室内楽の愉しみ

ピアニストで作曲・編曲家の中山育美の音楽活動&ジャンルを超えた音楽フォーラム

蓮田 太陽の里~風のコンサート~

2009-11-01 11:58:32 | Weblog
11ガッツー!

えー、カレンダーも残り2枚となり、ちょっと空元気を出してみました。


昨日は、埼玉の福祉作業所、蓮田の太陽の里へ伺い、“なかま”の皆さん、スタッフの方々、ご家族や近隣の皆さんの前で演奏をして、得難い時間を過ごしてきました。

これは東京室内管弦楽団事務所のチャリティで、今年で4回目。今年は、バイオリニストの小笠原伸子さんと一緒に伺いました。

気持ちのよい爽やかな秋晴れ。大きな窓の外は畑や林の風景が広がる環境の中、会場内は、皆さんの目には見えない一途な期待感のウェーブが飛び交って、独特な雰囲気です。

小笠原伸子さんと私も、いつもに増して伸び伸びと、自由に空中を舞う思いで、愉しく演奏させて頂きました。

演奏に先立ってお昼食をご馳走になりながら、所長さんをはじめ、皆さんから色々なお話をお聞きしました。『障害者自立支援法』が4年前にできて以来、職業訓練を受けるにも自己負担がかかり、結果的に諦めざるを得ない子供が大勢出たり、世をはかなんで自殺するケースがいくつもあったりしたそうで、『障害者自立支援法』の廃止に向けて今までも運動していらしたけれど、政権が変わったことで皆さん、とても期待しているそうです。

所長さんのお話の中で、特に印象に残った話があります。
「体の自由が利かない、思っていることが口にできない、という事は、障害者だけの事じゃないんです。普通の人でも、例えば死が近づいた時にはそうなるんです。早いか遅いかなんです。」

色んな状況の中で、一生懸命生きている色んな方たちに間近に接して、こういう方たちが笑顔でいられる社会こそが良い社会なので、子供時代に国民の誰もが接する機会を持つべきだなーと思います。

“なかま”の皆さんに喜んで頂けて、こんな機会を頂けて、幸せな一日でした。