散日拾遺

日々の雑感、読書記録、自由連想その他いろいろ。
コメント歓迎、ただし仕事関連のお問い合わせには対応していません。

庭の王者の霜月入り

2019-11-02 10:45:29 | 日記
2019年11月2日(土)


 11月とは思えない強い日差しを受け、姿も影も堂々の風格だが、めっきり動きが鈍くなっている。


 大きさの比較に指を近づけたら、逃げもせずジロリと振り返った。喰える相手か喰われる敵か、見定めているのだと思いたいが、夏の盛りには決して見られない場面である。昨日来ほかにも何匹かカマキリを見た。産卵を済ませた雌なんだろうか。
 新聞の集金にやってくる80がらみのオジサンは、母の末弟の同級生で父も昔から知っている。いつも通りの挨拶の後で、先月20日に御母堂が他界されたことを告げた。102歳、最後まで家で過ごし、肺炎の短い入院を経て旅立たれたという。
 内の宅急便の集荷を請け負うTさん方でも、90代の母上が22日に逝かれた。こちらは施設に入っておられたが、一家そろって温かい面々で寂しい思いはさせなかったことと思われる。
 若者の姿のない田舎の日常で、入ってくる知らせは旅立ちに関するものが圧倒的に多い。それでも孤独死の報は、これまでのところ一つも聞かないようである。

Ω