室内楽の愉しみ

ピアニストで作曲・編曲家の中山育美の音楽活動&ジャンルを超えた音楽フォーラム

エゴロジー

2008-08-29 18:17:42 | Weblog
毎日、雷ゴロゴロ 激しい雨
ゲリラ豪雨が各地で発生して、今日は大変なことになっている。

地球温暖化のせいなのか・・? そういえば、桜の開花も早め、梅雨入りも早かった、先日富士山の初冠雪も早かったと言っていたし、気候全体が前倒し傾向になっている気がする。確かに地球規模での変動が起きている。我々に出来ることは無いのか? そこでエコロジーという事になる。

先日、”環境大学”オープニング・イベントの演奏をしに王子の北とぴあへ行った。
「良い環境をイメージした音楽」というテーマで曲目を選んだ。堅い話になりそうなシンポジウムに参加者を募るお役に立ったかどうかは分からない。

そもそも理想のエコロジーってどんな物なんだろう?
古紙をリサイクルするのに採算が合わない。100%の古紙では良質な紙が作れない。
バイオエコロジーは新たな食料危機を生んでいる。
ゴミの分別はかなり徹底してきているが、ビニール類が余りにも少ないと一般ゴミを燃やすのに燃えにくく、油分を足して消却していると聞く。
洗面所の自動蛇口。センサーの位置が分からないと何度も水を出すコツが分かるまで流さなければならず、要らなくなっても水が流れていたりするので、何のための”自動”だか分からない事が多い。”音姫”も水を流す回数は減らせるけれど、音を出すための電気は使うのだから、本当に”エコ”と云えるのだろうか・・といつも思う。環境保全に協力しているという自己満足で止まっていないだろうか?

本当に役に立つエコロジーってどうしたら良いのか、誰か教えてください。

それより、北極の氷を割ってタンカーを通しているロシアや周辺国のエゴを止めなくて良いのだろうか? 北極の氷が無くなって、本当に取り返しがつかなくなるまで放っておいて・・・

感動をありがとう!

2008-08-22 15:46:51 | Weblog
相変わらず、オリンピック三昧してます

いや~、ソフトボール金メダル、素晴らしい
感動しました

何に感動したのかなー? やっぱり”一生懸命さ”でしょうね? まあ、どれもみんな一生懸命にやっているんだけどねー。 あと、”明るさ”かな・・。 競技の性格というものもあるかもしれないですねー。ソフトボールは、どこの国も全体的に明るく、うまく行った時だけでなく、アウトになっても、失点してもダッグアウトに戻ってくるとハイタッチをしていて、ガールスカウト的なアウトドアの健康的な感じがします。深く潜行する専門的な超人種目を沢山見たせいか、「スポーツはこうでなくっちゃ!」と思わせてくれる競技だと思いました。

実は、私も中学時代にソフトボール部でして・・。懐かしいなあ。キャッチボールや、バットの素振り、タイヤ打ち。それにウサギ跳びも、当時の運動部はどこも必ずやっていました。『スポ根』全盛でしたからね~。 打ち身、かすり傷は日常茶飯事。ノックのボールを取ろうとして突き指したりもしました。でも、一度も試合に行ったことが無くて、さほど強制されていた感じもなかったけれど、2年の秋のある日先生に「どうして試合に出て来ないんだ?」と聞かれ、「土曜日は音楽教室で、日曜日はピアノのレッスンなんです」と答えたら、「なんだ、お嬢さんなんだ・・」と。

この言葉で「私は、ここに居ちゃいけないんだ」と思って退部したのでした。ソフトボール けっこう痛いけど、発散できるスポーツでした。でも、小学校に入るよりも前からやっていたピアノより優先する、という程ではなかったんですね、私にとって。 でも、懐かしいなあ 

ソフトボールは、商業主義に毒されていない、アマチュアスポーツらしさがあって、『悲願の金メダル』という報道もあったけれど、勝っても負けてもスッキリする清々しいスポーツで、そこに感動しました。


もう一つ、感動したのがシンクロ・デュエット。勢いと気迫のある表現と繊細さが素晴らしかった。もちろん、競技である演技が良かったのだけれど、それだけでなく、表彰式でメダルのプレゼンターがたまたま日本人の古橋廣之進さんで、メダルを首にかけられるその瞬間に鈴木選手が見せた表情が、まさに”日本人の美徳”といえる表情でした。成績に見合った評価を自動的に受け取るのとは違う、ご褒美を恐縮して頂く日本人の伝統的な感覚が、まだ生き残っているのを垣間見て、何だか嬉しくなってしまいました。


あ~、今、野球が韓国に負けました。
でも、昨日のソフトボール金メダルの気分が残っているから、今日の日本国民は太っ腹です。韓国おめでとー

オリンピック TV観戦

2008-08-14 11:20:19 | Weblog
北京オリンピック。家にいると、ずっとTVをつけっぱなし・・。
何だかスッキリしない競技になってしまった柔道で始まったせいか、日本は元気が無いように見えたけれど、北島康介選手の金メダル獲得以降、国中が元気が出た感じがする。私も、見る物すべてが明るく見える気がするほど、嬉しかった。

