6時起床。身支度を整え、7時から朝食。相変わらずマンゴーが美味しすぎる。また、クラッシュアイスで作ったレモネードも美味しくて、この後色々なところで頻繁に飲むことになった。
今日はスクランブルエッグではなく、オムレツにしてくれた。
今回も、このクッキー的なパンはお持ち帰り。
朝からお土産屋さん巡り。ファゴッティングの途中経過を見せてもらい、その細かさに驚かされる。こんなに手間を掛けている様子を見てしまうと、提示された値段で買うのも申し訳なく感じてしまう。結局、大量の手芸品を購入し、大満足で戻ってきた。
そのまま少し街を散策。朝日を浴びながら歩くトリニダーの街は、本当に美しい。今回は2泊3日だったが、理想としては1週間くらい滞在してゆっくりとした時間を過ごしたいところだ。そんな優雅な旅行が、いつか出来るようになるだろうか。
CASAの屋上に上り、最後の街全体を見渡す。今回泊まったこのCASAは、本当に居心地が良かった。皆さん優しくてフレンドリーだったし、朝食が美味しかった。本当のマンゴーの美味しさをここで教えてもらった。短い期間でしたが、お世話になりました。
濱田さんとアリエルさんに迎えに来て頂き、次の目的地・バラデロへ向かう。まずは、トリニダーの郊外にあるロス・インヘニオス渓谷とマナカ・イスナガの塔へ。ロス・インヘニオス渓谷は植民地時代に大規模なサトウキビ農園だった場所で、多くの奴隷が働かされていた。その一帯はトリニダーと共に世界遺産に登録されていて、マナカ・イスナガの塔からはその景色を見渡すことが出来る。マナカ・イスナガという名前は、かつてこの地域を支配していたイスナガ一族が由来になっていて、かつてはこの塔から奴隷を監視したり、鐘をついて合図を送ったりしていたそうだ。塔に上るのはかなり怖いが、上からははるか遠くまで見渡すことができる。この景色のためなら、多少怖くても頑張って上る。
マナカ・イスナガの近くに駅があり、ちょうど汽車が止まっていた。鉄道ファンとしては、これは嬉しい。これに乗って移動できたら最高なのだが。
サンタクララという街に立ち寄る。ここは、チェ・ゲバラ率いる革命軍がバティスタ政権の装甲車を襲撃して武器を奪い取ることに成功し、バティスタに亡命を決意させたことで革命の実現を引き寄せた場所である。まずは、チェ・ゲバラ霊廟へ。チェ・ゲバラを始めとする革命の英雄たちのお墓が安置されている。また、チェ・ゲバラの生涯を辿ることができる展示場もある。これらの場所は写真撮影が出来ないが、驚くほど神聖な雰囲気に包まれていて、その空気感に圧倒された。
霊廟の外には、チェ・ゲバラの像と、次なる革命の地へ向かうためにキューバを後にする際にゲバラがカストロに送った手紙の全文が石碑として置かれている。像を眺めながら、アリエルさんからチェ・ゲバラの生涯について詳しい説明を聞かせてもらい、彼のすごさを知る。そりゃあ未だに絶大な人気があるわけだ。
「常に勝利に向かって」という言葉が有名だ。
チェ・ゲバラが次の革命のためにキューバを出る際にカストロに送った手紙全文。
昼食は、ビュッフェ形式のレストランで。ここはスイーツの種類が豊富で、珍しいものを片っ端から食べてみた。その中で最もインパクトがあったのが、カステラ的なもの。普通のカステラかと思いきや、それ全体がシロップ漬けになっていて、噛むと甘い汁が染み出してくる。さすがに甘党の私でも、この甘さはきつかった。
よくわからない魚(左端)が結構美味しい。
熱々のスープ。何が入っているのかよくわからないが、これも出汁がよく出ていて美味しい。
左側にあるカステラ的なものの甘さがずば抜けていた。
鳥さんにとってもビュッフェになっている。
続いては、トレン・ブリンダード記念碑へ。1958年12月29日に、まさにこの場所で革命軍が政府軍の装甲車を襲撃した。当時の襲撃された車両がまだ残っていて、銃弾の跡なども生々しい。周辺には売店がいくつかあって、ここぞとばかりにTシャツを始めとするチェ・ゲバラのグッズが売られていた。私も、ここでTシャツを2枚購入。1枚は職場の派遣さんへのお土産(事前におねだりされていた)で、もう1枚は自分用である。
バラデロに到着し、宿泊先のホテル「イベロスター・バラデロ」(Iberostar Varadero)にチェックイン。バラデロは、キューバ屈指のビーチリゾートで、30km近い半島のビーチに沿ってたくさんのホテルが立ち並んでいる。私たちが宿泊したのは、その半島のかなり先端のほう。先端に近づくほど海が綺麗になるといわれているこの場所では、かなり良い部類に入るホテルらしい。また、バラデロのホテルは基本的に「オールインクルーブ」という、宿泊料に滞在中の食事やドリンクの料金が含まれている制度を採用しているため、飲食費は一切掛からない。3食だけでなく、バーの飲み物も無料なのだから、かなりありがたい。ただ、敷地がかなり広いので、フロントロビーから自分たちの建物まで300メートルくらい歩かなくてはならないのが大変だった。
ロビー。
バー。奥にカウンターがあり、好きな飲み物を作ってくれる。
ショーを観ながら食事をしたりお酒が飲めるステージもある。
自分たちの部屋まで歩くのが大変。
中庭に池がある。
敷地内には、子ども向けのプールもある。
ようやく私たちの部屋がある建物に到着。
部屋からの眺め。
少し休憩してから、ビーチへ。もう夕方なので人は少なく、風が強めで波が高い。しかし、水はやっぱり綺麗だ。エメラルドグリーンの海を見ていると、今すぐにでも入りたくなる。
夕食は、ビュッフェ。置かれている料理の種類がとにかく多くて目移りしてばかりだったが、昼食のスイーツ三昧の後遺症であまり食欲がなく、控えめにしておいた。
バナナを甘く煮詰めたもの。これもまた甘い。
結局、甘い物は大量に食べるわけだが…。
夕食後、妻と一緒にもう1度ビーチに行ったら、驚くほど綺麗な夕日を見ることが出来た。しかし、そういう時に限ってデジカメやスマホを部屋に置きっぱなしにしてしまい、写真は撮れず(翌日には撮れました)。