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答えは現場にあり!技術屋日記

還暦過ぎの土木技術者のオジさんが、悪戦苦闘七転八倒で生きる日々の泣き笑いをつづるブログ。

オジさん技術者最強説

2019年03月24日 | オヤジのICT修業

「どうして紙が減らないんでしょう?」

というコーディネイターの問いに、

「簡単ですよ。わたしは、デュアルディスプレイにしたらぐっと減りました」

と答えたわたしの言葉にドット笑いがあがったのは何年前だったか。

わたし自身は場所も時間もはっきりと覚えているが、ここではその時も場所もシチュエーションもさして重要ではないので触れないでおく。

どうやらその言葉は、わたし自身の意に反しジョークだと受け止められたようだった。「あのくだり、サイコーでしたね。ナイスジョーク」と、そのパネルディスカッションが終わったあとで声をかけてくれた同業者がいたという事実でもそれはわかる。

ところが当人、言っちゃ悪いが(言わなきゃわからん)大まじめだった。

じじつ、わたしはディスプレイを複数にしてからというもの、提出物以外、つまり自分が仕事で使うものをプリントアウトすることがほとんどなくなった。画面に映し出したものを見ながら、別の画面で作業をすればいいだけのことだからだ。その場かぎりの一過性のものならもちろん、保存しておきたいものですら、自分発の資料ならなおさら、よほどのことでなければプリントアウトはしない。「極力しないように」と自分で自分に言い聞かせてもいる。

そうすると減る。増えない。「むしろ増える(た)」とお嘆きの諸兄は、パソコンを文房具の延長、つまりスーパー文房具として認識し使ってきた延長線上に、自らのアタマも行動様式も置いたままなのではないか。手描きの図面→ CAD → 3次元モデルを同じ延長線上のものとしてしか捉えられないのもまた根っこは同じだ。

そんなわたしだが、けっして「紙」全否定派というわけではない。ここはやっぱり「紙」でしょうというときは「紙」を使う。

今日も今日とて、たったひとりの事務所で、こんなものをグルグル回しながら、

 

 

となりのメインディスプレイでは、きのう、関係者数名で各タスクのつながりまでをつくった(まだ日数は入れてない)ネットワーク工程をいじくり回していたが、コイツはどうにも間尺に合わぬわいと、こんなものをつくった。

 

 

困ったときの「紙」頼みである。

そうだ!

アイツはどこにあるんだ?

記憶をたよりに探しあてたソイツとは・・

 

 

 

はい、かつては土木技術者たるもの皆の必需品だった色鉛筆。

 

 

 

 

オジさんだから「今という時代」に適応できないのではない。

「あたらしい技術を覚えない」オジさんだから「今という時代」に適応できないのだ。

その積み重ねてきた「経験と勘」と、それによって得た「引き出し」というアドバンテージがあるオジさんは、「あたらしい技術を覚える」ことでさらにパワーアップする。


「デジタルとアナログをハイブリッドして適時適所で使えるオジさんは最強なんだぞ」


誰もいない事務所で、そう独りごちる辺境の土木屋61歳。

誰も言ってくれないのなら自分で言う。

そんな厚かましさもまた、オジさんのストロングポイントなのである。

 

 

 

↑↑ 土木のしごと~(有)礒部組現場情報

 

↑↑ インスタグラム ーisobegumiー

 

 


現在地 ~ 2019年春

2019年03月23日 | オヤジのICT修業

 

各所で「あんなこともできます」「こんなこともできます」、あるいは「仕事の仕方が変わります」とさんざっぱら吹聴してきたどの口が言うかとの誹りは甘んじて受ける覚悟で白状すると、まことに残念ながら、あいかわらず停滞しているわが社の「ゆる~いCIM」だ。

わたしが今ここであきらめたら、雲散霧消してしまいかねない。だから、風前の灯火ではあっても、けっしてその火を消してはならないし、石にしがみついても、いや、しがみつく適当なものが見当たらなかったらそのへんにある棒きれにしがみついても、つづけなければならない。

