桜咲く! 東京で一番かもな!\(^o^)/

桜が開花しました

理科の観察のひとつとして、桜の枝を少しだけ折ってきて、教室のメダカ水槽の中で育てていたものです。

育つかな?
すぐに枯れてしまわないといいな。
そんな気持ちで子どもたちと一緒に見守ってきました。

ツボミがふくらみ始めては、
「先生、ツボミがふくらんだよ!」
それが大きくなると、
「いつ咲くかな~?」
と心を踊らせながら。

今朝、教室に入ると、
「先生!サクラが咲いたよっ!」
と、嬉しそうな声。

どれどれ?と見に行くと、かわいい花がまるで「おはよっ!」と言っているかのように、顔を見せてくれました。

生命って不思議だし、素晴らしいし、美しいですね。



カントが唱えた価値には「真・善・美」があげられていましたが、こんなに小さな桜の花にも、これまで楽しみに見守ってきた子どもたちの心が宿ると、「美」というものはとても大きな価値なんだなぁと思ってしまいます。


桜って、た~くさんの花を咲かせて、『満開』がきれいというイメージがありますが、こうして教室の片隅で、ほんの少しだけつつましげに花を開く桜も何とも言えない愛らしい美しさがあるものですね。

そうそう、こういう時こそ俳句を一句詠まなくてはなりませんね。



いちりんの 桜の花咲き みな笑顔

あたたかな 心の花咲く 桜咲く

おはようと 桜の花が ほの白く

どこよりも 早咲き桜に 幸福感


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自尊感情や自己肯定感に関する研究

2月8日、東京都教職員研修センターが主催する「教育課題研究発表会」に参加した井上でした。その時提出したアンケートの中に質問を書きました。

『「自尊感情測定シート」が昨年の5観点から3因子に変わっていますが、その経緯を教えていただきたい』というような内容でした。どんな回答が来るのか楽しみにしていたのですが、先週、2月23日にその回答が封筒で送られてきました。それが写真の研究冊子です。

私はFAXとかメールでの回答があれば嬉しいことだと思っていましたので、慶応大学の伊藤美奈子先生がまとめられた研究冊子を見た瞬間に驚き、東京都教職員研修センターの丁寧な対応に感謝しました。さすが東京都だと思いました。


いただいた研究冊子は通勤タイムに読破。この東京都の研究については、全国のすべての教員が知っていた方が良い内容だと思います。東京都教職員研修センターのサイトには、「紀要」の形で様々な研究が残されていますので、活用することをお薦めします。

東京都教職員研修センター


日本人はその謙虚な国民性(マイナス評価から言えば島国根性とも言える)から、セルフエスティーム(自尊感情)が低めであるというデータが多くあります。どうしてもネガティブ思考におちいりがちなのではないかと私も実感しています。

ここで、「ネガティブ思考」について私見を述べると、不思議なことに、この「ネガティブ思考」というものは、研修を積まなくても簡単に習慣化することができるものなのではないでしょうか。人間は必ず失敗をするものです。間違える生き物です。決して完璧な生き物ではありません。ところが間違えると「恥ずかしい」という感情が生まれ、次は間違えたくないから何もしないでいようというマイナス感情になる。大学の先生にぜひ研究をしていただきたいのですが、人間はどのくらいの比率でこうした間違って恥ずかしいという局面でマイナス感情を生んでしまうかという統計的データを知りたいと思います。

「ポジティブな思考」を保つためには、そのスキルを学んだり、哲学を学んだりしないとならない。「ポジティブ思考のできる人生の師匠」がいると、なおさら良い生き方ができる。人間とはそういうものだと感じています。自力で「ポジティブ思考」を保つことは非常に難しいのではないでしょうか。きっと自分だけの力で「ポジティブ思考」を保てる人は微々たるものでしょう。


「セルフエスティームの研究」は、これからの日本の教育について大きな影響を与えていくことでしょう。私も東京都教育委員会の研究を見守ると共に、自分自身でもしっかり研究していこうと思っています。

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全身全霊の授業を見た・・・「点字体験学習」

昨日の授業のことです。
江東ボランティアセンターの方々にゲストティーチャーをしていただき、「点字体験」の授業と、目が見えないハンディを持つ方々のことを理解する授業を行いました。

この授業を実現した理由があります。

昨年の5月、PTA歓送迎会の席上、ある保護者の方に声をかけられ、福祉の授業について語り合いました。語り合ったその方は、バリアフリーアドバイザーの中山利恵子さんでした。中山さんは「ぜひ我が子の通う小学校で授業をしたい」という強い希望を持っていました。私自身も23歳から26歳までの4年間を肢体不自由児の養護学校教員として働いたという経験が年を経るごとに役立っているということを話しました。

その私たちの対話の結果、勤務校でもぜひとも物理的なバリアフリーだけではなく、心のバリアフリーを実現できるような授業をしましょうとビジョンが固まりました。

ところが私自身の見通しの甘さと、校内研究の都合があって、授業はなかなか実現できませんでした。

この2月、やっとのことでゲストティーチャーとしてお招きすることができたわけです。



ここで、中山さんのことを紹介します。(ネット上に公開されているものをコピーしました)

★ 中山利恵子氏のプロフィール ★

昭和43 年、江東区亀戸に生まれる。生まれた時から視覚に障害をもつ。

小学校から盲学校に学ぶ。筑波大学付属盲学校小学部卒、都立葛飾盲学校中学部卒、東京都立文京盲学校高等部普通科卒、同校保健理療科卒、ヘレンケラー学院鍼灸科卒。

平成4 年5 月、荻原整形外科医院、マッサージ師として勤務。同年11 月~平成10 年3 月、治療院ピエスを開業。

平成10 年4 月、コダック株式会社、ヘルスキーパーとして勤務。

平成12 年5 月、結婚。

平成12 年12 月、コダック株式会社を出産のため退社。

平成7 年から2 年間、江東区盲人協会で点字を教える。その後、バリアフリーアドバイザーとして、高島屋、東京ドームホテル、NEC などで、視覚障害者に対する接遇研修の講師を務める。

