散日拾遺

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氷雨の日曜日: 転んだこと/テレビ二題/夢

2013-10-21 08:44:52 | 日記
2013年10月20日(日)

氷雨の日曜日を振り返れば・・・

昼前、転んだ。
体には支障ないが、気分がクサるんだよな、転ぶだなんて。

Tストア駐輪場の入り口スロープが滑りやすいのも事実だが、店に文句言うほどの話でもなく、どちらかといえば自分の問題。
子どもの時から右足の突き方に悪い癖があり、それでさんざん捻挫を繰り返した。靴のカカトも右だけ外側がひどく削れている。

「コケるとボケる」は早川一光先生の名言、同先生は京都西陣の堀川病院で地域医療に専心なさった市井の名医だ。1924年生まれ、御健在である。
当方、ボケる心配はまだ早いと言いたいけれど、案外この時期からの積み重ねかも知れない。

基本姿勢に基本動作、やり直しですか。

***

夜、NHKの番組二題。

『八重の桜』は勝沼さんと約束してから、なるべく見ている。

明治が草創期から歩みを進めていく、その間の人間模様が面白い。
今回出てきた徳富猪一郎は、後の徳富蘇峰だな。信仰からは離れたが多才にして不羈の人物、近代日本の一象徴だ。104歳まで長命し、僕の生まれた年に亡くなっている。(他には植物学者の牧野富太郎も昭和32年没で、やはり95歳と長命だった。)

新島襄は、上州安中にもいたんだね。
安中は高崎の10キロあまり西だ。前橋の小学校の同級生が、「安中のおばあちゃん宅に遊びに行くんだ」と、嬉しそうに言っていたっけ。
八重の姪が伊予・今治に嫁いでいて、何だか縁のある土地がいろいろ出てくる。

9時からの『シリーズ・病の起源 ~ うつ病の謎にせまる』
う~ん・・・こうなるかなぁ

扁桃体の進化論的意義を中心に置き、「天敵に対する警戒信号」という本来の機能の過剰な発動という観点からストーリーを紡ぐのは、アイデアとしては悪くないし面白い。
しかし、そこから「ストレスホルモン」(内因性ステロイドのこと?) → 脳の委縮 → うつ病の増加と単線的につなぎ、あわせてドイツでの脳深部電気刺激まで画期的な治療法として紹介するとなると・・・

仮説レベルのことを証明済みのように報道するのは、いつもながらどうかと思う。本当の患者さんを利する効果よりも、自分はうつ病だと思いたがっている手合いに勢いを与える害の方が、これだと多くならないか。
今日あたり、精神神経センターは問い合わせ電話でたいへんかもしれない。
「私の扁桃体も検査してください」
「日本ではドイツ式の電気治療はできないんですか?」
等々

昼夜のリズムと適度の運動、「平等」に裏打ちされた仲間の絆などに、うつ病の抑止・治療効果があることも、紹介されてはいた。考えてみればアタリマエのこうしたことこそ、しっかり伝わると良いのだけれど。

***

明け方、夢を見る。
何だいあの夢は。

授業なのに配布資料の印刷ができていない。
急いでコピーをとりにいったら、大学の生協食堂の隅っこみたいなところの機械しかなくて、しかも機械が誰かのこぼしたマヨネーズでべったり汚れていて。
30分も待たせたあげく、ドロドロの資料を抱えて教室に戻ると、当然学生たちの視線が冷たい針のムシロになっていて・・・

夢解釈?
できるか、そんなもの!

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1 コメント

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明治と病 (勝沼)
2013-10-21 19:23:33
昨日の「八重の桜」は離散した家族の再会という今の福島に思いをはせる話でした。
もう一つ気になったのは、明治の若者たちに八重が吉田松陰の話をする場面です。あれを私は吉田松陰の情熱が八重を通じて明治の若者たちに伝わっていくと理解したのですが、回想に出てくる小栗旬のさわやか松陰にはちょっと笑いました。松陰というと「ものぐさ精神分析」にも書かれてる様なある種の病的なまでの一途さや情熱を持った人物をイメージします。「おーい竜馬」で出てくる松陰はずっと号泣してるというキャラクターでした。
確かに松陰は明治以降の日本が病的に暴走する象徴だったのかもしれない。でも同時にその情熱が多くの若者に夢を与えたこともまた真ではないかと思うのです。病気ないし病的なという言葉を使うと分かった気になるけど、そう単純でないんではないように思います。
そういえば、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のラース・フォン・トリアー監督の「メランコリア」という映画は地球の消滅という終末を迎えるにあたって、周りの人たちがそれを受け入れられずおかしなことばかりする中でうつの主人公が静かにそれを受け入れるという正常と病気の逆転を描いていました。
「病の起源」はうつ病を簡単に理解して一括りにできるという誤解があるように思えます。何がうつ病かの定義に正解はなく、暫定的な正解を決めるしかないでしょうから。
と言っても私は録画し損ねて見れてないのですが。。。前回の脳卒中もビデオに録ったままでまだ見てないや。。。
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