6時45分起床。
妻と娘を見送ってから身支度を整える。
今日は夏季休暇を取って、1人の時間を過ごさせてもらう。
8時半前に家を出る。今日は大仁(静岡県)に「スガキヤ」のラーメンを食べに行く。
新横浜駅8時45分発の東海道新幹線こだま709号に乗る。下車駅の三島までの所要時間は35分。こんなにあっという間に着くのかと驚かされる。在来線なら特急を使っても1時間半以上は掛かる。
三島駅は、新幹線駅としては珍しく、同じホームに上下線が止まる。一般的にはどうでもいいことなのかもしれないが、鉄道オタクとしては「おっ」と思うポイントである。実際、今日も降りた瞬間に向かいに止まっている東京行きを見てテンションが上がった。
伊豆箱根鉄道・駿豆線に乗り換える。新幹線の直後にローカル線に乗ると、あまりのスピードの違いに身体が慣れない。
目的地の大仁駅は終点・修善寺駅のふたつ手前。所要時間は約30分。車内では昨日上司から貸して頂いた本を読む。
大仁駅はホームと駅舎の間に下り線用の踏切があるので、まずは乗ってきた電車をお見送りすることになる。
大仁駅から目的地の「アピタ大仁」までは歩いて10分くらい。距離にして1キロもないと思うのだが、この暑さなので結構つらい。到着する頃にはポロシャツに汗の斑点ができていた。
お目当ての「スガキヤ」は2階の小さなフードコートの端にあった。スガキヤラーメンといえば、名古屋が誇るソウルフードの代表格である。愛知県を中心に、東海・近畿・北陸地方でチェーン展開をしている。私も、小さい頃から大阪にある祖父母の家へ遊びに行く度に、近所のダイエーに入っていたスガキヤのラーメンを食べることを楽しみにしていた。大人になってからも、西へ行くことがあれば必ず近くにお店がないかを探すくらい好きだ。そんなスガキヤが不採算店舗30店を閉店するというニュースを数日前に目にしてから、久しぶりに食べたくなって居ても立っても居られず、首都圏から一番近いこのアピタ大仁店にやってきたのである。
この店構えを見るだけでワクワクしてくる。
令和の時代にあって、この良心的な価格帯。大袈裟でもなんでもなく、倍の値段でも文句はない。
注文は特製ラーメン。通常のラーメンに半熟卵とチャーシューがトッピングされたものである。
ラーメンを受け取り、席に座る。先に麺を食べるか、スープを飲むか。目の前のラーメンを数秒間眺めながら真剣に考え、麺から食べる。そう、これこれ!この味だ。スープもごくごく飲める。久しぶりにスガキヤのラーメンが食べられて本当に嬉しい。
スープが少し残った状態で、チョコレート味のサンデーを追加注文する。スガキヤはラーメンだけでなく甘味も美味しいのだ。終盤は、甘いソフトクリームと塩味のあるスープを交互に口に入れてそれぞれの味を引き立てる。もちろん、最後の最後に口に入れるのはスープである。このスープの口のまま帰途につきたい。
再び歩いて大仁駅へ戻る。
次の電車まで時間があったので、構内を探検。先ほどは頭の中がスガキヤでいっぱいだったので気づかなかったが、温泉組合が寄贈した水道の流し台があったりして、かなり味のある駅である。
ホームの自動販売機でぶどうのシャーベットを購入。食べ始めたそばから暑さで溶けていく。それも夏っぽくて悪くない。汚れた手は先ほどの水道で洗えばいいし。
先に下りの修善寺行きの電車が入ってきた。3000系という可愛らしい顔の車両である。私(34歳)と同じくらいの年齢のはずだ。
私が乗る上り線にやってきたのは7000系のラッピング車両。現在は「ラブライブ!」というアニメのキャラクターのラッピングが施されている。調べてみると、このラッピング車両は昨年の同アニメの劇場版公開に合わせて運行が開始されたもののようだ。本来は今年の3月末で運行終了のはずだった(だからヘッドマークに「LAST RUN」と書かれている)のだが、新型コロナウイルスの影響でラストランイベントが延期になり、また運行終了直前にファンが集中することを避ける意図もあって、今もまだ走っているとのこと。つまり、本来であれば乗ることの出来なかった車両なのである。私自身はこの作品を見たことはないが、名前は何度も聞いたことがあるし、貴重な車両に乗ることが出来て嬉しい。
下り線にはすれ違いで東京からの特急・踊り子号が入ってきた。この車両が見られるのもそう長くはない。引退までにもう1度乗りたいと思っているのだが。
三島駅に到着したのが11時半過ぎだったのだが、東海道新幹線の次発列車を表示する電光掲示板には11時24分発のこだま710号が掲載されている。どうやら東海地方の大雨の影響でダイヤに乱れが生じているようだ。新幹線のダイヤ乱れは珍しい。
在来線の写真撮影をしながら待つか新幹線ホームまで行ってしまうかで悩み、後者を選択したら、何やら下り線に回送列車が入ってくるという案内が出ている。この時間帯で回送なんかあったっけ?と思ったら、何とドクターイエロー(正式名称は新幹線電気軌道総合総合試験車)が入線してきた。通過していくのをちらっと見たことはあったが、目の前に止まっているのを見たのはこれが初めてである。停車していた2、3分の間にじっくりと車両を観察することが出来たし、最後はしっかりお見送りすることも出来た。これは本当にラッキーだ。大雨でダイヤが乱れていなかったら、私が新幹線ホームまで行って待つという選択をしなかったら、この出会いはなかった。
様々な機器を運び入れるからだろう、通常の車両よりドアが広い。
ドアがない車両もある。あるはずのものがないという違和感がすごい。
こだま710号は25分ほどの遅れで三島駅を出発した。とはいっても、そもそもは間に合わないはずの列車だったので、私はほとんど待ってはいないが。ちょうどドクターイエローを見送った直後に入線してきたので、ナイスタイミングである。
新横浜到着は定刻から20分遅い12時19分。崎陽軒で「秋のかながわ味わい弁当」を購入し、帰宅してから食べる。結局はシウマイが一番美味しい。安定感抜群である。
午後は、Huluで今朝から公開された「たりないふたり2020~春夏秋冬~(夏)」を観る。南海キャンディーズの山ちゃんとオードリーの若林さんが2人で漫才のネタを考えるという趣旨の番組なのだが、実質的には2人のフリートークが2時間以上も続き、ファンとしては最高に楽しい。
おやつは「クリスピー・クリーム・ドーナツ」のドーナツとブルーハワイパインジュース。
娘を保育園へお迎えに行く。妻も比較的早い時間に帰ってきた。
実家の母からシャインマスカットが送られてきたので、さっそく食べてみる。和歌山県のぶどう園で生産されているもので、みずみずしい甘さで味は抜群だし、1房を3人で食べてもお腹いっぱいになるくらい大きい。娘も口から果汁をたらしながら嬉しそうに頬張っているので、その様子を写真に撮って母に送る。妻は動画を撮って送っていた。
入浴と洗濯を済ませ、娘を寝かしつける。その後で一度は起きたのだが、かなり眠かったので夕食はパスする旨を妻に伝え、洗濯物を干してからすぐに寝室へ戻る。
布団に入ってからしばらくスマホで調べものをしてしまったので、結局23時過ぎまでは起きていた。