車などを運転中、スマートフォン向けゲームアプリ「ポケモンGO(ゴー)」をしていて起きた交通事故が、少なくとも11都道県で36件に上っていることが25日、警察庁の集計で分かった。死亡や重傷に至ったケースは確認されていないが、同庁担当者は「運転中の携帯電話使用は道交法で禁じられている。改めて使用をやめるよう注意を呼び掛けたい」としている。

 各警察本部から25日午前11時半までに報告のあったポケモンGOの使用をめぐる事故と取り締まり状況を集計した。自転車が絡む事故を含め、少なくとも人身事故が4件、物損事故が32件確認された。道交法違反による取り締まりは26都道府県で71件だった。

 昨年1年間で携帯電話の使用などが原因で起きた事故は、死亡30件を含む1954件で、取り締まりは103万5226件。 

ポケモンGO熱中注意報 交通事故、全国で36件 各地に殺到、住民困惑
朝日新聞 2016年7月26日05時00分

 22日に配信が始まったスマートフォンゲーム、ポケモンGOに関連して、交通事故が全国で36件発生し、交通違反の取り締まりも71件に上ったことが、警察庁への取材でわかった。

 25日昼前までに報告があった状況を警察庁がまとめた。人身事故は栃木、北海道、静岡で計4件あり、うち3件は自転車が絡んでいた。大津市内の県道では25日朝、乗用車3台が絡む玉突き事故が発生。滋賀県警によると、最初に追突した市内の会社員の男(21)は「ポケモンGOに夢中になってしまった」と話した。

 取り締まりは26都道府県に及び、主に車やバイクの運転中にスマホで遊んだとする道路交通法(運転者の順守事項)違反。いずれも反則切符(青切符)を交付した。

 ツイッター上では、東京電力福島第一原発、第二原発内で「電気系のレアポケモンが出る」と話題に。東電は「出る出ないにかかわらず不適切」として、社員や作業員らに構内でのポケモンGOの使用を禁じた。ゲームの開発会社に対しては、原発でポケモンを出現させたり、アイテム入手場所の設定をしたりしないよう文書で申し入れた。

 北海道長万部(おしゃまんべ)町の町道では22日夜、ポケモンGOで遊んでいた男子大学生がクマに気づかず、数メートルまで接近した。けがはなかったという。

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 ポケモンGOの人気スポットとなった各地の公園や観光地では、プレーヤーが昼夜を問わず集まり、トラブルも起きている。

 東京都墨田区の錦糸(きんし)公園は25日午後、スマホ片手の若者でベンチが埋まり、広場もごった返した。近くに住む接客業の河野楓さん(23)は「レアなポケモンがいると聞いて来た」。公園には、アイテム(道具)を入手できる拠点の「ポケストップ」が10カ所近くあり、「ポケモン集めに最適」という。

 開発元の米ナイアンティック社の日本代理店によると、ポケモンは地図上で不規則に現れる。ポケストップでは一定時間ポケモンが現れやすくなる有料アイテムを使うことができ、周囲にいる人にも効果が出るため、人が集まりやすい。

 普段の公園利用者は困惑している。未就学児3人を連れた女性(32)は「いつもみたいに走り回って遊べない。騒動が早く終わってほしい」。新宿御苑(新宿区)周辺や池袋西口公園(豊島区)もプレーヤーで混雑した。

 神奈川県藤沢市の観光地・江の島でも25日、鳥居前の複数の店が「長時間立ち止まったり、座り込んだりしてのプレイはご遠慮ください」と貼り紙を出した。海産物店主の二見将幸さん(47)は「お客さんの出入りの妨げになり、駐車場にまで入り込んでいる。営業妨害だ」。配信が始まった22日ごろから人が集まり始め、25日明け方も50人近くが騒いでいたという。

 ポケストップは、前身となったゲームの利用者が申請した場所を中心に設定されている。場所が不適切な場合、ポケモンGOの公式ホームページの「ヘルプセンター」を通じて削除を要請することができる。(坂本進、小北清人)

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いつもは人が少なくて、ジョギング・散歩に浸かっている公園にもポケモンが出るらしく、スマホをにらみつける若い野郎どもがぞろぞろ。夕方だったので、不気味で不気味で。

自転車も友達同士でスマホを見ているので、半径5m以内に近づくのは、危険だと思うのですが、東京ではそうもいきません。しかも、こやつら平気で歩道をスマホを見ながら走りますから、たまりません。マナーを守れといっても、効果はないでしょうから、警察の取り締まりに期待するしかないようです。

不審なポケGOマニアの集団を見るのも、交通事故に巻き込まれるのもイヤだし、これから外を歩くときには、常に左右前後を注意し、スマホ片手の自動車・自転車・歩行者に気をつけないといけません。