平成13 年から、小学校や幼稚園、地域の会合などで視覚障害者についての講演。

平成17 年から、都立大江戸高校で、平成18 年から、都立六本木高校で、東京都市民外部講師として、点字の授業を担当。

日本福祉放送のラジオパーソナリティーを務める。主な番組は、「利恵子の治療室拝見」「エンジョイ・スポーツ」、セブンデイズ日盲連、「利恵子の本と一息」など。

現在、日本点字図書館発行の録音雑誌、日点デイジーマガジン、ホームライフ、「日々のくらしに」の校正、およびパーソナリティー。

また、東京都の点字競技会で1 位。

平成16 年から、江東区身体障害者相談員。

平成21 年、江東区のユニバーサルデザインハンドブックの編集委員。

現在、江東区視覚障害者福祉協会理事。




今回、中山さんは、このように子どもたちに声をかけてから授業を始めました。

「私はいろんな学校や会社で授業をしています。今日は今年度の最後の授業になりますし、しかも大切な香取小学校での授業です。だから私は“最高の授業”をしたいと思って準備してきました。みなさんもそのつもりでしっかり授業を受けて下さい。」

(命の叫びだ!)私は中山さんが語った時にそう思いました。渾身の思いを込めての授業が今から始まるんだと。

授業内容は、1時間目に点字ボランティアの先生にミッチリ点字を教えていただき、子どもたちはたくさんの点字を打つ作業を経験しました。

2時間目に中山さんの授業を受けました。「中山さんの体験談や生活の工夫」「アイマスクをしての折り紙体験」「中山さんの
点字実技見学」という柱立てで1時間。

話していただいた中で、印象に残った言葉を記録しておきます。

「目が見えない人にとって、駅のホームは“欄干(らんかん)のない橋”と言われています。目が見えない人の中で90%は駅のホームから落ちた経験をしています。本当に怖いのです。私たちは何度も何度も『ホームドア』をつけて下さいと要望をしてきましたが、実現しませんでした。ところが、目の見える人がたくさん駅のホームに飛び込んで自殺したり、酔って落ちたりしている。それを防ぐために『ホームドア』が実現しようとしています。けっして目の見えない人のためではない。この日本の政治は弱者を守る政治には残念ながらなっていません。」

「見えない人が近くにいたら、みなさんはまず、見守ってあげて下さい。そして、どうも困っていそうだと感じたら、このように声をかけてくれると本当に嬉しいんです。『何かお手伝いすることはありますか?』 この言葉がすごく嬉しいんです。」

「生活も工夫をすればいくらでも楽しく暮らせるんです。目が見える人だって、いろいろと工夫しています。それと同じです。私は目が見えないように生まれてきて嬉しいと思っています。なぜなら、目が見えないことで他の人にはできない経験をつめていますし、そのことで、他の人よりもいろいろと考えることができる。目の見える人に分からないことが私には分かる。それを伝えることで、みんなを少し幸せにしていける。勇気づけることだってできる。だから生まれ変わっても目が見えなくていいと思っています。」


すべて「命の叫び」だと私の心に刻みました。


素晴らしい方と一緒に授業をすることができました。中山さんとはこれからも何度も何度も一緒に授業をしていくことになるでしょう。大切なつながりです。

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もしも小学生バレーボールの監督がマインドマップを使ったら

昨日は全国のマインドマップフェローが東京に集まり懇親会をしました。さらに今日は初めての「フェロー会議」を20名を超える先生方と行いました。その話題の中に、あるマインドマップのインストラクターさんが私のことを取り上げてくださって話をしていたことを聞きました。ベストセラーの「もしも高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」に準えて、「もしも小学生バレーボールの監督がマインドマップを使ったら」という物語を創作できるのではないかと言われました。

なるほどと思いましたし、実はほんの少しではありますが、「ゴール(成功)マネージメント」による教師の成功法則を小説化したものを書き始めてもいます。また、半年前に某出版社から私の教育実践について小説化のお話が出て、取材も受けたわけです。しかし、人に書いてもらうよりは自分で書いた方が説得力があるだろうなと思って、人知れず準備をしています。


私がマインドマップを本格的に使い始めたのは2007年10月です。その頃までは井上といえば「学校ホームページ」か「小学生バレーボール監督」という道を突き詰めていましたが、転勤に伴い、どちらの道も封印されてしまった感がありました。さらに追い打ちをかけるようにして、大ファンであったZARDの坂井泉水さんが5月27日に亡くなってしまったという衝撃的な出来事があり、まさにどん底の状態にあったわけです。

そんな中で、当時、愛知県で養護教員をされていた「姫先生」からの情報で、内山雅人先生のマインドマップ基礎講座情報を知り、自分的にこういう上手くいかない時期だからこそ、じっくりマインドマップを学べる時なんだろうと受講をしたわけです。

もがいていた時だっただけに、この情報が入ったことは私にとって「セレンディピティ」だったわけです。



今回、自分でも予想をしていなかった所から、「もしも小学生バレーボールの監督がマインドマップを使ったら」という声かけがあがりました。残念ながら私は小学生バレーボールの監督としては大した成果もあげられていませんので、生意気なことは書けませんが、本職の教師としての「学級経営」を含めて、「チームビルディング」をしていくエッセンスは出せると思っています。


書きたいな・・・・・小説。

書こうかな・・・・・小説。


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日本点字図書館

次週に予定をしている「点字体験」の授業で使うものを購入するために、「日本点字図書館」に足を運びました。

初めて行った「日本点字図書館」は、紹介して下さった保護者の方から言われていた通り、外壁をクサリで覆った斬新なデザインの建物でした。高田馬場にあるのですが、駅から図書館までは完璧な「点字ブロック」が敷かれており、私もその点字ブロックの上を歩いていけば確実に目的地に着けるだろうと感じました。案の定、そのように点字ブロックを頼りに写真の図書館に到着しました。