とそれほど気負いこんでいるわけでもないが、そんな想いを胸に秘め、ほそぼそと「ゆる~いCIM」継続中。

いっぽう、「ゆる~いCIM」とセットで取り組むことで、(わが社の)「建設生産性向上」の最終兵器となるであろうはずの(とわたしが勝手に思い込んでいる)クリティカルチェーン・プロジェクト・マネジメント(CCPM)は13年目の原点回帰。

「ぐるぐると循環するのもアリじゃないか」

ということで繰り返しのなかからあらたな可能性を探っている今日このごろ。

 

 

 

「ゆる~いCIM」もCCPMも、わたしにとっては同じ幹に生えた枝。

太い幹は、「コミュニケーション&コラボレーション(伝えあい、そして、協働する)」だ。


こう見えて、けっこうしつこいのだよオジさんは。

 

 

 

 

↑↑ 土木のしごと~(有)礒部組現場情報

 

↑↑ インスタグラム ーisobegumiー

 


「道をえらぶということは、必ずしも歩きやすい安全な道をえらぶってことじゃないんだぞ。」(ドラえもん)

2019年02月22日 | オヤジのICT修業

ここ高知で砂子組の真坂さんが講師として登壇する、と聞けば、なにをさておいても参加しなければならない。なんとなれば砂子組は10年来のわたしのアイドルなのだし、真坂さんはその砂子組でICT施工を推進する部署の親玉だ。

ということで、高知県主催の平成30年度『第3回 i-Construction 講座』を聴講してきた。

その最終盤、こんなスライドが登場した。

 

 

きみはかんちがいしてるんだ。

道をえらぶということは、必ずしも歩きやすい安全な道をえらぶってことじゃないんだぞ。

 

のび太くんに向かってそう諭すドラえもんのセリフだ。

真坂さんとドラえもんといえば、こんな言葉を思い出す。

 

「ドラえもん助けて!」とのび太くんが言わない限りドラえもんは動かない。

 

それは約3年半前、三方良しの公共事業推進研究会新潟支部総会で『三方良しを実現するCIM/BIM』と題した基調講演を行った際に出た。

この場合の「ドラえもん」は、さまざまある便利なツール、そして「のび太くん」は、それを使うわたしたちの象徴だ。つまり、一見するところ「ドラえもん」が主役のようでいて、じつはその「ドラえもん」は「のび太くん」のアクションがなければ起動しない、だから動き出そう、まずやってみよう、そしてその「動き出し」の産物として、いろいろさまざまな変化がもれなくついてくると、あのとき彼が述べようとしたのはそういうことだったはずだ。

まったくもってわたしの勝手な解釈だが、そのつづきの言葉としてこれはある。


きみはかんちがいしてるんだ。

道をえらぶということは、必ずしも歩きやすい安全な道をえらぶってことじゃないんだぞ。


「わからないからやらない」あるいは「わかることだけやる」。

ふつうに考えれば、誰にうしろ指を差されることもなく非難される云われもない至極まっとうなやり方だ。障害もなく歩きやすい道を選択すれば、傷を受ける確率は確実に低くはなるだろう。

プロフェッショナルは、歩きやすく安全な道を選ぶとは限らない。ときとして、あきらかに無茶な目標だとわかっていても、そちらを選択しなければならないことがある。それを理不尽と感じるかチャンスと受け取るか、そこがプロフェッショナルとアマチュアの分かれ目だ。



本当に彼はこんな言い方したか?

と首をひねりつつ、

「ま、いいさ。本質の理解はまちがってない(たぶん)」

とうなずいて、当日のメモと撮影した画像を見比べながら、このブログを書いている。

『i-Construction講座』を聴きに行き、もっとも感銘を受けたのがドラえもんの言葉だったという事実に苦笑いしつつ。

 

 

 

↑↑ 土木のしごと~(有)礒部組現場情報

  

↓↓ そしてこんなのもやってます。  

↑↑ インスタグラム ーisobegumiー

 

 

 

 


"Hey Siri !"

2018年08月07日 | オヤジのICT修業

"Hey Siri !"

