散日拾遺

日々の雑感、読書記録、自由連想その他いろいろ。
コメント歓迎、ただし仕事関連のお問い合わせには対応していません。

Closed eyes see more/親の肥満が子に報い?

2014-05-25 06:47:37 | 日記
2014年5月25日(日)


 Closed eyes see more.

 タイの反軍政派デモ、立ち並ぶ兵士の前で小柄な男性が掲げるメッセージである。
 『星の王子様』の狐の箴言を思い出す。
 L`essentiel est invisible pour les eaux. (大事なものは目に見えない。)

 警官の警備下でするデモだって、相当怖いものだ。
 いわんや兵士の目前で、ほかならぬ軍政を批判するデモとなれば。

 タイ人は一般に温和であるけれど、この件では気丈な一面が先日来見えている。
 黒装束で「軍政は民主政治の葬り」であると訴えたり。

 ナチの進駐地域、フィンランドだったかな、ある日市民がいっせいに小さな花を胸に飾った。
 普通のきれいな花、ただそれだけで、何の合図でもなかったから、処罰のしようもない。
 しかし見る側はさぞや不気味に感じたことだろう。

 秘匿された情報網が見事に働いており、そこから発信される情報に対して市民が高い忠誠心 loyalty をもって従うことを、花のようにみずみずしく示している。一見無害、ユーモラスにすら見えて、実はきわめて強い示威効果をもつ行為である。それを承知で行うのだから、やはり相当怖かったはずだ。
 これほど洗練されたネットワークを断とうとするなら、その集団を根絶やしにするしかない。実際、「根絶やし」を実行しかねない相手だった。

 Closed eyes see more.

 メッセージを英語で書いたのは、メディアを通じて世界が見ることを期待するからだろう。
 それが暴力の抑止に繋がることを、心から願う。

***

 9万人以上の小児を対象とするノルウェーの疫学調査で、親(特に父親!)の肥満が児の自閉症・アスペルガー障害のリスクファクターであることが報告されたと、インターネット情報。
 Surén P, et al., "Parental obesity and risk of autism spectrum disorder" Pediatrics, 04/21/2014

 面白いことが、いろいろとあるものだ。
 どういうことなのか、これだけではわからないけれど。

 息子らの発達障害対策には遅すぎるが、何しろダイエットですね。
 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。