6時半起床。
朝の温泉にゆっくり浸かり、身体を温めながら朝の支笏湖の景色を満喫する。
朝食はバイキング。焼きたてのオムレツが嬉しい。
にしんとふきの煮物、鱈子こんにゃくなど、北海道らしい一品もある。
最後は定番の塩辛卵かけご飯で。
食後に湖畔を散策する。
雲がかかっていて風不死岳や樽前山はよく見えないが、素晴らしい景色である。
それになにより、波と風の音しかしないのが心地よい。
周りに誰もいないので、異世界にいるかのような気がしてくる。湖面から龍が出てきても驚かないかもしれない。
部屋へ戻ってゆっくり休憩してから、9時過ぎに宿をチェックアウトする。
「道の駅サーモンパーク千歳」に入っている農産物直売所に立ち寄り、江別市・小林牧場の飲むヨーグルトと栗山町産の苺を購入。栗山町といえば、ファイターズの元監督、栗山英樹さんが就任中に住んでいた町である。
まだ旬ではないのだろうが、味が濃くて美味しい苺だ。ヨーグルトも濃厚で美味しかった。
レンタカーを返却して空港へ戻り、お土産を購入。ほっかいどう応援クーポンを使い切る。
新千歳11:55発のJAL508便に乗り、羽田へ戻る。
飛行機の中では、YouTubeで保存しておいた動画を見ていることが多い。最近は「日経テレ東大学」というチャンネルが大好きで、今回見た5回シリーズの『社会人のための「死」入門』もとても面白かった。過去の様々な辞世を通して「死」について考えるという内容で、本当に深く考えさせられることだらけなのだ。
「遺産なき 母が唯一のものとして 遺しゆく死を 子らは受け取れ」(中城ふみ子)
私が最も唸ったのはこの辞世である。人間は誰かを失うことで成長し強くなるものだが、最も身近な親の死はその最大の機会となる。親が子どもに贈る最後のプレゼントが自分の死なのだ。こういう考え方自体は前にも聞いたことがあるような気もするが、この辞世を通すとグッと胸に突き刺さってくる。これを聞いた瞬間、死のポジティブな側面を見出すことが出来たし、そういうプレゼントを贈れるようにするためにも、その時まで子どもに恥じない生き方をしようと思えた。死への恐怖が和らぐと同時に生への執着も強まるという、何とも不思議な感覚である。
ほぼ定時で羽田に着いたものの、バスのダイヤとタイミングが合わなかったので、京急線と横浜線を乗り継いで新横浜まで帰ってくる。
14時半過ぎに帰宅。ほどなくして妻と娘も帰宅する。2人は仙台旅行の後、川越の義実家へ遊びに行っていた。娘もとても楽しい時間を過ごせたようである。
洗濯機をフル回転させてから、夕方までお昼寝をする。
夕食は卵スープやハンバーグなど。
娘を寝かしつけるタイミングで、そのまま一緒に眠る。21時半頃には眠っていたと思う。