今日は先週土曜日分の振替休日なので、秩父三十四観音巡礼を終わらせることにした。7時前に家を出て、東京外環自動車道と関越自動車道を乗り継ぎ、9時過ぎに本日最初の目的地、第29番の長泉院に到着。参道入口のしだれ桜が満開で、春の訪れをひしひしと感じさせてくれた。
参道入口。しだれ桜が咲き誇っている。
参道前の道路から。
続いては、第30番の法雲寺へ。般若心経を唱え終わって納経所へ向かおうとしたところで参拝者のおじいさんから声を掛けられ、「ここは何宗のお寺ですか?」と質問される。お経を唱える私の姿を見て、お寺に詳しい人間だと思われたのだろう。しかし、残念ながら期待に応えることは出来なかった。おじいちゃん、ごめんなさい。ちなみに、後から調べたら臨済宗のお寺でした…と今更ここで言っても意味はないか。
第31番の観音院へ。このお寺は、秩父巡礼において最も難所と言われているところらしい。ただし、それは徒歩巡礼の場合であって、車で回っている私にとって、つらいのは駐車場から本堂に至るまでの長い階段ぐらいである。しかし、難所である分、巨大な岩を背負うように建っている観音堂の姿には感動させられる。私でもそうなのだから、苦労して徒歩でやってきた巡礼者にとってはどれだけ印象に残るものだろうか。
かなり立派な仁王門だ。
ひたすら階段を上る。
この迫力は写真では伝わらないかも…。
午前中最後は、第32番の法性寺。ここは観音堂からの眺めがよく、私のような高所恐怖症の人間にとっては少し恐いくらいである。また、観音堂の裏にも仏様が祀られており、なんとも神秘的な雰囲気を醸し出していた。
観音堂の裏。雰囲気が素晴らしい。
とても優しい表情をしている。
昼食は、恒例の「風布にじます釣り堀センター」でにじますの炭火焼と刺身を頂く。炭火焼は身が引き締まっているし、刺身は川魚特有の臭みもなく、コリコリとした食感で本当に美味しい。本来は釣り堀なので釣った魚を焼いてもらって食べるというのがセオリーなのだろうが、私にとっては完全に魚料理屋となっている。それも、鉄板のお店だ。
にじますという魚はもっと評価されていいと思う。
デザートは、これまた定番の「阿左美冷蔵」のかき氷。もはや、「にじます→かき氷」というのが定番コースとなっている。今回は、店員さんの間で人気が高いという「黒落花生ミルク」を注文。見た目は微妙だが、これがすこぶるいける。イメージとしては、キャラメルがかき氷になったという感じだろうか。私の中のグルメランキングにおけるデザート部門では、ここのかき氷がダントツの1位である。
見た目はちょっと…だが、味は最高。
腹ごしらえを済ませ、第33番の菊水寺へ。ここまで山の中のお寺が続いたが、このお寺は比較的平地にあり、境内もシンプルな造りになっている。しかし、本堂の中にはご本尊以外にも多くの仏様が安置されており、間近で拝むことが出来る。巡礼者にとっては参拝し甲斐のあるお寺であるといえるだろう。
桜のおかげで、境内の雰囲気がパッと明るくなっている。
ついに秩父巡礼最後のお寺、第34番の水潜寺である。結願のお寺だけあって境内の雰囲気は素晴らしく、最後の最後で再び身が引き締まる。般若心経を唱えるのにも、心なしか力が入った。納経所の方も非常に丁寧な筆遣いで、納経帳を完成させてくださった。これにて、秩父三十四観音、結願である。発願が平成21年7月3日だから、約1年9ヶ月掛けて最後まで巡ることが出来た。今回は車巡礼だったのでそれほど大きな苦労はなかった(大事故未遂は1件あった…)が、それでも達成感は相当なものである。何はともあれ、最後まで順調に巡ることができたことに感謝したい。
無事に結願しました。
すぐに帰途につき、高坂サービスエリアで休憩し、地元のイオンでソフトクリームを食べてから帰宅。前者は眠気防止の休憩、後者は地震による避難から派生した不摂生である。それにしても、相変わらず大きな余震が続いている。今更ながら、観音様にこれ以上被害が大きくならないようにお願いすれば良かった。
休憩。高坂SAって、もっと大きいイメージだったのだが…。
余計な不摂生だが、これがまた美味しい。
夜、友人と銭湯へ。ついに大学院生としての第一歩を踏み出した彼は、なかなか良いスタートを切ったようだ。しかし、入学式の翌日からガチガチで授業が行われたというのには驚いた。やはり、学部と院では状況が大きく変わるのか。帰宅は23時前。