個人的には「点字図書館」という存在じたい、初めて知りましたし、紹介して下さったNさんの言葉も強く心に残っています。

「私にとって、この点字図書館があるかないかは死活問題と言えるくらいに大事な施設です。」

「先生が点字図書館に足を運んでくれるのは最高に嬉しいことです。感じたことをぜひ子どもたちに話してあげて下さい。」

こうしたNさんの思いに応えるためにも、日本点字図書館に行きました。

そこには偶然に、利用者の方に連れられて「盲導犬」もいたのですが、とてもかわいいですね、盲導犬。となりに立っている私の革靴のにおいを興味深そうにずっと嗅いでいました。その寄り添ってくれる感覚の心地良さは強く記憶に残るものがありました。


来週、「点字体験」と「アイマスクをつけての折り紙体験」を子どもたちにしてもらいます。子どもたちがどんなことを感じ取ってくれるのかとても楽しみです。


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二分の一成人式に向けて【マインドマップ教育実践】

総合的な学習の時間で取り組んだ「二分の一成人式」は、子どもたちの手でできるだけ運営できるようにしました。

厳粛な空気の中にも温かな空気も流れ、とても良い「儀式」になったと思うのですが、参加して下さった保護者の皆様はどう感じられたでしょうか?

今回の取り組みの大きな目玉は、高学年になる子どもたちに「自治的能力を持たせる」ということにありました。目指すは5年生の7月にある「林間学校」なのでした。約半年後にある林間学校を、子どもたち自身の手で運営できるようにするための試金石。それが「二分の一成人式」でした。

私たち担任二人は「二分の一成人式実行委員会」が8名、「記念DVD作成委員会」が8名。この16名を学年のリーダーとして育成しました。さらに、実行委員にならなかった子どもたちの中にも学年リーダーとして動いてもらった子がいます。子どもたちはみんな、担任二人の気持ちをしっかり組んでくれ、予想以上に責任を果たしてくれました。小学校4年生段階のレベルとしては、かなり高い自治能力を持った子どもたちに育ったと感じています。この流れを次の担任の先生が上手に引き継いでくれれば、小学校生活の集大成に向かう高学年で、大きな花を開いてくれるでしょう。


さて、今回の取り組みの中で、「10年間の人生マインドマップ」というものをかいてもらいました。小学校4年生にしてはかなりレベルの高い内容のマインドマップをかいてくれました。それをすべて掲示してみました。保護者の皆さんに見てもらったわけですが、「へぇ~、うちの子はこんなことを考えていたんですね。」と新しい発見をされている方も何人かおり、掲示して良かったと思っています。

10歳の段階で、自分自身を「メタ認知」する活動を行っておくことは、キャリア教育という視点で見ても大きな影響力のある活動だと感じています。マインドマップではなく、年表とか小冊子、新聞のようなものにまとめる作業もあるでしょうが、記憶の引き出しや作業のスピードから考えて、マインドマップの方が優れていると今回も感じました。

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江東区さよなら大会について

3月6日(日)に開催予定の江東区小学生バレーボール教室「さよなら大会」について、チーム内連絡です。


試合の組み合わせは当日に各チームのキャプテンによる抽選をして決めることになりました。

最低でも2試合できるように組み合わせます。

辰巳ジャンプは男子チーム、女子チームの2チーム出場することになります。
どちらもA大会に出場します。


各チームの6年生には、卒業記念のメダルを贈呈します。



この企画の主旨は、勝負第一の大会ではなく、あくまでも「バレーボール教室」として、小学生へのバレーボールの普及にあります。
誰もが参加できるように大会運営していく予定です。

また、卒業していく6年生の思い出に残るような1日にもできるように考えていきます。


保護者の皆様のご協力、よろしくお願いします。
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Vチャレンジリーグ キッズエスコート

辰巳ジャンプの今日は、「Vチャレンジリーグ」のキッズエスコートのお役目を遣わさり、子どもたちの思い出に残る1日を送りました。このキッズエスコート役はチームで14名の人数が必要で、辰巳ジャンプがそんな人数をそろえられた時代は2005年を最後にありませんでした。ところがここへ来て、部員数が激増し、キッズエスコートのお役目としては思い起こせばなんと10年ぶりの参加。そんなに時が過ぎていたんですねぇ。


今回は参加した19人中、バレーボールを始めて2か月以内の子どもが8人もいて、ルールもくわしく知らない状態。しかも5,6年生は一人もいない。4年生がチームをまとめているという幼い集団。よく2試合も静かに観戦していられたなぁと、子どもたちを褒めてあげたいと思いました。

キッズエスコートに関して、大人の私たちが想像していた以上に、子どもたちは楽しんでくれたようでした。Vプレミアリーグではなく、2部リーグのチャレンジリーグ。しかも順位的には下位チームの試合。選手の名前は一人も知らないのに、「バレーボールの選手とふれあうことができる」という一点で楽しんでいる子どもたち。本当に素直な辰巳っ子だと感心しっぱなしでした。

ところで、キッズエスコートをすると、そのチームから記念品をプレゼントしてもらえるのです。
今回は、徳島県の「健祥会レッドハーツ」さんと、広島県の「大野石油広島オイラーズ」さんをエスコートさせていただきましたが、大野石油さんからは写真のような「ご当地キューピー」をいただき、子どもたちはとても盛り上がっていました。


今日の経験を活かして、自分たちのバレーボールも大きく成長してくれることを期待しています。


今現在、辰巳ジャンプの部員数が20人を超えましたし、まだまだ試合がどうのこうのというレベルでもありませんから、3月のVプレミアリーグでも、キッズエスコートができれば申し込もうと思います。

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「熟議」という言葉が教育のキーワードになりそうな気がする

先日参加した自尊感情に関する研究発表会で文部科学省の先生が講演をした。その話の中で文科省鈴木副大臣の発言が紹介された。それによると、「学校教育の現場にも“熟議文化”を定着していくことはできないのか」ということを言っていたそうだ。この指示によって、調査官の皆さんは寝ずの資料作成をして方策をまとめるらしい。ご本人が公言していたのだから間違いない。

この情報から判断すると、もしかしたら今後、学校現場には「熟議」という言葉が流行するかもしれない。

では「熟議」とは何か?

