社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

9月29日(日) 生き延びるために、信じる。

2024年10月01日 08時02分07秒 | 2024年

 7時半起床。

 朝顔の水やりをする。

 朝食は蜂蜜入り豆乳ヨーグルトとソイプロテイン。娘にもジュニアプロテインを作る。

 娘が『はたらく細胞』(漫画)を読んでいる横で、私は『方舟を燃やす』を読む。

 昼食は納豆ご飯など。

 妻が美容室へ出掛けたので、娘とお留守番。父親が珍しく紙の本を読んでいるからだろうか、娘も色々な本をとっかえひっかえして読んでいる。

 『方舟を燃やす』(角田光代)、読了。普段はいちいち感想を書くことはしないが、この本は特に素晴らしかったので感じたことを記録しておきたい。

 本作のテーマはいわゆる「デマ」というやつだが、角田光代さんの小説では家族というものが丁寧に描かれることが多く、今回も家族の美しさや恐ろしさ、それに悩まされ、苦しみ、時に救われる主人公たちの姿が生々しく脳裏に浮かんだ。同じ世界に生きているはずなのに、なぜ自分と他人には、それが夫婦や親子であっても、こうも見える世界が違うのか。正しいとは、間違っているとは何なのか。自分が正しいと信じるものは、果たして本当に自らの選択によって信じているものなのか。

 読みながら、私は昨日の日記に書いた朝顔のことを反芻していた。そして、読み終える頃には憑き物が取れたように身体が軽くなっていった。朝顔だけではない、仕事上での意見の食い違いもそうだし、もっと視野を広げれば昨今の日本の右傾化とか、イスラエルによるガザでの虐殺とか、なんでこんなことが起きるの?と憤ってしまうようなことも、そうか、それぞれ信じるものが違うからかという、文字にすると当たり前のことなのだが、そんな整理が出来た。もちろん現状が何か変わるわけではないので、朝顔が殺されてしまうのは納得がいかないし、意見の食い違いはすり合わせなければならないし、右傾化には抗わなければならないし、イスラエルには抗議の声を上げ続けなければならない。ただ、なんで!?という混乱や動揺のようなものは落ち着き、もう少し冷静に事態を捉えられるようになった気がする。

 3時のおやつは、先日ぶどう狩り後に昼食をとった「はやし園」で母が買ってくれた焼芋ようかん。

 食べるまでは正直「芋ようかんか…」と思っていたのだが、いざ食べてみるとびっくりするくらい美味しくて、1袋まるまる食べきってしまった。サツマイモの甘みと羊羹の食感がこんなに合うとは驚きである。

 入浴を済ませてから夕食。鶏の手羽元焼きなど。

 洗濯を済ませ、娘を寝かしつける。寝る前に学校の準備をする際、上履きを見た娘から「上履き洗ったのパパでしょ。パパが洗うと真っ白だからわかるよ」と言われる。そうです、パパは洗剤も時間もたっぷり使っているのです。

 日付が変わる頃に就寝。『虎に翼』の最終週をまとめて観ようと思っていたのを忘れてしまった。