組み込まれたエンジニア

我輩は石である。名前はまだ無い。

プレステ2の修理

2005-12-30 08:29:51 | 組込みシステム
忘れないうちに、備忘録として作業工程を書いておこう。
(といっても、結局修理はできなかったのだけど 笑)

まず、現象である。
私のプレステ2は全くDVDのディスク(PS2 Linujx)を読もうとしない。そこで、映画のタイトルなら読み込めるかと、入れてみたが、これも全く読もうとしてくれない。
電源を入れると一応画面は出て、ブラウザとセッティングの選択が出来るようになっているので、エレキのハード的にはそこそこは動いているらしい。

これは、光ヘッドの問題以外にありえないので、先日の修理のページを参考に、分解する。
まずは、後ろの封印シールを切り、裏返すが、その前に、目詰まりしたファンや前面の空気取り入れ口を掃除機で吸い、ほこりを飛ばす。

裏のねじは右後ろの2本だけ長く、他の8本は同じ長さである。右後ろが長いことを覚えておき、裏蓋を外し、ここにもほこりがたまっているので、掃除機で適宜ほこりを吸いだす。

光学ユニットを外すには、ケーブルを外さなくてはならないので、ケーブルのロックを外すため、シールドを外す。シールドには穴がたくさん開いているが、ねじが止まっている穴には全部⇒が書かれているのを確認。左の3本は普通に止まっているが、右上の1本はねじに塗装がされているみたい。これも記憶にとどめる。

シールドはモータドライバの石などに密着している放熱用の樹脂がくっついていて軽く引っ張っただけでは外れない。樹脂の部分を少しスライドさせるように引っ張り外す。

光学ユニットのケーブルは、プラスチックのロックがついているので、これを引き上げケーブルを抜く

表に返して、蓋を取ると、光学ユニットを止めるねじを2本外し、引っ張り出す。

ユニットの上部の蓋を細いねじ4本外してとり、レンズのカバーを長手方向につまみ少し押しながら外す。

無水アルコールで上のレンズと上のレンズを少し持ち上げて、下のレンズを掃除。

上のレンズは結構黒くなっていた。

この時点で、一度、DVDを映画で確認。
タイトル画面まで何とか出る場合がある。(これは有望かも)
それでも、このままではこれ以上は何ともならなさそうなので、光学ユニット裏のレーザー出力調整VRを動かす。

ところが、DVD用の調整VRは最初からほぼMAXになっていて調整余地などない。
案の定、端子につくまで回しても状況に変化なし。

レンズ位置を調整する六角ねじも調整したが、そもそもフォーカスが合う範囲にピックアップがあればこれは調整してもしなくても関係ないので、結果もその通り。
調整VRを回してはDVDをセットして動作の確認というのを何回やったことだろう・・・

やはり、レーザーユニットの出力が低下しているのだろう。といっても、PS2 Linuxが動作しているときにレーザが動いているとは考えられないから、経年変化に弱い素子なのかもしれない。

これで直らなければ、あとはユニット交換しかないので、光ピックアップユニットを販売していそうな店を検索するが、国内の店は入荷未定ばかりで売っていそうもない。

もう、SCEIはPS3体制になって、PS2の部品などおろしていないのだろうか?

台湾の会社には在庫があるようなので、送料はずいぶんとかかるが、こちらにPayPalを使って発注。

というところだが、CDROMだけしか動かなくてもゲームをするには困らないかも(笑)

PS2 Linuxを動かすにはDVDが必須なので、発注に後悔はしていないけれどね。


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