京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

京都の萩

2014-09-24 | インポート

「秋の七草」のひとつ、萩の花。

日本で古来より、風流な植物の代表として愛され、和歌や俳句にも多く詠まれています。

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蝶にも似た、可愛い小さな花が、枝が垂れ下がるほどに無数に開花。

見た目には、非常に地味な花ですが、なんとも言えない風情があります。

「萩の花の名所」に出かけてみました。

まず、京阪電車の終点「出町柳駅」下車、南へすぐの所にある、「常林寺」へ。

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萩の寺と言われているだけに、小さな山門を入ると、

境内はまさに萩に埋もれているといった感じです。

次に、私の好きな寺のひとつである、「真如堂」へ。

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秋の紅葉の時期は、多くの観光客が訪れますが、今はひっそりと静かです。

表参道から表門にかけて、萩の花が所々に咲いています。

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茶店(紅葉の時期のみ開店)の前には、萩の花と西洋朝顔が並んでいます。

真如堂まで来たら、すぐ近くの、「迎称寺(こうしょうじ)」へ。

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ここも萩の寺と言われ、侘びれた風情の土塀に紅や白の萩が。

あまり見る事ができない、情緒のある風景です。

最後に、「梨木神社」へ。

「萩の宮」とも言われ、京都を代表する萩の名所です。

私が行った時は、「萩まつり」が行われており、参道から社殿前まで、

咲き誇る萩の花を愛でる参拝者で賑わっており、

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境内の萩には、俳句の書かれた短冊が下げられたり、

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拝殿では、大蔵流狂言(茂山社中)が奉納されていました。

ここには、「千年の昔の園もかくやありし木の下かげに乱れさく萩」

と書かれた湯川秀樹の歌碑もあります。

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どこの萩の名所も、今が見頃です。    <京都 好き男>

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