ヒジュラ暦1426年ジュマーダー・ル・ウーラー(5月)7日 ヤウム・スラーサーィ(火曜日) |
今回訪問したすべてのパビリオンの中で一番驚いたのがパキスタン館である。
イスラム系パビリオンだと思って入館した途端、正面奥に釈迦苦行像が見えてビックリしてコケた(本当に転んだ)。
正確に言うと、周囲の壁には民話だかなんだかのレリーフが彫ってあるのだが、高さ30センチほどの土台が斜めに40センチほど突きだしており、釈迦苦行像に気を取られた途端に足を取られた次第。
文章力がないため、わかりにくくて申し訳ないが、とにかく、パキスタン館ではよそ見するとこけやすい。他のお客さんも何人か同じような目にあっていた。
残念ながら、何の解説もないので、壁のレリーフに関心を示す人は皆無だった。そもそも客があまりいない。激混みの万博会場の中で激空きである。
何人かのお客さんの動きを見ていると、だいたい次のような共通した行動パターンを取ることがわかった。
①入館して釈迦苦行像を発見 ②壁のレリーフをちらっと見て、釈迦苦行像の近くまでゆっくり進む ③釈迦苦行像を正面下から覗き込んだあと、後ろに回って眺める ④苦行像の後ろのパキスタンレストランを覗く ⑤レストランに入らず、他の展示物を所在なさ気に眺める ⑥出口付近まで進み、みやげ物屋をちらっと見て何も買わずに退場 |
今回の総合プロデューサーは、ジャマール=シャーという彫刻家らしいが、彼は仏教徒なのだろうか?
宗教の共存はもちろんすばらしいが、パキスタン館でイスラム色全く無しなのには、ホントに驚いた。
モスクなどでも、パキスタン人には非常に熱心なムスリムが多いし、何しろ基本的にイスラム国である。
パキスタン館公式ホームページに、「仏教」とか「釈迦」という言葉を一切使っていないのが、イスラム国としての最後の一線なのかもしれない。
中央に空間、周囲に山の模型とレリーフと いうシンプルな作り | モヘンジョ=ダロ出土品のレプリカ(?) |
愛知万博に行かれたのですね。
中の様子がわかりなんだか楽しい感じです。
万博はやはり、イスラム系のパビリオンが面白かったです。