社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

9月5日(月)

2016年09月24日 23時22分31秒 | 2016年

  6時起床。相変わらず時差ボケで夜はぐっすり眠れず、必要以上に早く起きてしまった。

  朝食は、ホテルのレストランで。今日は、生の演奏を聞くことが出来た。キューバは街中にも音楽が溢れているし、レストランでも定期的に演奏がある。心地よい音楽に囲まれて生活するというのは、幸せなことである。

  部屋へ戻り、洗濯物を回収。昨晩は大変だったが、おかげで今日も昨日と同じ格好で出陣することが出来る。

  ホテルの売店で葉巻を購入。キューバでも最も高級と言われる「COHIBA」の葉巻である。さっそく吸ってみたが、ついついタバコの癖で肺に入れてしまい、ゴホゴホとなる。葉巻の味わい方や美味しさは、最後まで結局わからなかった。

  ガイド兼通訳の濱田さん、運転手兼ガイドのアリエルさんがホテルへ迎えに来てくださり、トリニダーへ向けて出発する。アリエルさんも気さくなナイスガイで、説明も詳しくてわかりやすく、とても楽しいドライブになった。

  休憩で、日本でいうところのパーキングエリア的な所へ立ち寄る。トイレを出たところで現地のおじいさんに話し掛けられ、裏にある畑を案内してくれ、バナナとグァバをくれた。お金が掛かるのではと思ったが、「もう俺たちは友達だから」と笑顔で立ち去っていったおじいさん。一緒に写真を撮りたかったな。

  シエンフエゴスという街に立ち寄り、レストラン「Bahia」で昼食。こじんまりとしているがお洒落な雰囲気のお店で、出て来る料理も素晴らしかった。キューバでは定番の料理だというバナナの薄切りチップスと豆ご飯が出てきた。バナナチップスは甘みがほとんどなく、塩をかけて食べるので、軽いポテトチップスという感じ。揚げてあるのだがあっさりしているので、どんどん手が伸びる。豆ご飯は日本のお赤飯のような感じだが、日本のものよりは少し大雑把な味だろうか。メインの料理はソースまで凝っていて、文句なく美味しかった。

  シエンフエゴスの街を少し散策する。日差しが強くて暑いが、この街には快晴がよく似合う。

  夕方にトリニダーに到着。トリニダーで泊まるのは、「CASA」と呼ばれる宿泊施設。ホテルではなく、個人が家の一部を旅行者に貸し出す形式で、今日本でも話題になっている民泊のようなものである。今回私たちが泊まったのは、「CASA COLONIAL 1830」というカサで、おそらく比較的大きな規模だと思う。そういう意味では個人宅という雰囲気ではないが、スタッフの方々はとてもフレンドリーだし、建物も古くてかわいらしいデザインで、そこにいるだけで気持ちがワクワクするような場所である。

リビングルーム。お洒落な調度品がたくさんあるのだが、クーラーが効いていないので長居はしづらい。

つきあたりが私たちの部屋。

部屋の扉を開けると、すぐにベッドルーム。

その隣には、洗面所とシャワールーム。

  妻は少し休憩するというので、1人で散策に出る。トリニダーは、街全体が世界遺産に登録されている。スペインの植民地時代にサトウキビや奴隷売買の中心地となって栄えた街で、今も当時の街並みがそのまま残っている。道路は石畳、建物はカラフル、所々を馬車が走り、人々も軒先でまったりと腰掛けていたりと、良い意味で街全体が時間に置いていかれたような雰囲気に包まれている。

バスターミナル。多くの観光客がバスから降りてきて、それをCASAの営業が待ち受けている。

革命博物館。今回はタイミングが合わず、入ることが出来なかった。

やっぱり、キューバといえば野球だ。将来彼らとWBCで対戦する日が来るかもしれない。

マヨール広場。かつてはここで奴隷の売買が行われていた。

この景色は、現在の25センターボ(4分の1CUC)コインに描かれている。

  歴史博物館に入り、屋上に上って街全体を眺める。夕日に照らされるトリニダーの街は本当に神秘的で、キューバで最も印象に残っている景色である。

私たちの泊まっているCASAの屋上がよく見える。

かなり大きなトカゲに遭遇。

こちらの様子を伺っている。かわいい。

  宿に戻って少し休憩してから、濱田さんとアリエルさんと待ち合わせ、夕食へ。夜のトリニダーは、昼間とは変わって、音楽の溢れる賑やかな街になる。

ワンちゃんたちも一緒に夜遊びがしたいらしい。

  案内されたレストランは、私たち専用のテラス席が用意されていた。夜の風と街から流れてくる音楽に身を任せ、食事を頂く。かぼちゃのムース的な料理に、チャーハン的な料理、定番のバナナチップス、そしてメインはロブスター。どれも美味しくて、お腹いっぱい食べた。また、途中で私たちのためにミュージシャンが来てくださり、オリジナルの新婚の歌や愛の歌など、明るい歌やしっとりとしたバラードを聴かせてくれた。それが驚くほど上手で、妻も私も心底感動。パワフルで、繊細で、情緒的な音楽に身を委ねることの幸せをひしひしと感じることが出来た。

かぼちゃのムース。濃厚だが甘すぎず、かぼちゃ好きとしては嬉しい。

マンゴージュース。これは濃厚で、めちゃくちゃ甘い。

チャーハン的なもの。見た目ほど味は濃くない。

バナナチップス。安定感のある美味しさ。これは日本で売ったらヒットすると思う。

メインのロブスター。こんなに海老を食べるのは、後にも先にもこの旅行が最後だろう。

最高の時間。このためだけにでも、キューバに行く価値はある。

  22時前に宿へ戻り、シャワーを浴びてから就寝。そろそろ時差ボケが治ってきたのと、体力的な疲労もあって、落ちるように眠りについた。


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