と iPhone に呼びかけると Siri が起動する。

Siri(シリ)とは言わずと知れた iOS 向けのAIアシスタント。自然言語処理を用いて質問に答える、推薦、Webサービスの利用などを行う。とわかったようなふりをして書くわたしだが、以上はウィキペディアよりの受け売り。

「ふん、なんだいあんなもん。使うわけないでしょ、このオレが」

とばかりに、今日の今日まで完全無視を決めこんでいたオジさんだ。

今日の今日まで、、、そう、今日始めて Siri を使ってみた。Siri 初体験だ。Siri に頼んで電話をかけてもらったのである。

「田中くんに電話をかけてください」

わたしのリクエストにこう答える彼女。

「どの田中さんですか?」

画面には、iPhone に登録された連絡先のなかにあるとおぼしき「田中さん」の一覧が現れ、順番にそれをわたしに伝える彼女。

「田中◯◯さん、田中△△さん、田中・・・」

そのなかから意中の「田中さん」の名前を告げると、田中◯◯さんの電話を呼び出し始める Siri。

「ほー、やるもんだ」

と感心しきりのわたしが、なにゆえ突然そんなことを試みてみようと考えたか。


孫である。

先週末、わが家を訪れていた孫1号が、おもむろに母親の iPhone に向かって、

「◯◯さんに電話をかけてください」

と頼んでいるのに出くわしたのだ。

あわてて止めに入る母親だがしかし、幼子は、彼女がふだんやってることを真似しただけのことなのだろう。

「そうやって電話もできるの?」

目を丸くしてそう問いかけるわたしに、そんなことも知らないのかというような顔をして振り返る母と子。

「できるよ」

ふたりして同時に答える。

「ほー、ワシやってみるわ」

というわたしはしかし、

「ふん、なんだいあんなもん。使うわけないでしょ、このオレが」

と完全無視を決めこんでいたオジさんだ。

いやいや、それはあくまで今までの話。改まるに憚ることなかれだ。

負うた子に教えられて浅瀬を渡る。

教えられたことを取り入れようとすれば、前言撤回など屁の河童である。




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 発注者(行政)と受注者(企業)がチームワークで、住民のために工事を行う



「Googleアシスタントが美容院などを電話予約してくれる」ことのどこがスバラシイのかがよくわからないオヤジ

2018年05月09日 | オヤジのICT修業

朝、いつものようにNHKのニュースを見るともなしに見ていたら、「Googleアシスタントが電話で店の予約をしてくれるようになった」という前触れのあと、Googleのおエライさんがその機能をデモしている様子が画面に映し出された。

 

 

散髪屋さん(だったと思う)(検索したら美容院だった)に空き時間をたずねるAI(Googleアシスタント)。

それに答える店のおネエサン(だったと思う、人間だ)。

その答えを受け、なんか考えたような間があったあと、また問いかけるAI。

そんなやり取りのあと、めでたく予約成立。

なんでも、「散髪屋(だから美容院だってば)に予約入れておいてよ」とGoogleアシスタントに頼むと、カレンダーを見て、空いている時間に予約しておいてくれるらしい。

 

「スゴいですね~」とアナウンサーが言ったか言わぬか、しかとは覚えてないが、テレビジョンのなかの男女はウキウキしたような顔をして会話をしていたからたぶんそんなふうなことを言ってたのだろう。

「ふ~ん」

とひと言、画面から目を離すわたしには、それのどこがスゴいのか、なにがスバラシイのがまったくわからない。

「だからどうなの?」

脳内に、クエッションマークが次から次へと沸いてくる。

たしかに、技術的な観点から見ればまちがいなくスゴいことなのだろう。それぐらいは、この辺境の土木屋とて、なんとなく、そしてぼんやりとだがわかる。では、そのテクノロジーをこれしきのことに使うのがなにゆえスゴいのか、どうしてそれがスバラシイのかがよくわからない。

 

 

「テメエで電話すりゃあ済むことじゃないか」

 

画面に向かってそう独りごちる朝だった。




( 2018.05.09 共同通信)

 米グーグルは8日、音声の人工知能(AI)「グーグルアシスタント」が利用者に代わり、美容院やレストランの電話予約ができるようになったと発表した。今夏に試行する。音声AIの機能を拡充し、開発競争で米アマゾン・コムなどに対抗する。

