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関空に集合でした 夜の21:00頃の離陸予定だったと思います けれども関空の集合時刻は17:00頃でした 異常に早いのです けれども、すぐに理由が分かりました 事態に対応できるようになっていたのです
関空の駅前広場で点呼が始まりました と同時に細かい最後の注意事項等の説明があり、そして私が随行カメラマンという事で紹介されました
女子高生は皆制服です オーストラリア入国後すぐにホテルに向かう手はずで、それ迄は制服行動と念を押されていました
そしてみんなパスポートを持っているかの確認と荷物検査が始まりました
信じられない事に1人の女子高生がパスポートを家に忘れている事が判明しました びっくり仰天です
けれども、担任の先生やその他の先生は驚く事もせず、黙々と対応していました そうです こういう事態をあらかじめ想定していた教師陣は、速やかに対応できるよう異常に早い集合時刻にしていたのです
極端な話、とりに帰っても間に合うような集合時間でした
その子の場合は、親族がパスポートを持ってきてくれるという事で一件落着です
海外に行くのにパスポートを忘れる というのに絶句し、そしてそれをあらかじめ察知し、速やかに処理した人たちを見て、教師という仕事は大変だなあと、わたしは驚いて、感心してしまいました
さて仕事の始まりです ええとしこいているので、女子高生から嫌われると仕事になりません この点は旅行中、重々気をつけていました 幸いな事に、女子高生達も楽しい旅行で気分がいいのも手伝って、私を心地よく迎えてくれました
空港のカウンターですこしスナップ撮影し、時間がたっぷりあるので本屋に行ったりして時間をつぶしました 次の集合は飛行機乗り場です そこに離陸の30分ほど前に集合との事でした
やがて乗り込みが始まりました パスポートを忘れた子も段取りを完了し、無事乗る事ができました
飛行機の座席は後ろの方になっていました 正確に言うと後ろに押し込められたのです 後日のミーティングで私は知る事になるのですが、昨年の反省から旅行会社が、他の乗客に迷惑をかけないよう後ろの席を手配したのです
これは正解だったとしか思えません
スチュワーデスが機内で写真をとってもいいという事なので、離陸迄写真を撮りました やがて離陸の時が迫り、私は席に座りました 副校長の横でした
無事に離陸し、シートベルト解除のランプがつきました
ゴングのようでした
カサカサという動く音で始まり、やがて得意の黄色い声が響き渡ると、ほぼ一斉に動き出した彼女らは思い思いに場所に陣取り、機内後部は瞬く間に混乱しました 体が若くて柔らかいのでしょう 座席と座席の間に三角座りをしだしたりしています もちろん通路は彼女らに征服され、その機能を失っていました
一部の生徒はどこで着替えたのかパジャマ姿でした それで寝てりゃいいものをパジャマでウロウロするのです 強烈です
先生達の注意が始まりましたがなかなかおさまりません 制御不能です 当然スチュワーデス代表から、仕事ができないと公式に苦情が来ていました
もう傑作な世界です 私にとっては対岸の火事ですから、その異様な光景をすっかり楽しんでいました
隣の副校長も口で注意していますが効果ありません あちこちで黄色い声が増大し、音楽迄聞こえてきました
後で知ったのですが、昨年の旅行で、去年使ったホテルから宿泊拒否されたとの事でした 航空会社からも注意の上、許可が出たそうです
これは学校側の先生方は知らない事で、この旅行で添乗員で来ていた旅行会社の人に、わたしはそっと教えてもらったのです
機内食が運べない とか常にもめていました
撮影できないので座席に座っていましたが、いつのまにか私は騒ぎになれ眠ってしまいました
やがてオーストラリアが近づいてきました
つづく