このサイトをぜひ見てほしい。

文科省制作創造エンジン「熟議カケアイ」

このサイトによると「熟議」とは概略、下記のような意味合いで使われている。


「熟議」とは、多くの当事者による「熟慮」と「討議」を重ねながら政策を形成していくことです。具体的には、政策を形成する際の、下記のようなプロセスのことを言います。

1.多くの当事者(保護者、教員、地域住民等)が集まって、

2.課題について学習・熟慮し、討議をすることにより、

3.互いの立場や果たすべき役割への理解が深まるとともに、

4.解決策が洗練され、

5.個々人が納得して自分の役割を果たすようになる、

教育を取り巻く様々な状況の変化を踏まえつつ、課題に立ち向かい、乗り越えるための知恵と実行力を生み出していくためには、教育現場に関わる様々な立場の方による「熟議」に基づく教育政策形成を促進することが求められています。


実はこの熟議には「マインドマップ」も使われているのです。フェローやインストラクターの皆様はご存じだったでしょうか?



鈴木副大臣は学校現場にも教師として立っている、私と同世代の方です。
おそらく聞く耳も持っていることでしょう。


この数年間、セレンディピティーで私のところに入ってきた情報は、時代を動かすような内容が多かった。たぶん「熟議」という言葉は、今後の教育界で重要なキーワードになると思います。

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13人全員バレーでモチベーションアップ

チーム史上最低の地区最下位で臨んだ第3支部交流大会。今日は勝敗を度外視して、チーム全員が試合を経験するための1日にしました。

1セット目は4年生チーム。2セット目は2,3年中心のチーム。3セット目まで行ったら再び4年生チームという三段構えで3試合を行いました。この取り組みは大成功でした。チーム全員に出番があるのでみんなやる気に満ちていましたし、自分が出るためにはセットを取ってくれないとダメなので、応援する姿勢もいつもよりも工夫をしていました。

今日集まった13人全員を出すというのは、監督としてはなかなか難しい課題でした。試合を経験させるという目的を達成するためには、ちょっとだけ出しても意味がありません。できれば1セットを通して出場することを全員が経験したい。そこで苦肉の策として考え出したのが、2セット目を「アンダー10チーム」に完全に任せるという方法でした。

これによって、4年生チームの方もいつもよりは頑張りがききましたね。2セット目は相手に取られることを想定して試合をしているので、1セット目は必ず取らないと自分たちの試合が終わってしまう。この条件設定の中で、4年生はよく成長できたと感じます。

アンダー10チームは、初めての試合出場でした。それゆえにモチベーションは最高潮でした。一生懸命に声を出して頑張る姿勢は下級生ならではの健気さが感じられ、雪が降って寒い体育館を心温めてくれるチームだったと思います。

このような無茶な取り組みにチャレンジしましたので、支部最下位になることも甘んじて受けようと思っていたのですが、子どもたちはよく頑張ってくれました。支部19位にはなってくれました。



ところで、この教育大会を通した個人成績をまとめてみました。
さらに辰巳ジャンプが最強だった現高校2年生の子たちが4年生だった時のデータと、その子たちが6年生になって支部大会2位になった時の支部決勝のデータと比べてみました。

【サーブ成功率】
2011年 86%
2004年 83%
2005年 79%

【サービスエース率】
2011年 24%
2004年 20%
2005年 16%

【スパイク決定率】
2011年 56%
2004年 75%
2005年 83%

【レシーブやトスのミス】
2011年 207回
2004年  42回


こう見てみると、サーブに関しては今のチームの方が良いようです。
大きな課題はスパイクの決定力です。2004年当時はサリナという辰巳ジャンプ史上最高の大エースがいました。さらに次の年には、今年の春高に出場したマユというエースアタッカーがいました。

こうして数字にしてみると、緊急の課題がスパイク力のアップと守備力アップにあると言えそうです。



それと同時に辰巳ジャンプはチームメンバーの拡大路線に入っています。
この2カ月でなんと10人を超える新入部員が入ってくれました。さらに拡大し、男子チームの復活も視野に入れています。

辰巳ジャンプの本体である女子Aチームの強化と、新しい部員の育成というふたつの課題を効果的に取り組み、「応援したくなるチーム」「小学生があこがれるチーム」を創り上げようと思います。


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荒川区立峡田小学校 研究発表会に参加して 【マインドマップ講義録】

一昨日の東京都教育課題研究発表会の「自尊感情・自己肯定感を高める研究」に引き続き、今日は荒川区立峡田小学校の研究発表会に参加させていただきました。峡田小学校は東京都教育委員会の研究指定校として、特別活動の研究を通して「自尊感情を高める工夫」をしてきた学校なのです。東京都の研究指定校ということは、現状として「自尊感情・自己肯定感」を高める指導として最先端を行っている学校と判断して良いわけです。ここ数年間の私の個人研究が、はたしてどこまでのものなのか判断する材料となると思い、何としても参加しなくてはならないという思いから足を運びました。

「他校の研究発表会に行って、いったい何が役に立つのか」という批判をする教員も世の中にはいますが、確かに何の目的もなく行くのでは役に立ちません。しかし今回は「自尊感情(セルフエスティーム)を高めるためにはどうしたら良いか」という自分自身の研究テーマへの強い執着心がありましたから、授業を変更しても参加する意味はありました。



今回の研究発表会では、3年生クラスの授業を参観しました。理由は授業内容が、同僚のモジャ先生が研究を進めている「言葉プロジェクト」とまったく同じだったからでした。授業名は「やさしい言葉があふれる3年2組」というもので、学級活動(2)-ウ「望ましい人間関係の育成」をねらいとしているものでした。

私、他校の授業であっても、遠慮なくポジション取りをします。
今日も、黒板の左横に陣取って、前から担任目線で子どもたちの表情を見ながら授業を参観しました。

自分が授業をしたらどう子どもたちに発問するかな?
今の発言に対してどう返してあげるかな?
子どもたちが自分の考えをまとめる時間はあるのかな?
授業にみんなが集中できているかな?
担任の先生は、子どもたちの意見をうまくコーディネートできているかな?
もっと良い授業をするためにはどうしたら良いのかな?

