少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)湊 かなえ早川書房このアイテムの詳細を見る |
今回は、湊かなえ『少女』を紹介します。同著者の『告白』という著書が結構良かったので、同書も読んでみようかなと思いました。所々毒を聞かせたものもありましたが、『告白』ほどの衝撃はなかったし、印象に残るものもなかったですが、冒頭の遺書は誰の遺書だったのかというミステリーとしてそれなりに楽しめるし、読んでいくにつれて全てがつながっていくといったところは「ああ、そういうことだったか」という感じでした。本書のテーマは「因果応報」ですかね。
本書は、「この夏、絶対に人の死がみたい」ということで。敦子は、補習代わりの老人ホームに手伝いに行き、由紀は、病院の小児科に本の読み聞かせボランティアをしにいきます。具体的に2章から話が始まります。それぞれ人との出会いによって、お互い近すぎてすれ違っていたところがあったが、互いに分かり合っていきます。
最終的には、最後の遺書の続きを見たときは、最後はこういうつながり方だったんだといって、ぞっとしたなあという印象があります。それでも、友達でもお互い探っていたところがある、主人公の敦子と由紀の友情は深まったので、それでよかったのではないでしょうか。
最後に、著者が思ったとおりに、本書を読んで、死について考えるきっかけになるかといえば、そうはならないかなと思いますね。
『少女』は『告白』ほどのインパクトはないですね。
この方の作品はあくまで娯楽として読む物で、何かについて考えさせる、というものではないと思いました。
『贖罪』もそのうち読んでみようと思います。
またトラバ、コメントお願いします。
おっしゃるとおり娯楽として読む本なんだろうなという感じがしますね。
これからもよろしくお願いします。
たしかに「告白」ほどの衝撃はなかったですが
私的には好きな作品でした
湊さんの新作 楽しみですね
>湊さんの新作 楽しみですね
→『Nのために』『夜行観覧車』も追っかけるということですね。
これからもよろしくお願いします。