やっぱり自分の国の選手がメダルを取ってくれるのは手放しに嬉しい。世界で最高の人達が集まっている中での1位、2位、3位なのだから凄い!ってそんな事、誰だって知っている。ただ、北島康介選手が100mで1着になった直後、2着、3着の選手が北島選手に握手を求めて来た後、4着のハンセン選手が北島選手のレーンに寄って来て優勝を讃えているシーンが映ったのを見て、清々しく思った。

もし反対の立場だったらどうだろう? 北島選手がもし、メダルを取れない結果だった時に、優勝者に握手を求めるだろうか? 闘った相手を讃えるマナーの良さは、学習したものか? 素直さだろうか? 人間的な余裕から来るものなのだろうか? 試合中は、自己に集中して、勝負に強く執着しなければならないが、直後に気持ちを切り替えるのは難しい。オリンピックは競技の勝敗だけでなく、マナーの優劣の品評会でもあるかもしれない。幸い、日本人選手は、どの競技もスポーツマン・シップに則っていて、セコイ時間稼ぎや、相手の闘争心を殺ぐためのタイムを取ったりはしない。その点は、誇りに思って良いんじゃないかな・・。

日本の選手に頑張ってもらいたい、ともちろん強く思うけれど、日本だけでなく、人類の中から選ばれた最高の人達のパフォーマンスは、どれも素晴らしいと思う。人類がどこまで速く、どこまで美しく、どこまで頑張れるものなのか、超人たちに見せて欲しい。ちらっと見たカヌー競技なども、普段日本のTVではお目にかからないものだから、面白かった。TVは偏らずに見せて欲しいな。

それにしても、高校野球、オリンピック各種競技、プロ野球、メジャーリーグ・・・忙しい。


あ、やった~ 北島っ金2個目!!

今年の花火 in 江ノ島

2008-08-08 14:04:24 | Weblog
今年も、江ノ島の花火へ行きました。

花火が見える豪邸のガーデンパーティに、新宿三丁目のジャズ仲間が盛り上げ役でお呼ばれし、私も浴衣を着てお供させて頂いたのです。

午前中に都内のあちこちで豪雨に見舞われ、新宿で床上浸水、雑司ヶ谷でマンホール内工事中の作業員が流された・・というニュースを見て、いったいどうなることやら・・と思っていましたが、「よほどの事が無い限り決行」という連絡が入ったので、ヘアセット&着付けをして貰って行きました。

江ノ島に着くと、駅前で地元の広告入りの団扇が配られます。初めに黄色い団扇を貰い、その後ピンクのも貰い、両手でぱたぱたしながらガーデンパーティ会場方向へ向かいます。 今年は、気温というより湿気が暑かった。

暗くなって花火が始まるまでの雰囲気作りのバンド演奏開始前。冷たいビールが泡も美味しそうに注がれて、強くもないのに、思わずゴクゴク飲んでしまいました。これが美味しいのなんのって・・。でもヤバかった バンドの1番手で呼ばれてイントロがよろけました。すんまへ~ん

次々メンバーは入れ替わり、バンド演奏はどんどん盛り上がり、焼き鳥、焼き肉、焼き烏賊コーナー、ドリンクもガンガン振る舞われ、暗くなってき「とうとう全然降りませんね~」と言っていると、ド~ン! 花火が始まりました。

江ノ島花火は5000発。左右2カ所から1時間に渡って、ボンボン打ち上げられます。
始まって30分頃、特大の花火が空を覆い「これで、だいたい半分かな?」と皆が、口々に言います。毎年見せて頂いているので、打ち上げ構成まで分かってしまいます。

しかし、今年のエンディングは凄かった!大きくゆっくり落ちる花火の中に無数の松の枝のような小さい花火が次々と炸裂し、大きい花火の金糸が空のカンバスに描き殴られ、思わず歓声と拍手が沸き起こった所へ、とっておきの超特大の金縁に囲まれたカラフルな花火が上がり、これ以上のものは有り得ない事が誰にも分かりました。見事でした。

花火の写真はタイミングを逃しやすく、大変難しいです。少なくとも私のカメラでも、携帯でも。だから結局、ムービーで写してしまいます。それをアップ出来ないのが残念。私の心の日記に貼り付けておきましょう。帯のアセモが治るまで、当分は忘れないかな・・。

今日から甲子園

2008-08-02 15:51:45 | Weblog
今日から夏の甲子園
高校野球は好きで、子供の頃からけっこう見ている。もちろんTVで。
小学生の頃は、「大きいお兄さん達がやっている」と思って見ていたのが、段々年が近づき、同年代になり、追い越してずいぶん経つが、ずっと見ている。

甲子園まで出て来られるような選手は、小学校時代からリトル・リーグ、シニア、そこで推薦者と出会ったりして甲子園に出場可能なレベルの高校に入る・・という、大抵それなりのルートを経て出て来ている。去年は、”特待生”問題が話題になった。行き過ぎは問題だが、ある程度は仕方ないんじゃないかな・・。