こんなことを自問自答しながら、さも自分が授業をしているかのように参観するのが私のスタイルです。
それが研究授業というものだと認識しているから、まったく遠慮せず歩きまわって子どもたちの学習状況を見ていきます。
研究授業に慣れていない先生だったら大迷惑かもしれませんね(笑)
しかし今日の先生は大丈夫でした!


この峡田小学校の発表会に参加して分かったことですが、モジャ先生が研究を進めている「言葉プロジェクト」は実は目新しいことではなくて、特別活動を研究している先生方には一般的な指導なのでした。モジャ先生は「チクチク言葉」「アッタカ言葉」というキーワードで、美しい言葉を使う5年生を育てようとしていまして、それをどの学校にも通用するプロジェクト教育に創って発表しようと、他校の管理職の先生が支援をして下さっています。ところが、その内容はすでに取り組まれていることを知りました。「チクチク言葉」も使われていますし、「アッタカ言葉」と同様の「フワフワ言葉」という取り組みをしている先生も、すでにいることが分かりました。
モジャ先生の挑戦は、今よりももっともっと高いレベルのものにしていかなければ通用しないようです。



さて、峡田小学校の研究発表内容に戻ります。

まず、今回の発表で私の脳裏に強く残ったキーワードを紹介します。

「自己決定」
「チーム峡田」
「達成感」
「実践サイクル」
「指導の均一性・共通スタイル」
「ふりかえり」
「掲示物」
「安心感」


「自己決定」
教師にやらされる活動ではなく、子どもが自分たちで決めた活動をしていくこと。これこそが特別活動のねらいである「自主的,実践的な態度」の育成につながる。

「チーム峡田」
児童・教職員・保護者・地域の方々など、学校に関わるすべての人々が一体となって、ひとつの目標に向かって進んでいく姿が生まれれば、当然その学校は発展していく。それが「チーム意識」である。確かに私も昨年の6年生担任緊急登板の時、最初の保護者会で1時間かけて主張したのがこのことでした。「三位一体の改革」「WIN-WIN-WINの関係を築く」という意識に立つことで、「史上最高の卒業式をする」という目標達成に向かって“チーム”を前進させていく。
これからの学校は、こうした「チーム意識」を持ち、自分の学校に対しての愛校心を育んでいくことによって、関係者すべてが成長していける=幸せになることを意識していかなくてはならないのだろうと感じました。

「達成感」
これは安直な達成感ではありません。苦労を乗り越え、壁を破り、前進できた時の大きな達成感が、子どもたちの自己肯定感を育むことにつながります。楽なことばかりをやらせる学校には、子どもたちに大きな達成感をつかむチャンスがなく、友だちへの関心も高まることがありません。教師が子どもたちにしっかり寄り添って、大きな達成感をつかませてあげられるような指導こそ、過去から変わらぬ教育の王道なのだと思います。

「実践サイクル」
今回の発表会では、次のような実践サイクルが確立されていました。
①児童の願い ②話し合い ③実践 ④振り返り
1年生から6年生まで同じように教育実践がなされていくことによって、「同一パターンのグレードアップ」が生まれ、子どもたちは系統的に育てられていくことになります。担任が変わっても指導内容は変わらない。この事実は学校の総合力として大きな成果を上げていきます。

「指導の均一性・共通スタイル」
学級会のやり方が1年生から6年生まで統一されていました。研究指定校のなせる技とも言えましょう。本当は日本全国すべての学校で、こうした統一性のある指導をしていくことができれば、日本の教育はさらに良くなるかもしれません。それを実現するのは管理職の先生の仕事です。一教員が本気になればできないこともありませんが、それも一校に限ります。
私はこれからの時代、「管理職の横の連携」による学校を超えた何らかの地域の統一性ができることに、教育を開く突破口があると思えてなりません。

「ふりかえり」
特別活動に限らず、すべての学習で自分が取り組んできたことを「ふりかえる」ことによって、行動の意義づけになり、さらに高い学習をしよう、より良い人間関係を築こうとする、次へのきっかけになる。ふりかえりを言語化することによって、自己をメタ認知することにもつながり、高みに進んでいくモチベーションの高まりにもつながる。

「掲示物」
今回の研究発表のひとつの目玉であると感じた。委員会活動やクラブ活動のお知らせを、学校内の最も目立つ場所にコーナーを作り、掲示してある。これによって特別活動への児童の意識が必然的に高まる。自分たちの活動を「認められる」という承認欲求を満たす効果がある。特別活動以外にも、学校内の様々な場所に学習の成果を掲示していくコーナーがあった。掲示物の効果は私が辰巳小学校にいた時の個人研究テーマでもあったのだが、間違いなく効果がある。子どもたちは大人が考える以上に掲示物を見ているのだ。だから掲示物で手抜きをすれば、すぐに子どもたちに伝わり、学校が乱れる。優れた教育実践をしている学校は、掲示物だけを見れば分かってしまう。

「安心感」
「自分はこの学級にいていいんだ」という安心感を持てるような学校にしたい。誰ひとり必要のない子はいない。全員が大切にされているし、大切にし合っている。それは特別活動に力を入れるとそのような空気になっていく。道徳で心を育み、特別活動で道徳的実践力を鍛えていく。そういう「実践の場」が特別活動である。
すべての子どもが活躍できる学校にすることができると、それが卒業式に顕れる。学校に関わる人すべてが幸福感を感じられるような学校作りをしていきたい。



最後に峡田小学校の定義する自己肯定感を紹介してまとめとします。

(低学年)
友達と一緒に仲良く活動することで自分のがんばりを認めることができる。
活動を振り返ることで自分のがんばりを認めることができる。

(中学年)
友達と協力して活動し、互いに認め合うことができる。
自分の考えをもって活動し、振り返ることで自分のよさを実感できる。

(高学年)
相手を尊重し、自分の思いや考えを伝えることができる。
友達を信頼して、意見を交わし合いながら自信を持って活動に取り組むことができる。
自他の長所や短所を含めて、その人らしさを認め合うことがでいる。

