出て、駅前のカラオケに入る。久しぶりの1人カラオケである。そろそろ支援先の総会などに呼ばれる時期なので、懇親会などの場でカラオケで1曲歌うことを求められた場合に備えて、何曲か用意しておかなければならない。練習の結果、今年はその場の年齢層に合わせて、「私鉄沿線」(野口五郎)、「涙のリクエスト」(チェッカーズ)、「ずっと好きだった」(斉藤和義)、「ff(フォルテシモ)」(ハウンドドッグ)などを歌おうかなと思う。
東京駅から京葉線に乗り、海浜幕張へ出る。駅前のアウトレットで、ビジネスシューズを物色。リーガスやハッシュパピーなど、これまで買ったことのあるお店ではなく、今回は「アシックス」の歩きやすさを重視したものを購入した。しかも、なぜか3足も。更に言えば、うち1足はビジネス用ではない。迷った挙句の、面倒なので全部買っちゃおうという良くないパターンである。しかし、3足以上で20%オフというセールをやっていたので、かなり安くなった。ラッキー。
武蔵野線に乗り、南浦和へ戻る。海浜幕張駅構内の本屋で角田光代さんの短編集『さがしもの』を購入し、車内で延々と読んでいた。
南浦和に着いてもまだもう少し本を読みたかったので、駅前の喫茶店「待以夢」に入る。ずっと昔からあるお店だが、入るのは2回目だ。1回目は、以前勤務していた市役所の採用1次試験を受けたあと、市役所の人に呼び出された時である。そして、本来この後に続く2次、3次試験を待たずして内定を出す旨を伝えられ、大喜びしたっけ。あの時描いた未来予想図では、私は今もずっと市役所で働いていて、そろそろ結婚もしているはずだった。やっぱり人生は予定通りにはいかないものだな、なんて思いながら苦い珈琲をすすり、本の続きを読んだ。
実家へ戻り、しばらくサンとダラダラして過ごす。私が帰るたびにサンは大歓迎してくれるし、私が実家にいる間はほとんどずっと隣にいる。彼が生きている間は、頻繁に実家へ帰ることはやめられないだろう。
夕食は、ハンバーグ。マザコン発言になるが、うちの母の作るハンバーグは美味しい。一番美味しいのはがんもどきなのだが、それが冷凍食品であることを最近知った。
夜から友人と出掛ける。まずは、赤羽にあるホルモン屋「縁」で食事。さっきハンバーグを食べたばかりにも関わらず、臭いを嗅いだ瞬間に食欲がわきあがってきた。もはや、最近は普通の焼肉よりホルモンのほうが好きだ。
食事を終えた頃にはいつもの銭湯は閉店時間になっていたので、所沢のスーパー銭湯まで足をのばす。そのため、帰宅は6時過ぎ。家に着く頃には、空は完全に明るくなっていた。