京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

ポンペイ展 【 京都市京セラ美術館 】

2022-04-21 | アート・文化
本日4月21日㈭より7月3日㈰まで京都市京セラ美術館で『そこにいた。ポンペイ展』が開催されました。



2000年前の古代ローマの旅のはじまりです。






紀元後79年、ヴェスヴィオ山の噴火により、厚い火山灰の下に埋もれたローマ帝国の都市ポンペイ。








その賑わいをそのまま閉じ込めたタイムカプセルともいえる遺跡。











ナポリ国立考古学博物館の協力のもと、日本初公開を含め120点の数々。










高度な文明と豊かな暮らしを今に伝える貴重な出土品から、ポンペイの繁栄とそこに行きた人々の暮らしぶりが垣間見れます。
館内写真撮影OK
是非お気に入りの出品を写真に収めてみてはいかがでしょうか。
鑑賞前に事前予約(日時指定)推奨です。
詳しくは京都京セラ美術館のホームページをご覧下さい。



フロントよっしー









最澄と天台宗のすべて【京都国立博物館】

2022-04-15 | アート・文化

伝教大師1200年大遠忌記念の特別展として京都国立博物館では4月12日㈫~5月22日㈰まで『最澄と天台宗のすべて』が開催されています。







日本に天台宗を広め、仏教界にを大きな影響を吹き込んだ伝教大師・最澄(767~822)、その教えの広がり、天台思想が生んだ様々な文化、現代へのつながりを名宝を国宝23件、重要文化財71件を含む130件が京都に一堂に集結しました。第1章から第6章までの構成です。





暦寺の最澄ゆかりの名品をはじめ、延暦寺に足を運ばずにして、天台宗の名跡に容易に接近することができます。

延暦寺根本中堂の内陣を会場で体感できます。最澄が灯して以来消えたことの無い不滅の法灯が安置。

確か油断大敵の語源だったかと。

ここだけ撮影OKです。







最澄の壮大なスケールをもつ必見の展覧会釈迦の教えの中でも『法華経』こそが完全円満な究極の教えであるとした仏教理念の成立。天台の教えに密教、禅、大乗戒を加えて日本天台宗を開き弟子たちによって展開後、祖師たちを育む母体となった天台宗の数々をご覧ください。




フロントよっしー







ピピロッティ・リスト あなたの眼はわたしの島 【京都国立近代美術館】

2021-04-21 | アート・文化
ご紹介させていただいた京都市京セラ美術館で開催中の古代エジプト展に引き続き、京都国立近代美術館で開催中のピピロッティ・リストの回顧展のご紹介です。
皆様はピピロッティ・リストさんをご存知でしょうか?
私は開催前のパンフレットで初めて知ったアーティストのひとりです。
スイスを拠点に国際的に活躍される現代アーティスト。
入館前からなにかユーモアのある作品群だと感じ期待大でチケット購入。
エントランスです。




展示室内では靴を脱いでの観覧。
写真はOKとの事。
入るとかなり暗いく、最初はスタッフの方の誘導で室内へ。
どこからか五感を刺激する音楽、館内は迷路のような導線。




ダブルベッドに寝転び天井に写しだされるビデオインスタレーション。






身体、女性、自然、エコロジーをテーマとした約40点で構成。








大型のプロジェクション映像と家具が溶け合ったリビングルーム。











何気ない日常に明るさをもたらす作品の数々。
今の時代に元気をもらえる作品構成でした。
こちらもおすすめです。

会期2021年4月6日(火)~6月13日(日)

開館時間午前9時30分~午後5時
金曜日、土曜日は午後8時まで開館
*入館は閉館の30分前まで

休館日月曜日
*ただし5月3日(月・祝)は開館

観覧料
一般:1,200円(1,000円)
大学生:500円(400円)
高校生以下無料



フロントよっしー







古代エジプト展 天地創造の神話 【京都市京セラ美術館】

2021-04-20 | アート・文化
今月17日(土)より京都市京セラ美術館で古代エジプト展が開催されました。








新型コロナウィルスにおける対策はしっかり対応され、館内は密にならないようにスタッフの方々が助言してくださいます。
開催されてから日が浅いのか、エジプト展は人気があるのか、館内はかなりの賑わいでした。
館内は自由にフラッシュ無しの撮影OKです。








日本初出展の展示も数多くあります。










国立ベルリン エジプト博物館所蔵の約130点の作品の展覧です。
古代エジプトの神話には、生と死のサイクルが描かれていました。
古代エジプト人が信じた「天地創造と終焉の物語」
黄金に秘められた不滅の祈り。











古代エジプト神話の世界へ旅してはいかがでしょうか?
とても見応えのある構成でした。
おすすめです。

会期 2021年4月17日(土) ~ 6月27日(日)
時間 10:00〜18:00
会場 本館 北回廊1階
観覧料一般:2,000円                                               大学・高校生:1,500円                              小・中学生;900円