(特別支援学級)
自分が大切な存在であると分かる。
自分が周りの人の役に立っていると気付くことができる。



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東京都教育課題研究発表会 【マインドマップ講義録】

今日は午後から出張をさせていただき、東京都教職員研修センターで開催された「東京都教育課題研究発表会」で学ばせて頂きました。

この発表会は、毎年この2月上旬に開催されていまして、非常にタイムリーな東京都の教育課題についての最新事情を知ることができるのです。昨年も参加させていただき、今回で2年連続。貴重な情報をつかんできました。参加していた先生たちの多くは管理職の先生で、私の大学時代の同級生(校長)の顔も遠くに確認しました。なるほど今年東京都で最年少校長になっただけあって、さすがに最新情報は逃さないんだなぁと感心しました。


研究発表の内容は次の3点でした。

(1)言語活動の充実に関する研究
(2)自尊感情や自己肯定感に関する研究
(3)東京都公立幼稚園の5歳児の運動の応力に関する調査研究


この研究テーマの中で、私が最も注目をしていたのが「自尊感情や自己肯定感に関する研究」でした。

3年目に入るこの研究は、2年目の昨年に開発された「自尊感情測定シート」が大きな目玉となっています。私の勤務校では来年度、3年生以上の学年で、この「自尊感情測定シート」を活用して、教員の児童理解を深めようと計画しています。今年度は抽出した4,5年生で活用し、保護者の皆さんにも情報をお伝えしてきました。

都研の研究で、この「測定シート」がさらに改良され、32項目だった質問が24項目にしぼられ、その質問項目を整理して分析したレーダーチャートの項目は五観点(「自己評価」「自己受容」「関係の中での自己」「将来展望や自己決定」「精神的な強さ・落ち着き」)から、三因子(「自己評価・自己受容」「関係の中での自己」「自己主張・自己決定」)のものになりました。

この改良について、どのような経緯で変わったのかを知りたかったので、配布された冊子をくわしく調べてみると、平成22年12月16日(木)に慶応大学で行われた座談会「自尊感情と脳科学の関連について」の席上での次のようなやりとりが報告されています。


牛場先生(慶応大学理工学部生命情報学科専任講師)
「レーダーチャートの5つの項目は因子分析された結果、3つの観点になったのですか?」

伊藤先生(慶応大学教職課程センター教授)
「はい、因子分析した結果、自己評価と自己受容はかなり関連が強くて、精神的な強さは因子として成立しませんでした。その結果3因子になりました。」


つまり、昨年までの数多いデータを基に統計的な分析をすることによって、自尊感情をより正確に把握できるように改良が加えられたということが分かります。

東京都教育委員会が研究していることですから、東京都の教員としては、しっかり把握しておく必要もあると思います。そして、5年間の継続研究計画があり、予算もかけ、複数の研究協力校によっても実践をされてきた「自尊感情(セルフエスティーム)」の研究は、今後の東京都の教育に大きく位置づけられるのだと判断して間違いないでしょう。


私は、この自尊感情を育む教育についての研修を深めるために、今回の発表会の中で取り上げられた東京都教育委員会研究指定校である「荒川区立峡田小学校」の研究発表会に参加するため、2月10日(木)の午後に足を運ぶ予定です。この学校の副校長先生は、私の大親友であり、12月に会った時にも、「自尊感情についての研究発表会をするから、ぜひ来てほしい」と誘われました。その際、
「自尊感情に関する研究は、ここ数年間、自分の教育実践課題でもあったし、教育分野だけでなく、幅広く個人研鑚してきたから、東京都の最先端の学校情報がほしい。何が何でも参加するよ。しかも研究発表会では、最前列のど真ん中に陣取るからね!そこが井上の“指定席”だから!」
と伝えました。

こうして、自尊感情(セルフエスティーム)に関する最先端情報が、私のところにどんどん入ってくるのは、セレンディピティ―であるとしか言いようがない状態だと感じています。




さて、今日の記念講演に立たれたのは、スピーチコミュニケーション教育研究所を主宰しておられる村松賢一先生でした。講演の題名は「新たな関係や社会を創造するコミュニケーション能力 ~違いを尊重しつつ新たな共同性を築く~」と、新学習指導要領にも合った講演をしていただきました。

講義録のマインドマップはこちらです。


このお話の要点は、対話能力の中で、これからの教育に必要なことは何かということです。
これまでの学習指導要領の中でも「話す・聞く」という基本中の基本はずっと重要視されてきました。しかし、それだけでは不十分な時代となっているということです。一方通行の「話す・聞く」という作業だけではなく、ここに話題を“つないでいく”能力が必要なのだということです。

つないでいく能力とは、
①相手の話に応じられる能力
②相手の話に共感し、新しいステージまで「運ぶ」能力

誠に高いレベルの能力だと私も感じるのですが、この「つないでいく能力」を子どもたちが身につければ、授業は本当に高いレベルのものになるはずです。今の私の学級でも、対話の場面になると私から出される指示の言葉は、「はい、今の意見に“つないで”ね。」です。これは、2年前に埼玉県熊谷市の中条中学校の研究授業に行かせていただいて、(これは自分の授業に取り入れてしまおう)と実感した、東京大学の佐藤学先生が進めている「学びの共同体」という考え方を参考にした考え方です。

人の考えを自分の中にいったん取り入れて、さらに新しい意見を“つないで”いくことによって、これまでにない価値観を生み出していく授業方法です。

村松先生の講演からも、その中で紹介された学校での実践事例からも、意見と意見をつないでいくという感覚を、これからの授業では重視していかなくてはならないのだろうなと感じました。


ところで、村松先生のお話の中で、私も大学時代に学ばせていただいた「無藤 隆」先生の言葉が紹介されました。大変懐かしく、このブログにも記録として残しておきたいとも思いましたので、そのまま記録させていただきます。


「自らの言わんとする所を相手に的確に、理解しうるように伝え、相手が拒否する可能性があっても主張すべきことは主張し、しかし同時に相手がなぜ拒否するのかの根拠も考え、一定の場の制約の下での妥協点を探せるかどうか。自分の意見と相手の意見を単に対立させる、あるいは妥協するだけでなく、より高次の意見を発展させて作り出すことができるかどうか。相手の言わんとする所を知的に理解するだけでなく、言おうとして言えない所まで含めて共感できるかどうか。さらに、以上のようなことが実行できているかどうか問われたときにその具体的な根拠を発話の言葉の中に指摘できるかどうか。」(無藤隆(1985)「会話能力とその発達段階」)




