2015年10月26日(月)
マドリッドの中心部を2000頭の羊が行進する・・・ひょっとしてTVでも放映されたのかな、僕はインターネットで見た。もう少し早ければ、幼稚科の話に使えたのに。
「スペインでは、毎年この時期、羊飼いたちが羊の草を確保するため、雪が降る北部を避けて南部の牧草地へ羊を大移動させていて、途中、首都・マドリードの中心部を通ることが恒例のイベントになっています。
25日、ことしも羊飼いに連れられたおよそ2000頭の羊が、「シベーレスの噴水」などの観光名所があるマドリード中心部に現れました。羊たちが通り一面を埋め尽くすと、沿道に詰めかけた大勢の観光客たちが興奮した様子で一斉に写真を撮っていました。なかには、街なかの剪定された低木や道端の花などを食べ始めて、近くの人から追い払われる羊もいました。
マドリードは、農家たちが800年以上にわたって家畜の移動に使っていたルートの上にあり、農家の伝統的な権利を示すため、こうしたイベントが行われているということです。」
(http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151026/k10010282961000.html)
インターネットの某サイトでは8,000年となっていて、案外誤記ではないのではないかと、しばらく悠久の思いにふけった。800年なら驚くほどではないね。僕らが米を作り続ける間、西班牙では羊を飼い続けていたことだろう。
草木にちょっかい出して追い払われるのも想像できるが、それより羊の通過後の落とし物の始末が大変ではないかしらん。
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羊の画像をしばらく追っているうち、ふと見るとよく似た画像の出所がニュージーランドとある。言われてみれば、そちらにも当然あるわけだ。『ニュージーランドまったり生活』というのどかなサイトに行き当たり、楽しませてもらった。(http://blog.zaq.ne.jp/ginnohari/)
『まったり生活』さんの記載が、羊という動物の特徴を非常に良く表している。
「昨日はテクイテイという町に行ってきました。人口4,500人ほどの町ですが、毎年イースター後の週末に羊の毛刈りコンテストが開かれます。さらに昨日は町のメインストリートを数百頭の羊が駆け抜けました。
歩行者に解放されたメインストリートにはさまざまな出店が並びます。お婆ちゃんが手編みの子供用セーター、ベスト、帽子、靴下などを売ってたりマオリの伝統的なバスケットや編んだお花、グリーンストーンで作ったアクセサリーなども。ジャムを売る人や色々な布で作ったバッグなど手作りの物が多いので見ていて飽きません。」
その後である。
「ところが臆病な羊たちは、前方に待ちかまえる人々に怯えて、先頭集団がわずかな隙間から横道へ逃亡。すると後続の羊も右へならえでメインストリートからはずれてしまいました。」
「でも大丈夫です。牧童が口笛を短く、長くならしながら、牧羊犬を扱ってちゃんと戻しました。その手際はとても鮮やか!」
羊が臆病であること、先頭集団の場当たり行動で全体が迷走すること、羊飼いがこれをコントロールできること、その手際の良さ・・・ 聖書の原イメージである。
まもなくラグビーW杯決勝、NZ連覇なるか?