あ~終わったぁ・・・・という実感

辰巳ジャンプの6年生12名が今日巣立っていきました。

普段、私が一人で指導していることから、外に出ての練習試合ができず、これまで何度も何度も男女チームで練習試合をしながら頑張ってきた辰巳ジャンプ史上最強の12名でした。
最後の男女での試合は、このところ急激に実力を高めてきた男子が女子をまったく相手にすることなく21-15,21-13で勝ちました。ブロックにレシーブにほとんどミスが出ない男子。よくぞここまで成長したものです。
女子は中学では「創意工夫」ということをテーマにして、いろんなことができるチームになってほしいと思います。


さて、今日のお別れ会では金八先生のマネをして、ひとりひとりに字を贈りました。徐々に泣かせモードにして全員を泣かせてしまおうと思って話していたのですが、女子4番さんが目の前で泣き出したのを見て、私の方が泣きそうになってきたため予定を変更、少しお笑いも入った話に切り替えました。(^_^;)
(卒業式でも幕のかげで人知れずポロポロ涙を流してしまったので、今日はグッとこらえました(*^_^*))


贈った字です。
忘れられると悲しいので、ここに意味を書き残しておきます。
話の中に出せなかったこともあるので、まとめながら書きます。

「喜」
この女子チームはキャプテンがみんな集めてきたチームです。こんなに強いチームにすることができて、みんなでたくさんの喜びを味わいました。これからも仲間をまとめて、みんなで喜び合えるような人生を生きてください。

「和」
江東区NO1アタッカーとしてチームのみんなを支えてくれました。
知らない子ばかりの中学へ進んでも、みんなと仲良く、友達の和を作りながら自分の力を発揮してください。

「気」
気とは勇気、根気、本気、強気、負けん気などいろんな文字につきます。気持ちを大事に。自分に負けることなく進んでください。

「希望」
卒業式で「将来全日本の選手になりたいです」と言ってくれました。そんなあなたにみんなが希望を持てるような選手になってください。

「心」
自分の心をもっともっと開いて、本当の自分を出しながら頑張ってください。心こそ大切なのです。

「幸」
失敗してもくよくよせずに、明るい笑顔でいてください。くよくよ顔は不幸です。笑顔は幸せを呼び込みます。幸せになってください。

「持続」
どんなに苦しくても最後までやり遂げたことが素晴らしいのです。バレーと同じで始めたことは途中でやめずにやり抜く人生であってください。

「極」
自分の目指す道を極めてください。極限まで努力したときに初めて本当の実力がつくものです。

「未来」
おそらく身長が190㎝近くにはなるだろう君は、未来がたくさんあります。素晴らしい選手になることを夢見て未来に向かって進んでください。

「力」
これまでつけてきた力は見ている人を感心させるだけの高い力となりました。男は力を持つことです。実力があればいつでも前に進めます。

「真理」
いろんな監督に平気で声をかけ、アドバイスをもらっていた研究心旺盛な君。何事にも「真理を追究する姿勢」をもって、たくさん勉強して偉くなってください。

「笑顔」
男子の快進撃が始まったのはあなたのレシーブ力が一気に伸びたからです。いつも笑顔でみんなを楽しませてください。笑顔に幸せがついてきます。


他チームに移籍する下級生に。
「風」
風のようにコートの中を走り回ってください。

「強気」
ぼくは本当は強いんだという自信を持ってください。

「気合」
いつもチームに気合いを入れてくれたことは都大会出場の大きな力になりました。


これで本当に終わったんだなぁということが実感として迫ってきました。本当に苦しかったけれども感動をたくさん味わえた2年間でした。

卒業生のみんなは、私のことはすぐに忘れてしまっていいです。
しかし私の「教え」は忘れないでください。
たくさん教えてきたうち、ひとつでも覚えていれば、これからの人生にきっと役立つはずです。


さあ、明日からはたった8人の辰巳ジャンプとなります。
のびのびと走り回って、相手がいやになるほど粘り強いミラクル辰巳ジャンプを作っていきますよ!
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みんなやっと信じてくれた(^O^)

昨日の男子の優勝、女子の準優勝。
全校朝礼がないので表彰式ができないため、職員朝会で先生方に報告しました。その反応が楽しかったですよ(笑)

「あの優勝旗は男子チームのものだったの? いつも女子ばっかり表彰しているからこれも女子のものだと思った。」
「そうそう、女子はすごいって知ってたけど、男子は陰に隠れていたって感じだもんね。」
「男子も強くなったんだねぇ。」

最後に男子に光が当たって、これで公平になったと言えましょうか。
やっと男子も強かったんだということを信じてもらえました。

そうです。辰巳ジャンプは男子も女子も同じように、一緒に同じ目標に向かって練習してきたから、どちらかが必ず優勝してきたのです。それでいいじゃないですか。ねっ!(^_-)
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大島大会 男子優勝 女子準優勝

男女とも優勝旗を目指して6年生最後の大会にのぞみました。第22回春季大島大会です。この大会は江東区大島地区の皆さん(大島小学生バレーボール連合会)が主催している歴史のある大会です。辰巳ジャンプは男女大会に招待されて出場させて頂いています。