本日は合わせて京都国立近代美術館で開催中のスイスの現代アーティスト ピピロッティ・リスト展も見学してきました。明日ブログにてご紹介させていただきます。


フロントよっしー







特別展 鑑真和上と戒律のあゆみ 【京都国立博物館】

2021-04-09 | アート・文化
京都国立博物館では凝然国師没後七百年 鑑真和上と戒律のあゆみ 特別展が3月27日より開催されています。






鑑真(688~763)は、中国・唐時代の高僧で、律の大家として尊敬を集めました。 
しかし、日本での戒律の整備を目指していた聖武天皇の意を受けた日本僧・栄叡、普照より懇請され、その地位をなげうち、五度の日本への渡航失敗と失明をものともせず、天平勝宝5年(753)、6度目にしてようやく日本の地を踏みました。その後、唐招提寺を拠点に、中国正統の律の教えを日本に定着させ、日本仏教の質を飛躍的に高めました。 
律とは僧侶のあるべき姿を示し、戒とは僧俗の守るべき倫理基準です。戒律を学ぶことは、僧侶とは何か、仏教とは何かを問い直すことでもあり、日本が社会変動を迎えるたびに、幾多の名僧が戒律に注目し、仏教の革新運動を起こしました。特に、鎌倉時代には、唐招提寺の覚盛(1194~1249)、西大寺の叡尊(1201~1290)、泉涌寺の俊芿(1166~1227)をはじめ、没後700年を迎える凝然(1240~1321)などの英傑が登場し、戒律の精神にもとづき社会福祉事業などを行い広範な支持を集めました。そして、安定社会に見える近世においても、明忍(1576~1610)や慈雲(1718~1805)などによって重要な律の復興運動が展開されました。 










国宝「鑑真和上坐像を」を寺外十二年ぶり、京都国立博物館では45年ぶりの展示です。
仏教に大きな影響を与えた戒律の歴史に触れ、数々の名宝をご覧下さい。







会期2021年3月27日(土)〜2021年5月16日(日)
会場京都国立博物館
展示室京都国立博物館 平成知新館
住所京都府京都市東山区茶屋町527
時間9:30〜18:00(最終入場時間 17:30)
  • ※夜間開館は実施しません
休館日月曜日 
※ただし5月3日(月・祝)は開館 
5月6日(木)休館(予定) 
観覧料一般 1,800円
大学生 1,200円 
高校生 700円


フロントよっしー





分離派建築会100年 建築は芸術か?【京都国立近代美術館】

2021-02-03 | アート・文化
昨日ご紹介させていただいた京都市京セラ美術館、その向かい側にある京都国立近代美術館では分離派建築会100年が開催されています。






分離派建築会とは「過去の建築圏」からの分離を求めて東京大学を卒業する学生たちが結成した会






20世紀への世紀転換期ヨーロッパ美術界におけるアカデミズムから分離運動に刺激を受け、建築における芸術性の解放を目指した若者たちによる瑞々しい運動として近代建築の歴史に刻まれいます。

館内に入ると「我々は起つ」と何度も繰り返される音声。






7つのエリアに分けられた構成で大正9年の日本の建築様式からモダニズム建築に至るまで図面、彫刻、構造、家具のデザインの数々をお楽しみいただけます。







会期2021年1月6日(水)~3月7日(日)
前期:1月6日~2月7日/ 後期:2月9日~3月7日

開館時間午前9時30分~午後5時
*入館は閉館の30分前まで
*新型コロナウイルス感染拡大防止のため、開館時間は変更となる場合があります。来館前に最新情報をご確認ください。

休館日月曜日

観覧料
一般:1,500円
大学生:1,100円
高校生:600円


フロントよっしー


平成美術 うたかたと瓦礫(デブリ) 【京都市京セラ美術館】

2021-02-02 | アート・文化
節分の晴天の中、岡崎公園にある二大美術館、京都市京セラ美術館と京都国立近代美術館の観賞に参りました。
岡崎公園内も閑散としており早くいつもの活気を取り戻して欲しいものです。



まずは京都市京セラ美術館で開催中の平成美術 うたかたと瓦礫のご紹介です。





1989年〜2019年までの31年間に及んだ平成の美術とは何であったのかについて振り返ってきました。







ベルリンの壁崩壊、湾岸戦争、バブル経済崩壊、阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件、アメリカ同時多発テロ事件、イラク戦争、新型肺炎SARS、リーマンショック、東日本大震災、福島第一原発事故、拡大するテロリズム、拡大する自然災害と時系列に追って行ってもたくさんの危機が多発した時代でした。









