ヒジュラ暦1426年ズー・ル・ヒッジャ(12月)18日 ヤウム・ル・ハミースィ(木曜日) |
ブログ上でcizmaさんと知り合ったことをきっかけに、昨年末からインドネシア拳法、プンチャック・シラット(以下「シラット」と略)の道に足を踏み入れた。
日本ではなじみが少ない、このシラットについて簡単に説明。我が師匠の著書及び、cizmaさんのブログ、目黒道場のスシロ先生からうかがったお話などを参考にさせていただいた。
インドネシアにはかつて、ヒンドゥー教のマジャパヒト王国(1293-1527?)が栄えた。この王国時代に創造された、ジャングルでの戦闘術がシラットの原型となっているようである。
ただし、マジャパヒト王国が国家事業として作り上げたというわけではなさそうである。各種の中国拳法がマジャパヒト王国に伝わり、それをアレンジした多くの流派が生まれたようだ。流派の数は時代とともに増え、現在ではその数は800以上とも言われている。
現在では、インドネシア・プンチャック・シラット協会(IPSI)が組織され、各流派の技術保護に取り組むとともに、共通の型の制定、試合ルールの整備をおこない、大会を開催するに至っている。
シラットの協会のある国は世界で31カ国、日本では日本プンチャック・シラット(JAPSA)がある。
私の師匠(見るからにただ者ではない風貌をしている)は、シンランバ派、目黒道場の先生は、プリサイ・ディリ派とメルパティ・プティ派だが、その違いは私自身、今のところはっきりとはわからない。
より詳しくはこちら→プンチャック・シラット(武道)
さて、イスラムとの関係だが、師匠の著書にはこう書いてある。
この武術を学ぶ者は、基本的にイスラムの教典を読んでからはじめることになっています。故バジオド氏がこの流派を編み出した人物です。彼は主に気の力によってこの流派を確立しました。(中略) アフマッド氏は1955年よりシンランバ派の長として、この流派の継承に努力しております。彼(アフマッド氏)は、現在も若い人々を中心に多くの人々にこの流派を継承しています。その中で、アフマッド氏は武術面・精神面と同様イスラムの重要性を説いています。 注目すべきことは、シラット(シンランバ派)はアラーの教えにもとずいているということです。(中略) ですから、全てのシンランバ派のグループの中には必ずイスラム教徒がおります。 毎週、金曜日の夜はお祈りを捧げねばなりません |
日本ではイスラム教徒でシラットをやっているのは、私が知る限り、cizmaさんと私だけのようだ。