男子は1セットも落とさず圧倒的な優勝をしました。うちの男子はなぜか地方大会に強いんですよね。これで大島大会秋・春連覇です。6年生の9月以降、4つの大会で優勝しました。

女子も不安定な試合をしながらも決勝に駒を進めましたが、その不安定さをどうすることもできませんでした。二○さんを相手に1セット目の前半を自分達のミスで大量リードされる。17-21で落としましたが、よく17点まで行けたもんだという内容でした。なので、仕方なく言いたくもない苦言をする。
「この内容では勝ち目がない。君たちは負けようとして試合をしているとしか思えない。点を取っても冷めているし、いくら追い上げても相手は全然あわてていない。本当に勝ちたいなら戦う気持ちを持てよ!」

2セット目はサーブが異様に走った勢いで21-2。
しかし試合展開からすると、この2点だけだったことがいけなかった。ほとんどラリーにならずに2点におさえてしまったことで、3セット目に予想される1点の取り合いで流れをつかめるかどうか・・・

残念ながら心配は的中し、連続得点で“行けるチャンス”の時に3回もサーブミスをしてしまう。負けるべくして負けた試合となってしまいました。

子ども達の力を引き出すことのできなかった監督にすべての責任があります。今日のような接戦を勝ち切るだけの指導力が私にはありませんでした。


これで6年生の試合はすべて終りました。
大きな夢を追いかけて頑張ってきた6年生。男子の金メダル、女子の銀メダル、最後にみんながメダルをいただいて卒業を迎えられたことを幸せなことだと喜びましょう。

6年生のみんな、本当にありがとう。
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「野村ノート」からの抜粋

「プロだけが野球じゃない。やはり野球の原点は少年野球にある。素質を見抜き、素質を認め、その素質をどう育てていくか。育成法、攻略法、のちにヤクルトや阪神で行った指導の多くが、子供たち相手に学んだものだった。」

私たち小学生バレーボール指導者もまったく同じだと思います。


「間違ったことを教えてしまったら、彼らはこの先ずっとそれを信じてやり続けるだろう。何年もたって、あのとき教わったことは誤りだったと気がついたとしても、そこで修正するのはたいへんだ。まだ野球を始めて数年しかたっていない子供に指導するというのは、実に責任が重大だった。私自身、指導をしながら日々反省の繰り返しであり、たいへん勉強になった。」

バレー指導も学校での教育活動も、この野村監督の考え方とまったく同じ姿勢が必要だと思います。なんにもできない子ども達に、非常に難しいスポーツであるバレーボールを教えるのは並大抵のことではありません。また判断能力や自分を律する能力が未熟な子ども達を教室でいかに成長させるかということも、教員が悩んで学ばずしてできるはずがありません。


「監督という立場を担う以上、プロだろうが子供だろうが、責任をもって接しなくてはならない。監督が選手の野球人生、いや一生涯を変えてしまう可能性もある。それぐらい重要な職務だという認識があれば、指導者としての経験もなく監督をやりたいということが、どれだけ無責任なことかわかるのではないか。」

私はバレー監督になって最初の4年間は、この言葉のような無責任監督でした(今でもそうかもしれませんね)。江東区に転勤して初めてバレーボールの指導を本気で学ぼうと思いました。江東区の各チームが見せてくれた日本有数のレベルの高さ。どうしたらこんな子ども達を育てられるのだろうかと強く興味を持ちました。


この本を精読中だったので、今日NHKの番組に出演していた野村監督が楽天について語っていたことがすべて腑に落ちました。楽天のチームビジョンをどう作るのか、いろいろと勉強させてもらおうと思います。
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6年生最後の練習

今日の練習が6年生にとって「辰巳小の体育館で行う最後の練習」となりました。明日以降は辰巳小体育館で練習をすることはあっても、これまでのように本格的にやることは2度とないです。

来週にひかえた最後の大会に向けて、気持ちを引きしめる練習としましたが、きっと6年生は自分たちのバレーをやってくれると信じています。頑張ってほしいです。

4月からは新チームの遠征に次ぐ遠征です。
今のうちに集中して短時間で勉強(宿題)をするくせを身につけておくといいですね。あまりにも勉強しない子は、練習試合の合間にも勉強をやらせるかもしれません。行き帰りのイノッチ車の中で勉強させるかもしれません。
新チーム!覚悟ぉ~!!!
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6年男女の差はなし

練習試合ができる日には6年男女での試合をさせてきました。
最近は男女のどちらが勝つか分からない展開が続いています。どちらが勝っても21-19とか21-18というセットが多く、実力に差がなくなってきたように思えます。
お互いにブロックが高いので、攻めるのに苦労しています。

ミーティングで6年生にはこう伝えました。
「6年生は自分達で考えて試合を進めていく力があるのだから、できるだけ言葉をかけないで試合を任せようと思う。自分達のやってきたことを存分に発揮してほしい。」
大会当日、6年生はもしかすると黙々と試合を進めるかもしれませんが、応援する方は「この子たちはもう中学生なんだ」という感覚を持ってもらって、優しく見守っていただけるとありがたいです。
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