答えは現場にあり!技術屋日記

還暦過ぎの土木技術者のオジさんが、悪戦苦闘七転八倒で生きる日々の泣き笑いをつづるブログ。

『とと姉ちゃん』(第110回)を観て「そう、考えは変わるものなのよ」という台詞にぐっときたこと。

2016年08月09日 | 読む・聴く・観る

「アナタぐらい頭が柔らかい人はそうそういないとボクは思いますよ」

と電話の向こうの人は言う。望外の褒め言葉だ。自分ではそんなことはないと思っているからである。さすがに、正反対だとは思わないが、かなり「硬い」と自認している。

そういえば、同じ言葉をずっと昔、聴いたような・・・

思い出せないままその話題を忘れてしまった昼休み、NHKの朝ドラ『とと姉ちゃん』(第110回)を観た。



終盤近く、主人公の妹である雑誌編集者(鞠子)が真野響子扮する「平塚らいてう」に寄稿を依頼する。

「題材はどんなものがいいかしら?」

とたずねる「らいてう」に、

「元始、女性は実に太陽であった」で始まる「青鞜」に見が震えるほど感動した過去、そして、戦後の今だからこそ女性が堂々と社会進出を果たすために勇気をもらえるような言葉を執筆してほしいことを伝える鞠子。

ところがあにはからんや「らいてう」は、夏に食べたくなるお汁粉の作り方とそれにまつわる随筆を書きたいという。 

落胆あきらかな鞠子。

つづけて「らいてう」は、戦争が会ったことで自分もずいぶん変わったこと、甘いお汁粉を食べて幸せになれるような平和な日常があってこそ女性が権利を主張できる、ということを説いたそのあとこう言う。


そう、考えは変わるものなのよ。

そうじゃなきゃ生きていけないわ。

それに、それってとてもよいことなのよ。



いい言葉だ。

じ~んと胸にしみた。 

子いわく、君子豹変小人革面。

立派な人物は、自分が誤っているとわかれば心を入れ替え、行動の上でもはっきりと変化が見られるようになるのに対し、つまらぬ人間は、表面上は変化したように見えても内容は変わらぬものだという。

 

もとより立派でもなんでもないわたしは、中身までをなかなか変えることができないが、つねに変わりつづけなければならないと標榜し、実践しつづけてはいる(つもりだ)。

本質が変わるのを待っていては何も変わらない。まず「変わる」と言い聞かせる。そして形をつくるところからスタートする。仏をつくればいずれ魂が入ってくる(こともある)。


そうだ、思い出した。

あれは中学3年生、進路についての三者面談の席だった。

「こいつぐらい頭が柔軟なやつはそうそうおりませんよ。親には似てない(笑)」

担任だったI先生の強面のあの顔がニヤリと笑ったのを思い出し、ボウズ頭をつるりとなでる。

やはり硬い。

けして柔らかくはない。

だが、この石頭をして、「柔らかい」と形容してくれる人がいるのもまた、なんとなくわからないでもない。

ときに硬く、ときに柔らかく。

変わりつづけることを是とはするが、ときには断固として変化を拒む。

とかナントカ言いながらも臨機応変、融通無碍。

そういう人でありたいとは思っている。

 

 

 

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