  グーグルは同日開いた開発者会議で機能を実演。音声AIが「5月3日にヘアカットの予約を入れたいの」と美容院に電話をかけ、時間調整や予約名の登録といった約1分間の会話を、相づちを打ちながら自然にこなした。

 スマートフォン搭載の音声AIで、コーヒーやピザなどの配達の注文ができる機能も発表した。




 

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フリック

2018年04月02日 | オヤジのICT修業

 

チューリップ祭のオープニング演奏に向けリハーサルちゅうのやまなみ太鼓キッズ。

じつはきのうの稿、この出待ちをしているあいだにスマートフォンで書いた。

あの程度の文字数ならスマホで投稿することもできることは、ちょっとした発見だったとはいえ、内容はといえばそれなりでしかなく、キーボードで文章を綴るように、脳内に浮かんだ言葉をそのまま文字にすることができないもどかしさは、当然のこととしてあった。

センテンスが浮かぶ。一つひとつの文字をたしかめながらフリック入力をする。入力が完了する。また次のセンテンスを考える。

という手順を経てリリースするに至った稿は、完成というよりは、もうコレ以上は無理と途中で強制終了したような体だ。

かといって、いつものようにキーボードから打ち出される文字たちがそれ以上のものかというと、それもまたソレなりでしかないのだが、なにはともあれ、「Webで書く」という日々におけるサブツールが手に入ったかもしれないという、少しばかりの感触は得た。

ということで、本日もスマホでフリック入力。

 

かくして、「ブログを書く」日々はつづいていく。

 

 

 

【ドローン4K】福島県 八木沢トンネル開通!


「紙のキーボード」発『特打フリック』行き

2018年03月30日 | オヤジのICT修業

昭和50年代末期、職場でワードプロセッサーを使い始めたとき、自宅練習用にと購入した入門書に付録としてついていた「紙のキーボード」を使ってタイピングの稽古に励んだ。

こんな感じのものである。

↓↓

 

 

今、まがりなりにもブラインドタッチらしきものが出来るのは、ホームポジション(キーボード上でそれぞれの指をのせる基本位置)を使ってタイピングをする反復練習をしたおかげだろう。

おかげといえばその何年もあと、わが家の子どもたちもタイピング練習ができるようにと買った『特打1』の存在も大きかった。

 

 

特打CLASSIC |ダウンロード版
 
ソースネクスト

 

コイツが、わたしのキーボードタイピング技術を飛躍的に向上させたのはまちがいない。


時は経ち、平成の御代もあと一年あまりで終わろうかという今、年甲斐もなく、スマホでの文字入力スピードを上げるには・・・と思案中、ふと思い出したのが例の『特打』だ。

似たようなものはないかと探してみると、あった。

「似たようなもの」どころか、そのものがあった。

名づけて『特打フリック』

 

 

今の今まで知らなかったが、スマートフォンで採用されている日本語入力方式をフリック入力と呼ぶらしい。

そのフリック入力習得用のアプリケーションが『特打フリック』だ。


うむ。夢よふたたび。

若い衆のようにサクサクと文字入力ができるように、がんばってみようと思っているオジさんなのである。

 

 

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胸鎖乳突筋

2018年01月09日 | オヤジのICT修業

そこで僕は、スマホなどを使い続けた結果、首の筋肉が前に引っ張られてしまい異常が起きている状態のことを「スマホ首」と呼ぶことにしました。

(略)

もちろん、スマホだけでなく、パソコンやゲーム機などでも、首が前に出ている人やうつむき姿勢になっている人はたくさんいます。この本ではこれらの場合もスマホ首と呼ぶことにしました。

(『”スマホ首”があらやる不調を引き起こす』鄭信義、P.20)

 

“スマホ首”があらゆる不調を引き起こす! 30秒ストレッチで簡単改善 (講談社の実用BOOK)
鄭信義
講談社

 

著者いわく、スマホ首のキーポイントは胸鎖乳突筋。

「きょうさにゅうとっきん」と読むらしい。

 

