社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

2月11日(火・祝) 勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし。

2020年02月13日 22時13分43秒 | 2020年

 7時半起床。

 朝食は数日前のシチューの残りとふりかけご飯。最近は普通の白米をほとんど食べていないような気がする。

 身支度を整え、9時過ぎに家を出る。東海道新幹線と京葉線を乗り継いで海浜幕張へ。移動中、ネットニュースで野村克也さんの訃報を知る。ノムさんがいかに名捕手であり、名打者であり、名将であったかは言うまでもないだろうから、個人的に影響を受けたことを書いておきたい。

 私が野球と出会ったのは小学校5年生の頃で、当初はセンターを守っていた。しかし、とある試合中に監督からの指示で急にキャッチャーをやることとなり、それ以来ずっとキャッチャーになった。正直なところ、最初はあまり乗り気ではなかった。何だか地味なポジションに思えたからだ。しかし、当時ヤクルトの監督を務めていたノムさんの言葉を通してキャッチャーの面白さ、奥深さが段々とわかるようになった。野球は頭でやるものだ、という言葉の意味に触れる経験を重ねることで、いつしかキャッチャー以外をやることなんて考えられなくなっていた。キャッチャーというポジションを通して見える”野球”が大好きだった。実際にプレーをしなくなった今でも私が野球好きなのは、間違いなくノムさんがいてくれたからだ。ノムさんは選手や監督として挙げた成績だけでなく、たくさんの貴重な人材を育てたことでも有名だ。ノムさんに育てられた人たちが今、選手や指導者として活躍しているし、今後も日本の野球界を背負っていくだろう。しかし、ノムさんが育てたのは選手や指導者だけではない。彼は野球ファンも育てた。私にように、彼のおかげで野球に魅了され、大好きになった人間が日本中にたくさんいるだろう。ノムさん、野球の複雑さ、難しさ、面白さを教えてくださり、ありがとうございました。おかげで私は、一生野球好きでいられそうです。ご冥福をお祈りいたします。

 海浜幕張には10時半過ぎに到着。

 明日から3日間開催される全国最大規模の食の展示会「スーパーマーケット・トレードショー2020」(SMTS)の事前搬入に立ち会う。私たちの組織でもブースを設け、複数の支援先の出展を支援している。この事業を中心となって推進してきた後輩と一緒に支援先のブースが完成していく様子を眺めながら、遂に本番を迎えるかという感慨深い気持ちになる。彼女のフォロー役であった私でもそうなのだから、これまで1年近くに渡って企画を推し進めてきた後輩にとっては更に感じるところがあるのだろう。

 途中、昼食休憩で会場の近くにあるオフィスビルに入っているアジアンレストラン「レモングラス」で、カオマンガイを食べる。本場のものとは違うが、美味しい。

 全ての出展ブースの準備が完了したのが18時過ぎ。今日は後輩も近くに泊まるということなので、海浜幕張で一緒に夕飯を食べる。今回のSMTSの話だけでなく、その他の新しい取り組みの構想についても話を聞かせてもらい、ワクワクした気持ちになる。彼女の仕事に対する姿勢を見ていると、私たちが取り組んでいる仕事のやりがいや魅力に改めて気づかされる。そして、だからこそ、今は何とも言えない歯がゆい気持ちになる。私がこの仕事を辞めると決断する際に最後まで残っていた唯一のためらいが、彼女の存在である。この人と一緒に仕事がしたい。そう思える人は他にもいるが、彼女ほどひたむきに仕事に取り組んでいる人はいない。そんな彼女と取り組む最後の仕事が、今回のSMTSだ。最後の大仕事である。本番が始まってしまえば主役は出展企業の皆さんであり、私たちに出来ることは後方支援くらいではあるが、それでも悔いの残らないようにやりきりたい。そして、この仕事が終わったら、私が退職することを彼女に伝えなければならない。

 後輩と別れ、ホテルにチェックインする。「ホテル ザ・マンハッタン」という老舗の高級ホテルで、チェックインからホスピタリティ溢れる対応で、ここを選んで正解だったと思った。部屋の雰囲気もとても優雅で、お風呂の窓がとても大きく、海を眺めながら入浴することができる。

 ゆっくりお風呂に入って汗を流し、広いベッドに潜り込んでテレビを見たり、夜景を眺めたり、つかの間のホテルライフを満喫する。大変な朝のワンオペを受け入れ、今日泊まることを許してくれた妻に感謝である。

 23時過ぎに就寝。


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