京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

秋と食いしん坊さん

2011-12-08 | インポート

Kan

さて、話は急に始まりますが今回は秋の散策も兼ねて、宇治の万福寺方面にお出かけです。
万福寺というとどうしても「インゲンマメ」を思い出してしまいますが、ゴマあえやテンプラにするとおいしいですよね。
ところでこのインゲン豆は、私たちにとっては日常的な野菜ですが、もともと日本にあったわけではありません。最初に日本に渡来したのは江戸時代。
1654年、明国(中国)福建省の僧侶、隠元(いんげん)が長崎に来た際に持ち込んだのがはじめだそうです。
「隠元禅師」「隠元さん」「隠元おしょう」と呼ばれている隠元禅師は日本三禅宗のひとつ黄檗宗(おうばくしゅう)の開祖なのです。
あちこちに紅葉した周りの風景との色合いを楽しみながら、万福寺のイメージ的存在の魚梆(かいばん)をながめて、長い回廊の先には本殿そしてインゲンとこれも言われがあるもうそうちくを見て堪能した気分でお腹がすいたので買い物に。

今日は何を食べるかな・・・と、スーパーの店内には、木の実や根野菜、きのこ類など旬の食材が満載。ああ収穫の季節だなあと、食いしん坊の喜びに浸りながら大根と柚子そしてサンマを購入しましたが、もちろんインゲン豆もカゴに入りました。
なんともほっこりするいちにちでした。

                                                    Photo 橋本どす!(^^)!


おいしい年末の行事   

2011-12-06 | インポート

いやしいのか、食べることならと、年末の行事を集めました。
食べて御利益があって、言う事なし!(^^)!
そして、いつも話題に上りますが、つい行けないのが、しまい弘法、しまい天神、今年こそはと思っています。
ぜひ皆様もおいしい御利益をどうぞ・・・。

<千本釈迦堂>
「千本釈迦堂」は通称で、「大報恩寺」が正式名称です。大根(だいこ)焚きは、鎌倉時代に茲禅上人が大根の切り口に梵字を書いて魔除けとしたのが始まりです。今も梵字を書いた大根を加持祈祷した後、切り分けて炊き込んでいます。古くから諸病除けに良いと信じられてきた大根をいただくと、冷えた体も芯から温まります。

2011年12月7日(水)、8日(木)10:00~16:00

<虚空蔵法輪寺>
法輪寺の本尊である虚空蔵菩薩は、技芸や芸能上達の守護仏として崇められています。同寺には、全国から使えなくなった針が寄せられ、針供養への信仰のあつさをうかがわせます。当日、本堂では古式ゆかしい衣装を身に着けた織姫が舞いを奉納、訪れた参拝者は5色の糸を通した大針を特製のコンニャクに刺して、針への感謝を表し、技芸の上達を祈願します。

2011年12月8日(木)法要13:00~14:00

<了徳寺>
鳴滝の里に佇む了徳寺。「大根焚寺」の名でも知られます。2日間で3,000本にも及ぶ大根が炊き上げられます。これを食べると中風にかからず、長寿のご利益があるとされ、約1万人の参詣者が訪れ賑います。親鸞聖人の徳を偲び、供えられる大根は、故事にちなんで塩で炊かれ、振る舞われる分はしょう油で味付けされています。

2011年12月9日(金)、10日(土)9:00~16:00

<東寺の弘法市>
「弘法さん」の名で親しまれる東寺の弘法市。1,000以上の露店が軒を連ね、多くの人で賑います。8:00ごろにはすべての店開きが完了。毎月21日に開催される市ですが、最終月は「終い弘法」と呼ばれ、師走の恒例行事となっています。味わい深い陶器の皿や古着、レトロな昭和の雑貨など、思わぬ掘り出し物が見つかるかもしれません。

2011年12月21日(水)

<矢田寺>
平安時代の初期に、奈良県の金剛山寺の別院として建立された矢田寺。秀吉によって寺町に移され、現在は賑やかな商店街に面しています。本尊に安置された地蔵菩薩立像は、地獄で亡者を救うと信仰され、「代受苦地蔵」とも。かぼちゃ供養は中風除けと諸病退散にご利益があるとされる行事で、先着1,000人の参拝者には無料で、甘く炊いたカボチャが振るまわれます。
2011年12月23日(金・祝)10:00~