赤い部分

↓↓

Therapist Circle ~胸鎖乳突筋の働き』より

 

鄭さんによると、スマホ首になった人の胸鎖乳突筋はこんな気持なのだそうだ。

 

姿勢が悪いと、胸鎖乳突筋は頭を支えることに必死になります。その状態が長引くとやり場のない怒りがこみ上げて、この筋肉はイライラします。その結果、首が回らなくなるだけでなく、呼吸の補助もできなくなるので、呼吸が浅くなります。(P.58)


半分ほど本を読み進めたが、いちいちごもっともで心当たりがあることだらけ。

いったん本を閉じ、どれどれ・・・と、鄭さんが推奨する「スマレッチ」という胸鎖乳突筋を伸ばす簡単なストレッチを試してみた。

すると、心なしか首や肩が楽になったような気がしてきたのは、そのときの気分のせいか、それとも調子に乗りやすい性分のせいか。たぶんどちらもなんだろう。

 

ともあれ、

スマホ首、

そして、

胸鎖乳突筋。

しばらく頭のなかから出ていきそうにないキーワードなのである。

 

 


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(たぶん)IT猫背が原因だったこと

2018年01月05日 | オヤジのICT修業

朝起きると目が開かない(開かないのに起きるっていうのも変ですが)。おまけに首肩背中がガチガチになっている。頭も痛い(二日酔いではないですヨ)。自分自身で思い当たるところがないではない。前兆はあった。だが、こんなにひどくなるとは・・・。

 

と書いたのは、ちょうど一週間前。7日の休養期間があったおかげでいく分はマシになったが、依然として症状は頑固に残っている。

さて、「思い当たるところがないではない」ともったいぶった言い回しをしたところとは何か。

姿勢である。

姿勢の悪さである。

そう書くと、生身のわたしをご存知の方のなかには、「?」と訝る人が多いかもしれない。こう見えてわたし、立ったときや歩くときの姿勢はいいからだ。なかには「凛としている」なんて言葉でその姿勢のよさを表現してくれた人もいたぐらいだ(まあいくらなんでもそりゃホメすぎですが)。

悪いのは座ったときの姿勢。その最たるものがパソコンに向かうときの姿勢である。

「IT猫背」という言葉があるという。


(こんな感じ)

↓↓

(『スマホうつ』川井太郎、より)

 

この姿勢をつづけると、「首から肩甲骨周り、そして、背中の筋肉がパンパンに固く拘縮した状態」になり、結果、

1.心臓や肺が収まっている胸郭(肋骨によって構成される胸部分)内の容積が狭くなるため、

⇒心臓や肺へ負担がかかり、動悸がしやすかったり、呼吸が浅くなったりしやすくなります。

2.さらに、胸郭全体が下にさがるので、

⇒胸郭の下にある胃が圧迫されて、胃の痛みが起こりやすくなります。

3.また、猫背姿勢は、重たい頭頚部が前方に出て体の重心ラインが 脊柱や体の土台である骨盤に適切に乗らないようになるので、

⇒背中や腰の筋肉への負担が大きく、背中や腰の痛みの原因になります。

(『頭痛・首肩こり、それは「IT猫背」が原因です!』より)

 

が~ん!

動悸、胃の痛み、背中や腰の痛み・・・

わたしにはこれらのすべてが当てはまる。

かてて加えて、家に帰ればスマホやタブレットでSNSや電子書籍。

そのときの姿勢は、たぶんこんな感じだろう。


(『スマホうつ』川井太郎、より)


これがなおいっそうの拍車をかけてることはマチガイない。

う~ん、これは本気でナントカせねば・・・・

といっても、やることはひとつ。姿勢をよくすることしかない。

たとえばPCならこんなふうに。

 

(『肩こりや目の疲れを防ぐからだに優しいパソコン利用法』より)

 

また、たとえばスマホならこんなふうに。

 

(『プロ直伝!首や肩が痛くならない正しいスマホの持ち方』より)

 

しかし・・・・

これまでもそんなことは百も承知。何度もトライしてきたが、いつの間にか元へ戻ってしまうという体たらく。まさに、わたしにとって「言うは易く行うは難し」の最たるものが「正しい姿勢でPCに向かう」ということなのだ。

けれど・・・・

そんな繰り言を百万遍繰り返しても事態は改善しない。本気かつ真剣に取り組まないと近い将来とんでもないことになりそうな気がする。とはいえ、「気をつける」や「がんばる」で事がよくなるほど生易しいものではない。


さてさて・・・・と腕組みし、「どうしたもんじゃろのう」と独りごちる。

あゝ

どうすりゃいいのさ思案橋。

 

 

 

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れっつとらい!