今日の開会式を見ていて気がついた事がいくつかある。
”君が代”のアレンジが新しかった。和音付けが、今まで聴き馴染んでいるものと変えられていた。大会旗返還の時の”勇者よ、いざ”も今までと編曲を変えていたようだ。殊に”君が代”の編曲を新しいものにするには多少の勇気が要ると思われるが、90回の記念大会ということで出来たのかもしれない。強制される傾向の強い”君が代”を、爽やかな編曲で壁に穴を開けるように演奏されたような気がして、私は、なかなか良いと思った。

選手達がグランド中央に整列すると、大人が開会宣言、励ましの言葉などの祝辞を述べるのは、ずっと続いてきた伝統だ。昔は、その間、微動だにせず静聴していたものだ。私が小学生だった頃は、朝礼で校長先生のお話の間、”休めの姿勢”で足を軽く開いていても、もじもじしたり、横や後ろを見たりすると注意されたし、高学年はそんな事を注意されたりしない事を誇りにしたものだった。今日のTVを見た範囲では、さすがに私語は無いがぴしっと整列しているとは云えない。先日、市川昆監督が撮影した”東京オリンピック”をBSで放送しているのを部分的に見たけれど、所々映る観客席の観客たちの行儀の良さに驚いた。あの頃の日本人は、ああだったのだ。

今は情報社会で、効率よく、無駄なく、先輩や経験者の言動を学ぶ事ができる。いつの頃からか、日本人もずいぶんと”自己肯定型”が増えて来ている。選手宣誓をした選手にアナウンサーがインタビューをしているのだが、アナウンサーは「緊張しました」という返事を待っているのに対して「観客がいた方がやりやすい」という返事が返ってくる。宣言文の中では、今まで応援してくれた周囲の人々や、歴史を築いてくれた先達への気遣いをしつつ、インタビューではツッパリの部分もあるかもしれないけれど、弱気は見せない答えをする。いつの頃からか、こういう傾向が続いている。

比較的、大人に支配されている高校野球の中での時代傾向の変化も、面白い。しかし、明日の事を考えずに白球を追いかける無限のエネルギーだけは、いつの時代も変わらない。

ひっつき虫の夏休み

2008-08-01 14:54:52 | Weblog
夏休みで、ひっつき虫(姪、10歳)が3泊4日で来た

宿題がいっぱい有り、着替えなどが入ったリュックサックの他に、オオクニヌシノミコトのような重たい勉強袋を持ってきた。国算社理の他に、日記帳、図工、フランス語、ピアノの教本2冊・・。「明日の分もやっちゃったら?」と言うと「ダメ、毎日やらなきゃいけないの!」と言う。1つ1つは15~30分で出来る程度の量だが、毎日全部こなすのはなかなか大変だ。宿題で一日が終わってしまう

そこで、つい「早く終わらせないと百円ショップに行かれないよ」とか、「こども科学館行くんでしょ?」とか、ニンジンをぶら下げるような事を言ってしまう。本人は、いたって素直に大人の与えた価値観の中で生きており、ガンコなくらいにそれを守っている。でも、真面目に生きる姿勢を身につける年齢なのだろう。それでいいのだろう・・。

それでも、図工の宿題用の紙粘土を買いに百均に行き、こども科学館へプラネタリウムを見に行き、花火もビンゴもやり、景品のカードマジックもやったし、図工の宿題が出来るまでのプロセスをテーマにした絵本作り、フランス語での自己紹介文、ローマ字で文章を書く練習、ピアノのハノン練習、数えながら弾く練習、音当て・・など、宿題以外の事も詰め込んだ。写真は、トイレの扉に貼ったbe動詞、Etreの動詞変化表。学校ではまだそこまでやっていないらしいが、私の考えでは、復習も大事だが、軽い予習というか、少し新しい事をカジっておく事が興味の推進力になったらいいなと思う

9時の月の観察記録(夏休みになって以来ずっと曇りか、朝方の出なので「見えない」という記述のみ)と、日記を書いてシャワーを浴びると、髪が乾くまでニンテンドーDSで”もっと大人の脳トレ”をやるのを楽しみにしている。「あ、また新しいトレーニングが出てきた!」細菌撲滅を二人で多少やると満足して寝る

子供科学館の展示コーナーで走り回ってあれこれ展示物を覗いたり、片っ端からいじって体験したり、疲れを知らない子供らしさを見て安心した それにしても”母親”は大変だな。私の担当の家庭教師役、母が担当のご飯係り、父が担当の安全と移動乗り物係りを、一人で毎日こなさなくてはならないのだから・・。

姪のひっつき虫ぶりは、益々拍車がかかっている。外を走っている時以外は手をつないでいる。この暑さなのに、どれだけオンブをさせられたことか・・。どうか、このまま真っ直ぐな好奇心を失わずに、そして次第に色んな山を乗り越えられる強さを少しずつ身につけて、楽しく育ってほしいものだ。

このEtreの動詞変化表は、もう少し貼ったままにしておくかな・・。