<終い天神>
北野天満宮の御祭神である菅原道真公が6月25日に生まれ、2月25日に亡くなったことから、毎月25日が縁日となっています。12月25日の終い天神は、京都の冬を締めくくる風物詩として定着し、全国から多くの人が訪れます。露店も通常の縁日以上に並び、迎春準備のための祝箸、注連縄飾り、葉ぼたんなども売られ迎春ムード一色に染まります。

2011年12月25日(日)

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セントだとかテントだとか

2011-12-04 | インポート

 延暦13年10月22日といえば、平安遷都がなされた日だという。

 これを現行暦に直すと、794年12月4日ということになるらしい。

 なるほど、ちょうど1217年前、この地が都に定められたわけだ。

 

 今をさかのぼること17年前、1994年、京都は遷都1200年の記念行事で大賑わいだった。

 そう、それは去年の平城京遷都1300年記念の賑わいを上回るかというほどであった。

 と思う。

 何しろ平城京遷都のほうは、見に行かなかったので分からない。

 

 さて、そこから更に100年さかのぼれば、当然、遷都1100年記念の年となる。

 江戸時代の名残も消えかけた明治の中頃、やはり記念事業が催された。

 そのうちのひとつが平安神宮の建立である。

 平安神宮の祭事である時代祭も、この時に始まった。

 時代祭が毎年10月22日に行われるのも、つまり、そういうことである。

 

 今年は法然上人の遠忌800年であり、親鸞上人遠忌750年であった。

 1200年だとか、800年だとか、750年だとか、何しろ遠大である。

 それでも地球の歴史からすれば、とか言い出せばキリがない。

 人一人の一生に比すれば、200年でも十分長い時間である。

 

 今年ももう残り一ヶ月をきった。

 またこうして、平安の都が一年の年を取る。

 1200年が歴史なら、今日、たった今も歴史である。

 京都に住んでいると、長い歴史の中に自分がいると、なんとなく実感できる。

 京都を旅するだけでも、そんなことを感じることができるだろう。

”あいらんど”        FREEDAMRAKUTO

 


御近所さんもすごいのです!

2011-12-03 | インポート

A

一気に寒気が南下したせいか、秋というより行き交う人の中には冬装束の方が目立ちます。
本当に朝夕は寒いのでお越しになる方は着るものに気を付けてくださいね。
昨日御近所にも秋の風景がたくさんあるよとみんなからの情報で、(おもに寮の住人ですが)それならばと近辺の散策に出かけました。

写真がいっぱい撮れてはいたのですが、お見せできるものがあまりなく、恥ずかしいのですが、実際に紅葉して落ちた葉を踏みしめ、秋の風に吹かれながら、鴨川に飛来しているゆりかもめを眺めながら、「こんなひと時も京都だから」と気分一新で、今日も頑張れるぞ!

                                          はーこ(*^^)v


地産は御馳走

2011-12-01 | インポート

冬の足音がし始め、温かいたべものが恋しくなるこの季節、鍋物、おでん、ラーメン等のたべものが恋しくなりますが、カレーも身体の内側から温まる食ではないでしょうか。

ところで、ここ数年動物たちは冬になると人間の自然破壊により食料が少なくなり、山から里へ降りて来て畑を荒らすなどの被害を受けるケースがよく取り上げられています。

とくに、鹿・猪による被害が多いようで、それらを捕獲したものを食用にして考案され、その肉をカレー肉として利用するケースが京都で近年行われています。

京都北部の京丹後産の食材にこだわった「黒丹猪鹿カレー」が丹後あじわいの郷のレストランメニューにあり、京内で捕獲された、猪や鹿の肉を有効活用し園内で栽培するブルーベリィと一緒に煮込んで臭みを抑え、米も丹後産コシヒカリを使用、大宮町で焼いた竹炭の粉末をまぜて炊き上げた、見た目は黒いご飯で印象付けを狙い、ニンジンやジャガイモなどの具材も地元野菜を用いるなどのこだわりがある商品になっています。

寒い冬にご当地ならではのカレーで温まるのもいいものではないでしょうか。

Photo

                         松井です!(^^)!