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48歳で一型糖尿病を患うも、べつだん普通に生活している男のブログ

悲劇の女子行員

2013年11月11日 | Weblog
 毎月行く得意先、中には小切手の支払いのところもあります 銀行渡りの印を打っていなければ、近所に銀行があれば手数料がかからないので換金して帰るときもあります
 出雲の東のとある得意先はいつも小切手の支払いです ある時から近くにある銀行で換金して帰るようになりました 田舎なので窓口の銀行のお姉ちゃんは二人だけです いつの間にか親しくなりました それでずっと行くようになりました
 二人は嫁にも行かず日々仕事に励んでいます
 数年前おもちゃの銃を持った銀行強盗がこの銀行に襲撃にきました(白昼の銀行強盗参照) それを立派に一人の女子行員は駆逐したのでした


 時は流れ先月の話です
 堺雅人と菅野美穂の結婚式が出雲大社で行なわれる、二人はもう出雲にいるとこっちの方では情報が錯綜していました
 得意先でそれを聞いた私は、話の種に銀行のお姉ちゃんに話そうと思い、換金のため銀行に向かいました 銀行にはちょうど銀行強盗にあった方一人しかいなく、私を相手してくれました

 田舎の小さい銀行とはいえ、身元調査等きっちりあって入行したのでしょう 話の言い方聞き方しっかりしています 私の目を見て話をします 
 小切手に記載された現金が用意され、私の名が呼ばれました 現金と金額確認のため銀行に渡した小切手が現金の向こう側に置いてあります

 私は「噂で聞いたのですが、堺雅人と菅野美穂の二人が結婚式の為出雲に来ているそうですね」と世間話として問いかけました 客の問いかけにつっけんどんに答えられないし芸能ニュースに興味があるのでしょう 私の目を見ながら行員は受け答えし話題が弾みました

 私は会話をしながら現金を数え財布にしまいました その時、また邪念がおこり、隙だらけの女子行員の前の小切手もおもむろに回収してポケットに入れました
 会話は続きます

 「大成功じゃ」と心の中で思いながら話を切り、帰りかけようとしましたが、女子行員はまだ事態の重大さに気付いていません

 仕方なく、優しい私はポケットから小切手を出し「これも持って帰るで」と言いました
 顔色の変わる行員
 
 銀行強盗には遭うわ寸借詐欺には遭うわのかわいそうな女子行員でした

 帰り道 上司に叱られてはいないかと心配でした が、今月行って様子をうかがうと何事も無かったようです 安心しました

 ただ今月は換金の際、「勉強になりました」と言って小切手から手を離そうとはしませんでした

 わしの顔、見るのもイヤかもね