散日拾遺

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雪の降った年の記憶

2018-01-23 11:09:40 | 日記

2018年1月23日(火)

 左は昨日、右は今朝。

  

 相当数の人々が大いに難渋しており、「雪も悪くない」などとは言えない状況。東京などは「たまに降るからかえってたいへん」ということがある。

 記憶にある何度かの大雪:

 1974年初め、高校2年の3学期のある日、雪があがったので朝はバスで登校し、帰りは友達とじゃれながら電車で最寄り駅へ。鼻歌交じりに下り坂に踏み込み、いきなり激しく滑って青くなった。長く続く塀際の北側、日影の急坂が50mにわたって完全に凍結している。同じ道を朝たどっていれば気づいたところ、無警戒なままツルツルの革底靴で既に数メートル滑り落ち、戻るに戻れず前はまだ長い。這々の体とはこのことで、アリジゴクに落ちた蟻に深く同情しながらどうにか無事に帰宅した。

 1984年初め、これが僕の記憶する限りで最も激しい降雪の冬、それも一度ではなかったと思う。都立大学あたりの路上が膝上までの積雪、しかも根雪化するかと思うぐらい長く溶けず、教会入り口の北側に寄りつこうとする車が滑って立ち往生したっけ。この年のイースターは4月22日だった。「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」と定義されるイースターは理論上3月22日から4月25日まで可能性がある。4月22日はぎりぎり近い遅さだが、豪雪の冬が春を遅らせたのであろう、イースター当日に一帯のソメイヨシノが一斉に満開となった。これほど遅い桜もまた珍しく、僕には嬉しい思い出である。

 1998年、それとも1999年?教会付属の幼稚園で話を頼まれたが、当日が大雪である。1kmあまりの道のりを長靴履いて積む雪踏み分け、30分近く歩いたものだ。その後もベランダで雪だるま作るほどの雪は何度か覚えがあるが、長期的にはどうなのだろうか。山形や新潟の知人が「昔に比べてめっきり減った」というのは事実/実感に違いないが、降雪そのものが有意に減ったのか、都市部で積雪が長持ちしなくなったという話なのか。

 日中は気温が上がると聞いたので、頃合いを見て北側の雪をかくつもりだったが、風が強くて体感温度は上がりそうもない。皆さん御無事で!

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