その平成を複数の美術家たちによる「蜜」な集合的活動の集積として捉え表現力の豊かさを美術として学ぶ事ができました。






会期 2021年1月23日(土)~4月11(日)
        ●予約不要。
時間 10:00〜18:00※入場は閉館の30分前まで
会場 新館 東山キューブ
観覧料 一般2,000円、大学・専門学校生1,500円、高校生1,000円、小・中学生500円、未就学児無料

明日は京都近代美術館で開催されている分離派建築会100年をご紹介させていただきます。




フロントよっしー


御即位記念 特別展 皇室の名宝 【京都国立博物館】

2020-11-08 | アート・文化
京都国立博物館では、23日まで宮内庁三の丸尚蔵館に所蔵されている名だたる名品の数々が、京都で一同に公開されるのは初めてとあり、皇室と縁を結んだ名品を鑑賞することができます。




コロナの影響で初めて導入された日時予約制、前もってホームページより予約をし当日QRコードにて入館。
30分事に人数制限されているので館内に入ると密な状態は避けられます。




主に、絵画、書籍、衣装、調度品など多岐にわたり連綿と受け継がれてきた日本の文化の真髄を堪能できる構成です。

特に私のおすすめは江戸時代の画家伊藤若冲や、円山応挙の代表作そして京都御所の飛香舎のしつらえが長い時を超えて甦るところは大きな見所です。





是非開催期間中に京都で初めて一同に集められた皇室の名宝をご覧になられて見てはいかがでしょうか。




会期
2020年10月10日(土)~11月23日(月・祝)
※後期11月3日(火・祝)~11月23日(月・祝)
開館時間
午前9時30分~午後6時(入館は午後5時30分まで)
休館日
月曜日 
※11月23日(月・祝)は開館 
観覧料金(税込)
一般1,800円、大学生1,200円、高校生700円


フロントよっしー







京都水族館 ~クラゲワンダー~【 KYOTO AQUARIUM 】

2020-08-24 | アート・文化
当館から車で約20分、京都駅から徒歩圏内、梅小路公園内にある京都水族館のご紹介です。


もうどこの施設もお馴染みの光景、館内に入る前にお客様の安心、安全の為手のアルコール消毒、体温測定です。
当館でも同じくお客様の安心、安全をご提供する為にご協力を頂いております。



最初にお出迎えしてくれるのはオオサンショウウオです。
水槽にへばりついている姿を見ていると自然に笑顔がこぼれます。




元気いっぱいアシカにアザラシそしてペンギン かわいさに癒されます。





京の海と題した大水槽。
海の中にいるようななんとも幻想的な世界です。


今年の7月16日から新展示のクラゲワンダーOPEN。
西日本最多となる約20種、5000匹のクラゲの展示です。
360°パノラマ水槽でのクラゲ
まるで水中で一緒に泳いでいるようです。











最後はイルカショーのパフォーマンス
平日というのに立ち見が出るほどの人気です。


残暑厳しい暑さとコロナ下の中ですが、元気いっぱいの生きもの達に触れ合うと躍動感と力強さに元気をもらえます。

観光客のお客様はまだまだ少ない京都。

本日の水族館の来客数を鑑みると少しづつですが観光客のお客様もお戻りになられているようです。

観光客のお客様にはご不便をお掛けすることも多い中、私的な見解ですがフィジカルディスタンスを守りコロナ対策をしっかり励行して頂ければ過度にコロナに恐れる心配はないのかも知れません。

当館では今年に入って耐震工事をはじめ、一部内外装のリニューアルを致しました。

これに伴い京都の伝統工芸西陣織で織られた絵師達の日本絵画の数々、館内でお探しいただきプチ美術館をお楽しみください。
ブログでご紹介の国宝の作品も展示致しております。

また変化に富んだ色々なお食事プランをご用意し、スタッフ一同お客様を心待ちにお待ち致しております。

是非、
新しくなった石長・松菊園で心ゆくまでお寛ぎくださいませ。


フロントよっしー








杉本博司の硝子の茶室【聞鳥庵】

2020-05-30 | アート・文化
先日、京都市京セラ美術館でご紹介させていただいた杉本博司の作品『硝子の茶室 聞鳥庵(モンドリアン)』です。

イタリアのヴェネツィアや、フランスのヴェルサイユ宮殿で展示されたことのある硝子の茶室。

日本初で公開されたようです。

ちなみにモンドリアンとは、20世紀の抽象画家のこと。

17世紀に茶の湯を大成した千利休は、茶室「待庵」の壁面構成と庭石の配置に、モンドリアン的な抽象をすでに構成していたということです。

ここは無料にて公開されていますので美術館と合わせて鑑賞されてはいかがでしょうか。

場所は京都市京セラ美術館東館(正面入口の真裏の位置)


フロントよっしー