2017年12月18日 | オヤジのICT修業

某公園の園路階段改修の設計&見積りを頼まれた。

さてと・・・と、おもむろにCADソフト(Jdraf)をスタートアップし、黒い画面に線を引こうとしてふと考えた。

「どうせ3Dにするんだろう?」

別のわたしが問いかける。

そうか、2Dにする必要はないのだ。いきなり3次元にすればよいのだ。

「(仕事のやり方を変えるのは)そうそう簡単ではないわな」と苦笑いしつつ、Jdrafを閉じ、SketchUpを起動した。

対象となるのはそう難しいオブジェクトではない。作図も簡単だ。ほどなくして完成した。

 

 

 

描いているあいだじゅう、施工のことを考えていた。

「待てよ、このやり方はちがうんじゃないか?」

「ここはどうやってやるんだ?」

アタマに描いていた施工方法が、この場合の最善ではないことに気づく。

2次元図ではそこまでイメージがふくらまない。製図は、脳内イメージを図化する作業ではあるけれど、それは文字どおり「図化」に過ぎないのであって、イメージを具体的なものにする作業ではない。それに比して、三次元図(3Dを「図」というのかネ)の作成はずいぶんと趣きが異なる。PC上というバーチャルな空間ではあるけれど、「具体的なカタチをつくる」という行為をしていると、現場のイメージがどんどんふくらんでくるのだ。

わたしが施工屋だからなのだろう。

「施工」のことをあまり知らない人だとこうはいかないはずだ。

たとえばCIMの効能としてよくいわれるところの配筋干渉チェック。初めて配筋モデルを3Dでつくったときに疑問に思ったことがある。

「これって、鉄筋を組み立てたことがない人がつくったとしても、本当の意味での不具合はわからないんじゃないだろうか?」

「自分で組む順番をアタマに描いてアタマのなかで組みながら配筋モデルをつくらないことには、意味がないんじゃないだろうか?」

「してみると、世に言うところの配筋干渉チェックは、本当の意味ではチェックできてない場合のほうが多いのかもしれんな」

などなど。

 

そんなこんなを踏まえて、やはり施工屋は3Dモデルを描くべきだと強く思う。

手間と時間はかかる。

しかし、なんだってハナはそうだ。スキルが身体に入るまでは、そう簡単にはいかない。だが、つづけていると徐々にサマになってくる。アタマが覚え手が覚え身体が覚えてくるとなんとかなってくるものだ。

それでも、手間も時間もかかる。

「そんな余計なものを」

「他にやることは山ほどある」

たしかに、おっしゃるとおりかもしれない。

かくいうわたしもまた、基本的には「3Dオペレーションは専従者を置いたほうがよい」という考えである。しかし、だからといって、施工屋が「描かなくていい」という話にはならない。施工屋は3Dモデルを描くべきだ。局所的でいい。部分的でいい。ターゲットをしぼってでいい。3Dモデルを描くべきだ。なんとなれば、アナタもわたしも3次元でものごとを考えている。2次元図は、それを「ある断面」として切り取ったものにすぎないのだ。そもそもは地球上にある物体は3Dなのである。3次元で考え→2次元で図化し→3次元のモノをつくるという従来の方法は、迂回した仕事の仕方であって自然な方法ではないことを承知していなければならない。

となれば答えはひとつ。

少しずつでもいいからシフトチェンジすることだ。

ゆる~くてもいいからCIMすることだ。

「えぶりばでぃ、れっつとらい!」なのである。


 

 

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