2月もたくさんのことを学ばせて頂いています。
最近目にした、東京都教育委員会から出された「教職員のメンタルヘルス」に関する冊子にも、ベテランの先生ほど研修を深め、日々新しい自分を形成していくことがメンタルヘルスに役立ちますと書いてありました。教職経験を積めば積むほど、この職業の難しさを感じます。私の信条のひとつにこのような言葉があり、自分の名刺にも書いているものを紹介します。

「日々新たにして日に日に新たなり」

自分の内在的エネルギーがある限り、常に新しい教育を追い求め、元気いっぱい子どもの前に立ちたいと思います。


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マインドマップで作文すらすらワーク (ドラゼミ・ドラネットブックス)
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まだまだ増える部員 【AKBのプロモーションに学ぶ】

最近の辰巳ジャンプは毎週のように部員が増えています。もしかしたら江東区で1番部員の多いチームに復活したのではないかと思います。そのほとんどが子どもたちの「口こみ」であり、加えて、私が不在である水曜日を担当して下さっているコーチのおかげなのです。

チームのメンバーが一丸となって、「辰巳ジャンプ」を新しく変えようとしています。


実は1年前に、私の勤務校で活動する小学生バレーボールチームの保護者の方と語り合う機会があり、「辰巳ジャンプはまったく新しいタイプのチーム作りをしていきますよ。そのうちにアッと言わせるチームになります。」と宣言しました。

その一端を明かします。

この1年間、私は「AKB48」を日本一にした「秋元康」氏のプロモーションやマーケティング、マネージメント等を研究してきました。ご存知の方も多いと思いますが、25年前、「おにゃん子クラブ」で一世風靡したもの「秋元」氏です。チームビルディングの方法としては似ている「おにやん子」と「AKB」ですが、その中身は全然ちがうと私は判断しました。

マスコミの露出を利用して一気に駆け上がった「おにやん子」に対して、無名の下積みを5年間も重ねた上で、実力をつけながら、応援団を地道に拡大しながら時代に合ったものを作り上げてきた「AKB」と比較するのは間違いでしょうか。

秋元氏は、「いつでも会えるアイドル」という新しい切り口で勝負を挑みました。5年間の地下水脈のような目立たない流れの中で、根強い応援団が増加し、昨年やっと花開いたと言えるのではないかと思います。今は、「いつでも会えるアイドル」ではなくなりつつあるようですが、女子小中高校生がこれほどまでに熱中している「どうしても応援したくなるアイドル」という流れをスタッフさんたちが全力をあげて作りあげてきたのでしょう。

こうなると「私もAKBに入りたい」という小学生が全国各地に表れ、人材の流れは尽きません。今後10年間はユニットを変えたり、見せ方を変えたりして継続できるチーム作りができたと言えないでしょうか。



これを辰巳ジャンプに応用したかったのです。

「どうしても応援したくなる小学生バレーボーラー」
「友だちがあこがれる小学生バレーボーラー」
「私もあんなふうになりたい」

今の辰巳ジャンプの練習量では、そこまで行くのは難しいかもしれませんが、次々と入部している子どもたちのモチベーションの高さを見るにつけ、「友だちがあこがれる」というポイントは打っているような気がします。その上、「他のチームの人も応援したくなるスーパーアイドル2年生」もいますしね。



秋元氏は、その著書「企画脳」の中で、このように言っています。

僕の企画ではじまった「AKB48」というプロジェクトがある。次世代の可能性のある女の子達を発掘し、もっともエネルギーのあふれる街、秋葉原から新たなアイドルを誕生させようという試みだ。コンセプトは「会いに行けるアイドル」。オーディションによって選ばれたメンバーが、専用劇場の「AKB48劇場」で毎日ステージを行いながら、全国区デビューを目指すというものである。
(中略)
発想や企画のヒントは、日常の中に転がっていて、それを「記憶」するところから始まる。その「記憶」はアットランダムに並んでいて、たとえば詞を書く、あるいは映画をつくる、小説を書くといったときなどに、何を引き出してくるか、何と何を結びつけるかということなのだ。



辰巳ジャンプの子どもたちは、けっこう大きな夢を見ています。それを達成できるかどうかはあまり関係ありません。自分で考えた「夢」に向かって努力する姿勢こそが、応援する人たちの心を打つだろう。「誰もが応援したくなる小学生バレーボーラー」、同世代のアイドル的存在として、あこがれの的になるだろう。一人一人が輝くことによって、「私も、僕も、あんなふうになりたい!」と思わせる選手になっていくこと。これが今の辰巳ジャンプの「チームビルディング」です。


企画脳 (PHP文庫)
秋元 康
PHP研究所


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とうとう部員20人を超えた!

今日もまた、新しい部員が体験入部しました。
このところ、毎週のように新しい子どもたちが辰巳ジャンプの門をくぐってくれます。

チーム成績は伸び悩みですが、ここはぐっと我慢してください。女子の5年生がいないチームです。1年後にどれだけのバレーボールができるようになっているかが目標となります。

入部した子どもたちの能力もモチベーションも非常に高く、これからおそろしいくらいのレギュラー争いが始まります。これまレギュラーだった子たちもすべてスタート地点にもどします。全員いっせいにスタートです。


その中で、今日もまた練習ノートに高いレベルの反省を書いてきたのがH.Hさんでした。



「日曜日の試合のはんせい」

 ミスをおそれてカットやサーブのミスが出てしまい、本当の自分たちのバレーボールができぬまま試合が終わり、先生・コーチ・おうえんに来て下さった方々に、いいプレーが見せられませんでした。結果は再会でした。この結果をとり消すような試合をこんどは見せますので、おうえんして下さい。人にまかせず、自分たちでバレーボールをします。声を出して、スパイクやカット、サーブのミスが出ないように、全力で試合をします。
 練習も全力でやります。ぜったいこんどは自分たちのチームワーク・絆でノーミスで勝って、全国大会にみんなをつれていってあげられる強いチームになります。笑顔あふれる試合をします。これからも全力で練習させて下さい。





