京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

真冬の花火

2014-01-28 | インポート

先日仕事も一段落し、気分転換も兼ねて真冬の花火を見に行きました。

花火と言えば真夏に行われるのが一般的ではありますが、毎年1月の第4土曜日に、奈良の若草山の山焼きに花火が上がります。
若草山の山焼きの起源には諸説ありますが春日大社、興福寺、東大寺の三社寺の説によれば若草山山頂にある前方後円墳の霊を鎮める仙人の祭礼とのことです。
このほかにも、若草山を年内もしくは翌年の1月頃までに焼かなければ翌年に何か不幸が起こると考えられていたとか、春日大社、興福寺・東大寺の領地争いがもとになっているとか春の芽吹きを良くするための原始的な野焼きを伝えたものであるという説もあるそうです。現在は観光行事としてはもちろん、災害予防のための役割も果たしているようです。約33haの全山に火が回り冬の夜空に山全体が浮かびあがるさまは壮観です。(奈良市観光協会ウェブサイトより)
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真夏に行われるPL,淀川、宇治川、琵琶湖などの大規模な花火大会とは違い、少し地味ではありますが空気が澄んでいてとても綺麗でした。
今度は3月の東大寺2月堂のお水取りに、春の訪れを願い、見に行きたいと思います。

太田