「冨士山から日本を変える」 野口健さんの講演会【マインドマップ】

長い間、ブログの更新を怠ってしまいました。

この間、少々体調を崩しておりました。ここ3年間、脳機能に働きかける試みが成功して、重症だった花粉症が止まっていたのですが、今年は油断しました。昨年の10倍以上の花粉が飛んでいるのは間違いありません。花粉症の症状が再発です。しかも積み重ねてきた疲労がピークを迎え、とうとう発熱してしまいました。

そこである方法で自己治癒能力を高めることを試してみたところ大成功。なるほど人間の脳の力というのは、これほどまでに全身の免疫力や調整力を強めるのかと確信することができたのです。何をしたのかは、職員室の一部の人には教えてあげましたが、とてもネット上に書ける内容ではありませんので、秘密にしておきます。

さらに、この発熱を「チャンス!」とも捉え、逆利用もしてみまして、最近ちょっと悩んでいた体重管理にも活用してみました。その甲斐あって、1週間で4kg落ちましたねぇ!このチャンスを逃す手はないので、さらに次の1週間で2kg落とすリズムを作ってしまおうと計画しているところです。



さて、今日は午後から区小研「口頭発表会」で、ティアラ江東に出張しました。

当然のことながら、私の「指定席」である「最前列中央」に陣取りました。さすがにティアラ江東は客席が広いので、この場所に座った教員は、私とモジャ先生の二人だけ。誰もやらないことをたった二人でしているのですから圧倒的な勝ち組ですな(笑)

今日の講師はアルピニストの野口健さんでした。

野口健公式サイト



その内容はマインドマップ画像として公開しましたので、どうぞ参考にして下さい。


ここでは野口さんの話を聞きながら、私が感じた点を羅列しておきます。
(野口さんが語った内容ではなく、私なりの解釈をくわえたものです。)


(1)植村直己さんはセレンディピティ
 野口さんが山を登るようになったきっかけを作ったのが植村直巳さんの本。その植村さん、コツコツと自分の道に挑戦・努力をし続けていたところ、周囲の人たちが支援をしてくれるようになったそうです。この「コツコツと努力をしていたらチャンスが巡ってきた」という流れ。まさに「セレンディピティ」な人生だったんだなと感じました。

「セレンディピティ」とは、決して先が見えるような状態ではなくても、黙々と、コツコツと努力を続けることによって、ある時に突然、人生を変えてしまうような大きなチャンスが巡ってくる。しかし、努力をしているからこそ、そのチャンスに気づくことができるわけで、ただただ漫然と待っているだけではチャンスにも気づくことができない。だから誰が見ていなくても、コツコツと努力を続けることの大切さを言っています。


(2)エベレスト級の山でのピンチは「生死」がからむ=環境問題も同じ
 エベレストでのピンチというのは、即、生死に関わるような事態に陥る。そのピンチの時に、もしあきらめたら、それは即ち「死」を意味する。あきらめなければ生きて帰ることができる。
 これと同じことが環境問題に言える。地球温暖化にしても、山のゴミ問題にしても、「これは無理だ」とあきらめた時点で環境は終わってしまう。それは地球の死を意味する。人類は、この「環境問題」というエベレスト以上の山を、すでに登り始めてしまって、もう戻ることができない。ならばたとえピンチであっても、決してあきらめないで、活路を見出すまで歩き続けることが必要なのだ。

(3)(1)と(2)を合わせて
 どんなに難しい課題が突きつけられていても、けっしてあきらめることなく、努力を続けていくことによって、必ずセレンディピティが起こり、奇跡的な解決方法と出会うことができるに違いない。その解決方法は他人に降りて来るのではなく、自分自身の脳に降りてくると信じて、教育に当たることが大事である。

(4)環境学習は知識よりも実感を
 児童に環境問題を学ばせる時には、インターネット情報や書籍の中の文字・数字情報に頼るのではなく、ごくごく身近な問題から体感していくことが必要である。例えば、私の学校であれば、近くに流れている川の問題について学習したり、街の中にある環境に良くないことに対する学習をしていき、児童が環境のことを実感できるようにすることが大事である。その意味では、私の学校で取り組んできた、中学年の「ヤゴ救出作戦」や5年生の「サケ稚魚飼育放流活動」は、身近な実感の伴う環境学習になるのではないかと思う。

(5)環境問題は自然の問題ではなく社会問題である
 「環境」と名付けると、自然を守るというような言葉に連想が行ってしまうが、そうではない。「環境」を乱しているのは「人間社会」である。社会のあり方、人間の自然への関わり方やモラル、こういったものが改善されていくことによって、環境問題は少しずつ改善方向に歩みを始めるのかもしれない。
 地球社会を構成している人間全員が、地球環境を後世まで継続的に維持していくことを意識することによって、解決できない問題が解決される可能性が出てくる。

(6)だからこそ大事なのは「教育」なんだ!
 野口健さんは、世界最高峰のエベレスト登山に成功した日本人の一人である。8848mの高さ。空気も薄い。気温もマイナスの世界。その過酷な登山の中では、たくさんの貴い命を失うこともあったそうである。
 しかし、「教育」という山は、エベレストよりも遥かに高い。
 「教育」という山は、登り道も数多いし、登り方も難しい。
「そこに山があるから登るのだ。」と言った先人もいるが、「そこに教育の山があるから授業をするのだ」「そこに子どもという、どんどん高くなっていく山があるから努力をするのだ」と私は言いたい。


【今日の一句】 登れあの山 風雪荒ぶ 教育山


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