これがバレーボールを始めてたった2ヶ月の子が書いた文章でしょうか?
いつ、どこで、これだけのメンタリティを育んだのでしょうか?
入部したばかりですから、私が指導したわけではありません。
まさに天才というしかありません。

監督である私の選手育成の最大のポイントは、「心が強い子どもを育てる」ということにあります。これまでの歴代キャプテンの基準も、すべて「心が強いかどうか」でした。他の部員はみんな、これだけの文章を書くことのできるHさんをお手本にしてほしいと思います。

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「冨士山から日本を変える」 野口健さんの講演会【マインドマップ】

長い間、ブログの更新を怠ってしまいました。

この間、少々体調を崩しておりました。ここ3年間、脳機能に働きかける試みが成功して、重症だった花粉症が止まっていたのですが、今年は油断しました。昨年の10倍以上の花粉が飛んでいるのは間違いありません。花粉症の症状が再発です。しかも積み重ねてきた疲労がピークを迎え、とうとう発熱してしまいました。

そこである方法で自己治癒能力を高めることを試してみたところ大成功。なるほど人間の脳の力というのは、これほどまでに全身の免疫力や調整力を強めるのかと確信することができたのです。何をしたのかは、職員室の一部の人には教えてあげましたが、とてもネット上に書ける内容ではありませんので、秘密にしておきます。

さらに、この発熱を「チャンス!」とも捉え、逆利用もしてみまして、最近ちょっと悩んでいた体重管理にも活用してみました。その甲斐あって、1週間で4kg落ちましたねぇ!このチャンスを逃す手はないので、さらに次の1週間で2kg落とすリズムを作ってしまおうと計画しているところです。



さて、今日は午後から区小研「口頭発表会」で、ティアラ江東に出張しました。

当然のことながら、私の「指定席」である「最前列中央」に陣取りました。さすがにティアラ江東は客席が広いので、この場所に座った教員は、私とモジャ先生の二人だけ。誰もやらないことをたった二人でしているのですから圧倒的な勝ち組ですな(笑)

今日の講師はアルピニストの野口健さんでした。

野口健公式サイト



その内容はマインドマップ画像として公開しましたので、どうぞ参考にして下さい。


ここでは野口さんの話を聞きながら、私が感じた点を羅列しておきます。
(野口さんが語った内容ではなく、私なりの解釈をくわえたものです。)


(1)植村直己さんはセレンディピティ
 野口さんが山を登るようになったきっかけを作ったのが植村直巳さんの本。その植村さん、コツコツと自分の道に挑戦・努力をし続けていたところ、周囲の人たちが支援をしてくれるようになったそうです。この「コツコツと努力をしていたらチャンスが巡ってきた」という流れ。まさに「セレンディピティ」な人生だったんだなと感じました。

「セレンディピティ」とは、決して先が見えるような状態ではなくても、黙々と、コツコツと努力を続けることによって、ある時に突然、人生を変えてしまうような大きなチャンスが巡ってくる。しかし、努力をしているからこそ、そのチャンスに気づくことができるわけで、ただただ漫然と待っているだけではチャンスにも気づくことができない。だから誰が見ていなくても、コツコツと努力を続けることの大切さを言っています。


(2)エベレスト級の山でのピンチは「生死」がからむ=環境問題も同じ
 エベレストでのピンチというのは、即、生死に関わるような事態に陥る。そのピンチの時に、もしあきらめたら、それは即ち「死」を意味する。あきらめなければ生きて帰ることができる。
 これと同じことが環境問題に言える。地球温暖化にしても、山のゴミ問題にしても、「これは無理だ」とあきらめた時点で環境は終わってしまう。それは地球の死を意味する。人類は、この「環境問題」というエベレスト以上の山を、すでに登り始めてしまって、もう戻ることができない。ならばたとえピンチであっても、決してあきらめないで、活路を見出すまで歩き続けることが必要なのだ。

(3)(1)と(2)を合わせて
 どんなに難しい課題が突きつけられていても、けっしてあきらめることなく、努力を続けていくことによって、必ずセレンディピティが起こり、奇跡的な解決方法と出会うことができるに違いない。その解決方法は他人に降りて来るのではなく、自分自身の脳に降りてくると信じて、教育に当たることが大事である。

(4)環境学習は知識よりも実感を
 児童に環境問題を学ばせる時には、インターネット情報や書籍の中の文字・数字情報に頼るのではなく、ごくごく身近な問題から体感していくことが必要である。例えば、私の学校であれば、近くに流れている川の問題について学習したり、街の中にある環境に良くないことに対する学習をしていき、児童が環境のことを実感できるようにすることが大事である。その意味では、私の学校で取り組んできた、中学年の「ヤゴ救出作戦」や5年生の「サケ稚魚飼育放流活動」は、身近な実感の伴う環境学習になるのではないかと思う。

(5)環境問題は自然の問題ではなく社会問題である
 「環境」と名付けると、自然を守るというような言葉に連想が行ってしまうが、そうではない。「環境」を乱しているのは「人間社会」である。社会のあり方、人間の自然への関わり方やモラル、こういったものが改善されていくことによって、環境問題は少しずつ改善方向に歩みを始めるのかもしれない。
 地球社会を構成している人間全員が、地球環境を後世まで継続的に維持していくことを意識することによって、解決できない問題が解決される可能性が出てくる。

(6)だからこそ大事なのは「教育」なんだ!
 野口健さんは、世界最高峰のエベレスト登山に成功した日本人の一人である。8848mの高さ。空気も薄い。気温もマイナスの世界。その過酷な登山の中では、たくさんの貴い命を失うこともあったそうである。
 しかし、「教育」という山は、エベレストよりも遥かに高い。
 「教育」という山は、登り道も数多いし、登り方も難しい。
「そこに山があるから登るのだ。」と言った先人もいるが、「そこに教育の山があるから授業をするのだ」「そこに子どもという、どんどん高くなっていく山があるから努力をするのだ」と私は言いたい。


【今日の一句】 登れあの山 風雪荒ぶ 教育山


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